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06年05月30日

[]うわさのananセックスとくしゅう(追記あり)

(18歳未満は見ちゃダメー)

あちこちで話題になっているananセックス特集。流行の先端を行くおいらももちろんチェック済み!

はいっ、どーーーーーーーーーーーん!!!!!

っておい、いつのだよ!!

と問われれば、1990年5月4日・11日合併号と答えます。16年前ですね。前年の'89年にananが初めて「セックスできれいになる」特集をしてセンセーションを巻き起こし(たんだよね?)、これはその1年後の特集第2弾になります。

念のためいっとくと、わたしはこれリアルタイムで手に入れたわけじゃなくて、大学生の頃('94年くらい?)に捨ててあった雑誌の束からちょっぱってきたものです。トレジャーハンティング、イェー。拾った時点ですでにちょっと古い特集ということですでにネタ感強めでしたが、なんとなく捨てずに寝かしておったのです(その間、待ち合わせの目印等に活用)。しかし刊行から16年も経つと、ちょっとした民俗学の資料の風情が出てきましたね。金子國義の表紙もいかにもな貫禄です。せっかくなのでご開帳したいと思います。今年のはアダルトDVDが話題になってるみたいだけど、昔のやつもちょっくら見てっておくれよ。

で、これが、この号の特集部分の目次。

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下の方に連載コラム等の目次が続くんだけど割愛。

ちなみにこの号の巻末の連載エッセイ景山民夫DOLPHIN-EYES(第54回)』でした。いきなり故人('98年没)。

そして目次右側には『岡崎京子4コマ好奇心』という4コマエッセイが載っていて「京都成就院デニス・ホッパー写真展詣でをしてきた」話を書いてます。岡崎京子も'96年に交通事故に遭って以来、ずっと療養中。もうあれから10年になるんですねえ。少しずつ元気になられているとは聞きますが。復活を切にお祈りしております。

特集に話を戻すと、見出しを見てわかるとおり、ページ数を割いて「話題騒然!セックス大特集」とぶち上げているわりには、意外とたいした内容じゃなかったりします。

特集の枕記事「セックスで、もっときれいになれます。」のアオリ文はこんなんです。

いわゆるありふれたテクニック論ではなく、セックスについて正しく、現代的に知ろう。

恋愛をより深く味わいたいから。生活をより満ち足りたものにしたいから。そして、

セックスで、もっときれいになりたい。まずは、様々な分野の権威(エキスパート)からアドバイス

えらくボンヤリしたことぬかしておりますが、当時はそれが新鮮だったのかなあ。テクニック論がありふれているという前提になっていますが、それはいったい何をさしてたんだろう。

そういえば国会で「ギャルライフ」「ポップティーン」「エルティーン」等のティーン雑誌が、過激な記事が問題となって糾弾されたのが'84年なんですけども、そのとき中学生くらいだった読者はこの特集の時点でちょうど20歳前後ジャストなお年頃。そこになにかの因果関係はあったりするのかしら。どうかしら。

とにかくこの特集は、セックスが具体的にどうこうというよりも、あくまでも恋愛の一部としてのセックスであり、ここでいう「セックスできれいになる。」は「恋愛できれいになる。」とほとんど同じ意味。だから全体的に観念的でボンヤリしていて、読み物としては全然面白くないというのが正直なところです。ひとことでいって、なまぬるーい。最初から結論が出ちゃっている話(いいセックス恋愛できれいになろう!)をなんとなくこねくりまわしてるだけで、ほとんど何もいってないんですよね。見事にイキフンだけ。生っぽい下世話さもなければ切実さもありません。

しかし、当時のananといえば、今よりはるかに"オシャレ"で"都会的"なイメージであり、話題性や影響力も高かったはず。だから「あのananセックスを大々的に特集!」というだけである程度意味のあることだったのだろうと思います。必要だったのは「ananセックスを特集した」という事実であり、何を語るか、ではなかったんだろうな、と。巻頭寄りのグラビア記事が有名人ではなく外人モデルによるイメージ写真なのも象徴的な気がする。まだ雑誌思想性やイメージみたいなものが色濃かった時代だから許される空虚さ、なのかも。

どんだけボンヤリしているかという具体例。

"あなたにとってセックスは?"今注目の男たちにきく。

各界で活躍している魅力的な男たちにとって、セックスとは一体何なのだろう。個性的な5人がそれぞれに語る"セックス観"とは?

という記事なんですけども。とりわけボンヤリしていたお二方をピックアップ

ギャー! コンタ!!

