シングル・ニョログドラ+ノオーガブ

大会やオフで使ったワケではありませんが、お気に入りのパーティを一つ公開します。



      


ニョロトノ

脱出ボタン 雨降らし
熱湯 瓦割り アンコール 滅びの歌
穏やか 197(252)-85-112(132)-110-149(124)-90
キングドラ

拘り眼鏡 すいすい
流星群 波乗り 竜の波動 寝言
控えめ 151(4)-*-115-161(252)-115-137(252)
ユキノオー

ラムの実 雪降らし
吹雪 草結び 目覚めるパワー(炎) 氷の礫
穏やか 197(252)-100-96(4)-114(16)-130(108)-96(128)
ガブリアス

ドラゴンジュエル 砂隠れ
逆鱗 地震 剣の舞 身代わり
陽気 183-182(252)-116(4)-*-105-169(252)
ボルトロス(化身)

気合のタスキ 悪戯心
10まんボルト 目覚めるパワー(氷) トンボ帰り 電磁波
臆病 155(4)-121-90-177(252)-100-179(252)
メタグロス

拘りハチマキ クリアボディ
コメットパンチ 思念の頭突き アームハンマー トリック
意地っ張り 187(252)-188(124)-151(4)-*-125(116)-92(12)




<基本コンセプトというか構築の内容全般>



構築の出発点となるテーマは「ミラーに強い雨パ」でした。トリックルームを仕込んだり、ソーナンスを仕込んだり色々試しましたがしっくり来るものがあまり無く悩んでいました。
そこで思いついたのが、雨パの補完として採用していたユキノオーにドラゴンタイプのポケモンを組み合わせ、ユキノオー+ドラゴンタイプで相手のキングドラを倒そうとすることでした。
これによるメリットは雨に囚われずドラゴンタイプのポケモンによる制圧力をユキノオーで補佐するスタンダートな立ち回りが出来ることと、相手に複数天候のどちらで戦うかの択を迫れるということが挙げられます。ユキノオーニョロトノ+キングドラの補完だけで使うとユキノオー+ニョロトノ+キングドラと選出した時以外のユキノオーがあまり活躍しなかった点が気になっていましたが、ドラゴンを相手の天候変化によるS操作で優位に立たせるという役割を与えることで比較的自由に立ち回れるのではないかと思いました。
ドラゴンタイプはラティオスガブリアスの選択になりました。今回選んだのはガブリアスです。その理由として一番大きいのは相手のバンギラスに強いポケモンという点が挙げられます。ユキノオー+ニョロトノ+キングドラバンギラス+ドラゴンという組み合わせが非常に厳しく、最後に水タイプのポケモンを選択されると取り巻きのバンギラスに強いポケモンですら腐ってしまうという場面が多々見られました。
そこで、パーティに相手がバンギラスを選出するだけでリスクを負わせることが出来る身代わりガブリアスと化身ボルトロスの組み合わせを投入することにしました。ユキノオーと組み合わせるガブリアスラティオスウルガモスを考慮すると拘りスカーフ持ちが多く採用されますが、化身ボルトロスがいればある程度の補助は出来ます。
そして最後の枠ですが、雨パに強い枠としてユキノオーガブリアスを選択すると、今まで使っていたソーナンスはパーティから外れてしまっていました。この枠にソーナンスを採用してもいいのですが、ここをソーナンスにしてしまうと対受けループ性能が微妙になってしまいます。特にバンギラス+ラティオス入りの受けループを相手にしようとすると化身ボルトロス+ガブリアスを選出することになるのですが、そうなると相手のエアームドガブリアスで倒さなくてはならなくなります。化身ボルトロスの電磁波からペースを掴む身代わりガブリアスはドラゴン技・身代わり・剣の舞・地震か炎技の選択となるのですが、バンギラスに強いガブリアスにしようとすると地震は必須となり、炎技を搭載出来ないためエアームドを相手にした場合ガブリアスは引っ込めなくてはなりません。そうなると消耗戦で不利になってしまうことが懸念されるため化身ボルトロス+ガブリアスに加えてエアームドに強めであるポケモンを採用しなくてはなりません。さらにこの枠には相手のドラゴンを処理する役目を付与して、バンギラスラティオスの組み合わせに少しでも強いことが望ましいです。
そこで採用に至ったのが拘りハチマキ持ちメタグロスでした。対バンギラス性能が非常に高く、ラッキー+エアームドのようなパーティにはトリックが刺さりやすいです。エアームドにトリックが決まらずとも、アームハンマーエアームドに連打しながら倒れることでガブリアスや化身ボルトロスの圏内に入れてガブリアスの攻撃に後出しが出来ないように戦うことが出来ます。対ドラゴン性能も高く、化身ボルトロスユキノオーとの相性も良いので単体スペックを活かして戦えます。更に、バンギラス+ローブシン+クレセリアのようなトリックルームをするパーティに選出しやすいだけでなく、クレセリアにトリックを打つことで型に関わらず相手の一方的な試合展開を阻止出来ます。クレセリアではなくサマヨールドータクンのようにトリックルームをメインとするパーティには更に刺さります。トリックルームをされた後でも、アームハンマーを撃てば無振りローブシンよりは遅くなるためローブシンを軸としたパーティには強いポケモンだと認識しています。これはパーティからソーナンスを抜いたことによる対トリックルーム耐性を補ってくれる要素で、ガブリアスの身代わりと合わせて対トリルを2枚で用意出来る強みとなります。つまりコメットパンチ・思念の頭突き・アームハンマー・トリックという自然な構成の拘りハチマキを持つメタグロスは自然と採用出来ると考えました。
以上で6匹が決定し、内訳の詳細を個別で考えていきながらパーティを決めました。




