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2006-11-07 続・共産党と拉致事件について

[]続・共産党拉致事件について 19:58 続・共産党と拉致事件についてを含むブックマーク 続・共産党と拉致事件についてのブックマークコメント

前回に引き続き、共産党拉致事件について。前回の話を思いっきり要約すると、


兵本達吉氏が言っている「日本共産党は拉致解決を妨害してきた」と言う理屈は変で、まともな人間が言っているとは思えん。そうすると、共産党側の「共産党拉致事件解決に向けて努力してきた。兵本氏を除名したのは別の理由」という弁明の方が説得力がある気がする。


↑だけ読むと、さも僕が共産党陶酔者みたいな印象を与えかねないので、詳しくは前回を読んでください


さて。ご質問が届きました。 s_kotake さんより。

『「北朝鮮問題と日本共産党の罪」は公明党の謀略本という話ですが、どのようにして公明党の仕業だと判断したのですか?』

ええと、結論から申しますと、著者本人が認めております。

まずはこちらをご覧ください

これはこれでリアル十津川警部みたいで面白いのですが、要約すると、

共産党は独自の調査の結果この本を発行している会社は公明党のダミー会社で著者は柳原滋雄という創価学会員が「稲山三夫」という偽名で出していたことを明らかにした

ということです。

共産党の言うことだけでは信用できないので、

柳原滋雄氏の公式ページがこちらなのですが、既に本名を隠すのはもうあきらめて自分が書いたと認めてるらしいです。

(この本の一部がサイト内で読めます。私が知る限り、web上で読める本って、ろくな本じゃないんですが)

これを見る限り、柳原滋雄氏は山崎正友という人を一冊丸ごと誹謗する本を二冊も書いているようですが、

山崎正友で検索してみました

検索トップがこんなページなのですが、こんなページを作ること自体、創価学会の異常さを表している気がします。


納得いただけたでしょうか。(この本や「日本共産党の戦後秘史」にもさりげなく公明党を持ち上げるフレーズがちらほら出てきます)


それにしても、僕は公明党がこんなことやってると知って、背筋からヌタヌタしたものが這ってくるような、得体を知れない気味悪さを感じた。

これが世界有数の先進国与党のやることだろうか?

わざわざダミー会社を作って、正体不明の誹謗用の書物を作る。

採算度外視で広告しまくり、仏壇を買わせた金で買い取り、あたりにどんどんばら撒く。

一つの弱小政党を貶める、ただそれだけの理由のために。

こういうところや こういうところを見て、

創価学会の異常さを分かったつもりでいても、この体験が僕にとって特別なのは、

言わば僕自身が創価学会によって洗脳されていたからだろう。

よく確かめもせず、新聞広告や配られてる謀略ビラ(振り返ってみれば、あれも公明党の仕業だったんだな)で、「共産党は拉致解決の最大の妨害者」って、思ってた、いや、公明党に思わされてたから。

