とろけるあめ

2017年12月06日

しずく 23:02

わたしのしずくの原風景。 雨の翌日、校庭の鉄棒の下に、つららのように連なって、くっついていた、しずく。小さい鉄棒から大きい鉄棒まで、指でなぞって歩いて、落としていった。わたしがぜんぶ落とすんだから、誰もさわらないでね、とおもった。 喘息の吸入器の、蒸気が上手に吸えなくて、あごからしたたり落ちていった、しずく。拭うティッシュもタオルも見あたらなくて、ただ、小児科の壁の、アンパンマンしまじろうの絵を目で追った。蒸気が出おわっても、看護婦さんはだれもこなかった。 もっとたくさんしずくの原風景があったような気がする。あとはわすれてしまった。

23:02

鉄棒のしずくにふたたび出会ったのは、空気人形を観たとき。心をもった空気人形、ペドゥナが、板尾創路の部屋の窓をあけて、物干し竿についたしずくを指でなぞって落としたとき。わたしのなかのうたまるが、5億点!といった。

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2017年10月22日

ラーメンたべたい 07:56

女のひとと、性的な関係を結ぶ可能性がないとわかったとたんに、男のひとの態度が変わることはよくある。このとき、女のひとは友達をひとり失ったような気持ちになる。そもそも友達でもなんでもなかったのだという気持ちになる。あのひとにとっては、わたしの、女であるという部分が重要だったのであって、わたしの人格や内面は、性的な関係を結ぶ可能性がないとわかった上では、なくてもよい程度のものであったのだ、とおもう。ああ、むなしい。こんなことなら、男のひとに生まれて、性的な関係のないところで、人格や内面をおもしろがってもらいたかった。友達になりたかった。ああ、この気持ちをなんと言おう。

この気持ちを「ラーメンたべたい」というポップな言葉におとしこんだのが矢野顕子だとおもっています。「男もつらいけど 女もつらいのよ 友達になれたらいいのに」

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名無し名無し 2017/11/18 20:47 久しぶりに覗いてみたら、更新されていて嬉しいです。
7年位前から読ませてもらっております。
これからも更新されるの楽しみにしてます。
お元気で。

mekabmekab 2017/11/21 22:43 仕事に忙殺されているのですが、たまに文章をかくととても楽しいです。
見に来てくださって、うれしいです。ありがとうございます。