<個別解説>



ニョロトノ

脱出ボタン 雨降らし
熱湯 瓦割り アンコール 滅びの歌
穏やか 197(252)-85-112(132)-110-149(124)-90


・H最大、拘り眼鏡持ちC182ラティオスの雷耐え
・余りBでA186カイリューの【+1】逆鱗を最高乱数以外耐え


ニョロトノ+キングドラの基本選出が一番強力だと感じているのは脱出ボタン持ちのニョロトノと拘り眼鏡持ちのキングドラだと思っています。特に化身ボルトロスにトンボ帰りを採用したこと、パーティにスイクンやミラーに強いポケモンが比較的多いことからキングドラで龍の舞をする必要が薄いことを考慮して、まずニョロトノの脱出ボタンとキングドラの拘り眼鏡を確定させました。
そこでニョロトノの型を脱出ボタン持ちの基本形としました。瓦割りを覚えさせている理由はパーティのドラゴン枠がラティオスではなくガブリアスであることから相手のラティオスの壁を許しやすいため回答となる枠が1つ必要だと感じたためです。
配分について、脱出ボタン持ちのニョロトノは素早さが高いと使いやすいポケモンですが今回はパーティに霊獣ランドロスがいないことを踏まえやや物理耐久を伸ばした配分としています。特殊耐久は最低限度必要なものを上限としました。特に電気技を無効にするポケモンガブリアスしかいないため、【+1】ラティオスの雷耐えの調整には他の構築よりも意味のあるだと思っています。
ニョロトノの滅びの歌はラッキー入りに対して出したいため必要だと感じます。アンコールも起点にならない技として必要であり、脱出ボタン持ちのニョロトノにこの2つの技は不可欠であると感じます。攻撃技は命中率が100%である熱湯です。この技のメリットは火傷だけでなく、相手の氷技を受けて氷漬けになってしまった際の保険として役立つという点も大きいです。





キングドラ

拘り眼鏡 すいすい
流星群 波乗り 竜の波動 寝言
控えめ 151(4)-*-115-161(252)-115-137(252)


・CS全振り
・余り4をH


決定力のある拘り眼鏡持ちのキングドラを採用しました。
性格は取り巻きがミラーに強いことからキングドラの同速で勝つ必要が無いため控えめでC最大とし、技はまず流星群と竜の波動を確定させます。パーティ全体でキノガッサに対して厳しいため寝言も確定させ、最後の技を波乗りかハイドロポンプの選択としています。攻撃技は外さない波乗りとしていますが、このパーティでキングドラを選出する場合はキングドラで有利になる対面が多いのでキングドラが不利なポケモンを強引に突破した方が良い場面よりはキングドラで有利な相手に負ける可能性を残したくなかったため波乗りとしました。