共産党も似たようなことやってるじゃないか!と言う方もいるかもしれないが、

少なくても共産党は、主張はすべて文責を「日本共産党〜支部」と明記している。

そして、「〜はこういったがそれは〜という問題がある」とか「〜の政策の結果〜いうことになってしまった」

とか、政策論争に終始している。間違ってもあいつは小便ちびったなんて言わない。


ちなみに、この本によると、救う会の一人が(兵本さんに関して)「あんないい人をなぜ除名なんかしたんだ。共産党という組織はおかしいのではないか」

と言ったそうだ。僕は既にこの本を既に全く信用しなくなったからこれも本当に言ったのか分からないがとにかくとして、

救う会も兵本氏を2004年に全会一致で除名している

http://www.sukuukai.jp/houkoku/log/200412/20041206-1.htm

まあ別に救う会もおかしい組織なんじゃんとか揚げ足とる気は全くないけど。

それで、救う会も追い出された兵本さん、

今度は救う会までを誹謗しだした。

一体何をやっとるんだこいつは。



前置きが長くなってしまったが、不破質問について。

これは兵本氏も激しく抗議しているし、筆坂秀世氏も著書「日本共産党」でつっこんでいる有名なやり取りです。

(全くの余談になりますが、僕が筆坂著「日本共産党」を読んだ限りだと、「セクハラ問題」に関しては10:0で筆坂氏が正しく、不破氏が悪いです。「日本共産党」で書かれているその他の問題に関しては検証が必要ですが、(兵本氏のと違って)かなりの割合で核心を突いているものがあるような気がします。僕は共産党の内部なんて何も知らないし、あくまで印象ですが。)

さて、で、問題のやり取りは2000年の10月に行われております。

(前略)

不破哲三

(拉致疑惑に関して)

つまり、国内ではこの疑いがあるがと言う説明をするならわかりますよ。相手の国に対して、疑いがある話がこれだけあるんだと言って外交交渉をするという例は、世界にほとんどないんですね。(中略)それで、ずっと70年代に起こった事件で、20年たってそれ以上捜査が進まないなら、それが到達点であるなら、やはり疑惑だと言う段階にふさわしい交渉の仕方と、疑惑だという段階にふさわしい解決の仕方があるはずなんです。それからまた、問題が、結論が出ている、明確で、こんなに証拠もあるじゃないかというものがあるのだったら、それにふさわしい交渉のやり方と、それにふさわしい結論の出し方があるはずなんですね。

 ところが、どうも今の交渉と言うのは、それを全部ひっくるめて、拉致問題だ、北朝鮮側に言うときには行方不明者だといって、大雑把にこうしょうしているんだが、その肝心の中身は定かでない。この点、私は非常にしんぱいしているんだすけれども、いかがですか。

森善朗総理大臣

それじゃ拉致問題を交渉すべきではないということになってしまうのじゃないでしょうか。

不破哲三

そうは言ってません。疑惑の段階にふさわしい交渉のやり方をするべきと言うことです。


不破氏が言ったことが間違っていたことは明白です。

小泉首相が拉致奪還したのは、「拉致は疑惑という前提の交渉」ではなく、「拉致は事実だという前提の交渉」ですから。

「疑惑の段階にふさわしい交渉」つーのは具体的にどのような交渉なのか分かりませんが、不破氏が記した「疑惑の段階にふさわしい交渉の具体的方法」を探してもたぶん見つからないでしょう。(知ってるよ!って人がもしいたらご連絡ください)

筆坂氏は、「不破氏は自分が言い出した北朝鮮との交渉ルートを作るのが中断されるのが嫌で拉致問題を棚上げしときたかったのだろう」

兵本氏は、「不破氏は北朝鮮と友好関係を結びたいので拉致問題など無いものとしたかったのだろう」

と推理しています。そうかも知れないし、不破氏の脳内には疑惑の段階にふさわしい交渉の結果、拉致問題を解決できるプランがあったのかも知れない。

しかし、僕はそんなことには興味はありません。

ここでも書いたが、僕は政治家がどういう考えを持っていようが自由だと思います。

どっかの偉い政治学者が「政治家は言った内容ではなく行った内容で判断せよ」と言ったらしいが、その通りです。

問題は、「どう動いたか」です。


で、小泉首相が実際に訪朝するときの志位委員長の反応がこれなわけですが、

長いので思いっきり要約すると、


小泉首相訪朝は、非常によいことなので、歓迎するし、協力できることは協力する。

首相の交渉の仕方はすばらしい。

拉致は疑惑の段階。


この志位氏の発言は、不破氏の「拉致は疑惑の段階」を踏まえていますから、不破氏の代弁と見ていいでしょう。それでなのですが、いつもは何かにつけて与党のやることにケチをつける共産党は、このときは小泉首相を全面的に応援しています。

社民党はもちろん、当時の民主党自由党も何かにつけて首相を批判しました。そういう行為ははれっきとした「拉致解決への妨害」としていいと思いますが、「拉致事件の解決なくして国交正常化なし」と言い切った小泉首相訪朝共産党は邪魔していません。

