5/12 例会予定

5月12日(火) 16:30〜 例会を行います。
場所は、文系総合館3階(もしくは4階)中央の自習スペースです。
3階の部屋がすべて埋まっていた場合は4階でやります。


入会希望の方も歓迎します。
場所が分からない場合は、本ページにあるサークル連絡窓口へメールしてみるといいやもしれません。


ちなみに文系総合館は文学部と経済学部の間の非常にわかりづらいところにあります。

文章読本(谷崎潤一郎)

文章読本 (中公文庫)

文章読本 (中公文庫)

テストを兼ねて初投稿。


小説における文章の作法や類型なんかを述べた、今で言うハウツー本。同名の本は複数あるが、僕としてはこれを薦める。理由を以下に挙げよう。


まず、戦前に書かれた古典的著作にも関わらず、多くの点で今でも通用するところがある。これはすごいことだと思う。文章を書く上での心構えなんかは特に参考になる。相当によく考えて作ってあるのだろう。


そして、それを書いたのが谷崎だということも見逃せない。「刺青」などを読むと、ドMで足フェチの変態なのではないか?と邪推してしまうが、この際それはどうでもいい。
例えば、「頭がよくなる〜」とか「賢い人の〜」とか銘打った新書を見かけると、「じゃあ、そんな本を書いた著者の頭のよさは誰が保証してくれるの?」とかいつも思ってしまう。その点、これは説得力がある。だって著者自身小説家として成功しているから。


まぁ、なんだかんだで、かなり薄い本だし、図書館にあるだろうし、小説を書いている人・書いてみたい人なら一読してみては?ってことなのだ。たぶん、一度読んでしまうと、自分の文章の「主語の多さ」とか「文末の表現」とかが気になってしまうことだろうて。

(カンパニール