ユキノオー

ラムの実 雪降らし
吹雪 草結び 目覚めるパワー(炎) 氷の礫
穏やか 197(252)-100-96(4)-114(16)-130(108)-96(128)


・【+1】C182ラティオスの流星群耐え
・草結び2発+霰ダメージ込みでH207-D135スイクンを確定
・余りSでエアームドを抜ける確率を高める


このパーティには気合のタスキ持ちキノガッサに対する回答が非常に少ないため、ユキノオーをラムの実持ちにしました。気合のタスキを持たせたい場面が多いのですが、このパーティのユキノオーメタグロスボルトロスと同時に選出した場合後出しすることも少なくないため耐久振りが噛み合う場合が多いです。
ギガドレインだと火力が足りない場合が多いため草結びでの採用となりました。水ロトムに打点が持てないのがデメリットとして大きいのですが、水ロトムテラキオンや霊獣ランドロスではなく化身ボルトロスガブリアスを採用した場合あまり不利な相手だとは感じなかったため及第点としました。
技についてはメインとなる吹雪と草結び、ナットレイに対する打点が欲しいと感じたため目覚めるパワー(炎)を決定させ、パーティに先制技を覚えているポケモンがいないことが気になったため氷の礫を覚えさせました。





ガブリアス

ドラゴンジュエル 砂隠れ
逆鱗 地震 剣の舞 身代わり
陽気 183-182(252)-116(4)-*-105-169(252)


・AS全振り
・余り4をB



バンギラスを起点にするドラゴンジュエル持ちのガブリアスの採用です。概要で触れたようにエアームドを突破する必要が無いため、最も汎用性がありつつバンギラスを起点に出来る型としています。雨パが持ちやすいクレセリアスイクンを素早く倒せる他、カイリューを一撃で倒せる点も評価しています。特にこのパーティにはステルスロックを覚えているポケモンがいないため一貫させたい場面は少なくないと感じます。
構成については概要の通りです。





ボルトロス(化身)

気合のタスキ 悪戯心
10まんボルト 目覚めるパワー(氷) トンボ帰り 電磁波
臆病 155(4)-121-90-177(252)-100-179(252)


・CS全振り
・余り4をA



バンギラスに電磁波を入れるために化身ボルトロスを採用しました。持ち物を気合のタスキにして確実に遂行出来るようにしています。トンボ帰りを覚えさせて、ニョロトノにつないで脱出ボタンを発動させるような化身ボルトロス+ニョロトノ+キングドラの選出も組み立てることが出来るようにしました。トンボ帰りを使うなら耐久調整を施して達人の帯を持たせても良いと感じましたが、ラティオスと対面した時に電磁波から入る選択肢を残しておきたかったので気合のタスキ持ちとしました。ユキノオーの霰ダメージとアンチシナジーですが、ユキノオーと同時に選出することは少なかったためあまりデメリットは感じませんでした。





メタグロス

拘りハチマキ クリアボディ
コメットパンチ 思念の頭突き アームハンマー トリック
意地っ張り 187(252)-188(124)-151(4)-*-125(116)-92(12)



・C182【+1】ラティオスの波乗り2発耐え
・S4振りエアームド抜き
・余りA




概要で触れた通りのメタグロスです。覚えさせている技4つはどれも必要なものです。ユキノオーと非常に相性が良いだけでなく、苦手な炎タイプをニョロトノ+キングドラで見ることが出来るのでどちらの天候とも相性が良いポケモンといえます。一番使う技はアームハンマーですが、思念の頭突きはロトムを中心とした選出に使い、コメットパンチはバンギラスを中心とした選出で役に立ちます。
配分は一般的なものを使用しています。エアームドを抜けることは少なく、また抜く必要もあまり無いのですが、気持ち程度に努力値に余裕があったので92としてみました。Sを伸ばすならラッキーを指標に調整するものだと思いますが、素早すぎるとアームハンマーを使った後にローブシンより早い可能性があったため可能な限り低いラインで設定しました。




解説は以上です。
かなり使いやすいパーティだと思っているので是非使ってみて下さい!
最後までお読みくださり、ありがとうございました。