これは、本当は拉致は疑惑の段階と言う交渉がいいのだけれど小泉首相のやり方でも十分我慢できる交渉方法であると判断したのか、それとも実は小泉首相のやり方が不破氏の脳内の「拉致は疑惑の段階にふさわしい交渉」だったのか知りませんが、とにかく、共産党はこのときは自民党に協力しています。

これが「拉致は疑惑の段階である!小泉首相は疑惑の段階にふさわしくない交渉をするから共産党は断固として反対する!」

とかだったら「共産党は拉致解決の最大の妨害者」だと罵倒するところですが、

この反応で、「共産党拉致事件の解決を妨害してきた」と言うのは、ひどいんでないかい?


ついでに言うと、筆坂氏は、拉致が事実だと分かってからの橋本元参議院議員の文章


以上の経過からも明らかなように、重大な拉致の疑惑はあっても、拉致犯人は犯人の特定が可能ななんらの直接証拠も状況証拠もまったく残していないのであるから、国内の捜査や調査には限度があり、しかも国交がないため正式の対外交渉も捜査協力も得られないのであるから、この壁を乗り越えて拉致の疑惑を「事実」であるというところまで究明するためには、日朝間の権限のある正式の交渉に待たなければならないということが、事件の性質からいっても、また事態の進展の上からみても、次第に明らかになったのである。


の部分を挙げて、「橋本氏の言っていることは妥当。この主張は不破氏の質問と正反対である。この拉致が明らかになったから不破質問はお蔵入りになった」と「日本共産党」で言ってるけど、この部分、よく読むと、「結局国内では証拠が見つからなかった。証拠が見つからなかったから、解明するために交渉をしなければならない」ってことだから、「疑惑の段階での交渉」って気がする。

それにしても、筆坂氏が引用したすぐ下に筆坂氏によるとお蔵入りになったはずの不破氏の質問が出てくるってのは、筆坂さん酷くないかい?

日本共産党」読んだ人全員裏を取らないとでも思った?

(もっと蛇足だけど、99年の不破質問では、拉致問題を解決しろってはっきり言ってるんですね。兵本氏によると拉致問題を解決するのを防ぐために98年兵本氏を除名したと言う話だけど、共産党北朝鮮と98年に関係を修復して99年にまた断絶して2000年にまた修復して2002年にまた断絶したとでも言うのでしょうか?共産党忙しいですね)


結論。色々言ってたけど、拉致された本人、家族にとってはたまらないだろうし、あってはならない悲劇だ。

シン・ガンスの釈放に署名した社民党公明党民主党の人はぐたぐた言わずに謝るべきだし、

対応を誤った社民党自民党民主党公明党共産党すべての人は自分の過ちを認め、今できることに努力して欲しい。

共産党も、拉致家族の一人に名指しで批判されたわけだし、対応を誤ったのは事実なんだから、真摯に反省して欲しい。

拉致被害者を看板に政治的に優位にたとうなんていう被害者を道具として扱うかのような考えはやめて下さい。

で、できることを考えていこう。

横田めぐみさんの無事を祈っています。

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s_kotakes_kotake 2006/11/22 08:15 回答ありがとうございます。
取り急ぎ御礼まで。

個人的には時系列で「わかっていること」「わかっていなかったこと」などを考慮していただけると助かります。わからない情報が多い場合、正しい判断ができないことがあるのはやむをえない、ということにはならないでしょうか。

もっとも、今回の場合「どの程度わからなくて」「どの程度わかっていたか」を判断するには情報収集と整理が必要なのですけれども。

leftylefty 2006/11/22 22:18 はい、だから不破氏や志位氏の言ったことは同情の余地がある、と書いたつもりだったのですが…
しかし厳しい事言えば、国民の命を任されている政治家である以上、求められるのは結果のみ、という言い方もできるわけですが…

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