お若い方はご存知ないと思いますが、昔、バービーボーイズというバンドがありまして、男女の掛け合い的ツインボーカルで、主に別れ話や横恋慕する男女の歌ばっかり歌っておったのです。わたしも中学生のときたいへん好きでした。今となってみれば、なんでこの人たちはこんなただれた男女関係ばかり歌っていたんだ、そしてなんでわたしたちは童貞処女の分際でこんな曲ばっかり聴いてたんだ、と思います。そして彼らの歌が自分たちの恋愛観に何らかの深刻な影響を及ぼしている可能性を否定できない……。曲は今でもカッコイイと思いますが、若いのに聴かせて同意を得られたことはありません。まあとにかく、そのバービーボーイズの男のボーカルが、このコンタこと近藤敦です。女の方は杏子でした。

このコンタがねー、なんつーか、顔はいいけど背が低い男にありがちな間違ったダンディズムを体現させたら右に出るものはいないって感じで、最高なんですよねえ。かかとの高い靴履いてキメキメ、みたいな*1

 かつて近藤さんは、ジョルジュ・バタイユ小説の後書きにあった"美しい思い出というのは、時間が立つにつれ、猥褻なものになっていく"という一文を読み、すごく共鳴したそう。

「つまり、猥褻さを手がかりにしなくては、何も思い出せなくなっていく、ってことでしょう。だからセックス恋愛も一抹の不安は感じずにはいられなくなったのね。そういうことを感じるのがヤダから、セックスに大きな意味を持たせなくなってきてしまったのかもしれませんね。だからセックスが終わった時、ほんの少しだけ、生きているのがイヤになる感覚がある。バタイユの文を読んだ時、そうか、みんな同じだなと思ったよ」

だははは! 正気か! バタイユていわれても。つまり、ていわれても。ぜんっぜん意味わかんないですから! インタビュアーもご苦労なことです。キミタチ真顔でそんな話しとったんかね。レゾンデートル。時代っておそろしいね。

もうひとりボンヤリ代表いきます。

歌に文学映画フィラメント デラックス版 [DVD]」に文化人コンプレックスありそうな嫁獲得にと大活躍の辻ちゃんです。

(略)『クラウディ』は、人間進化という神が定めた運命に、疑問を呈するような作品なのだそう。

子供を産む、という進化歴史に組みこまれたくないという意志で、子供中絶してしまうという女性主人公を取り巻く話なんですが、僕自身も最近、性欲に対する意識革命があったんです。人間歴史は親から子へDNAを伝えていくものですから、僕自身は、その流れのひとつのドミノにすぎないわけです。セックスの欲望も、上からの遺伝子の操作なのか、と思ったら、醒めちゃった」

うーるーせーえーなー、ははは! 何その「ついこないだ読んだ『利己的な遺伝子 (科学選書)』に影響受けちゃいました」感。わかりやすいなあ。『クラウディ (集英社文庫)』は斎藤美奈子の『妊娠小説 (ちくま文庫)』でその陳腐さにさんざん突っ込み入れられてましたね。そしてこのインタビュー、全文通して読んでも何がけっきょく何がいいたいのかよくわからない。中山美穂にはわかるんじゃろか。いや、どうでもいいのか。

いやー、このボンヤリ具合はちょっとすごいなー。こんなの読まされて何を思えというんだ。しかし昔はこういうナルシストがゆるされていた優しい時代だったんだねえ。そんなことねえか。意外とそっちの方が生きやすい社会だったのかもしれないねえ。そんなことねえか。

他にも浜崎貴司(当時「フライングキッズボーカル)、唐沢寿明永瀬正敏インタビューされてますが、みんなだいたい無難な回答です。そもそもテーマが漠然としすぎてるのに話の落としどころは決まりきっている状態で面白いこと言えってのが無理だ。

あとは個人的に時代を感じた部分。

 たぶんこれから先、Frankie*2は急増していくだろう。それは先に言った家庭の崩壊──つまり親の親としての無自覚、幼稚化、未熟が主なる原因と僕には思われるが、見逃せないものとして女性の台頭、男性の弱体化という要因もあるかと思う。つまり男性セックスにおいて傲慢なイニシアチブを取れる時代は終ったのだ。きっとこれからは女に相手にされないとか、女が怖いからとか、そういった情けない理由でFrankieに走る男たちも増えるのかもしれない。むろんそれはFrankieだけじゃなく、東南アジアGALロリコンビデオなどと微妙に枝別れしていくのだろうが。

 そしてこれは余分なお節介かもしれないが、僕としてはやはり愛のあるセックスできれいになってもらいたいなと思う。そしてその所産としての子供を大切にしてほしい。そうすればきっと将来あなたたちの子供が「好きになっちゃった人がゲイなの」なんて相談してくることはないと思うから。

さすがにこの人も、今こんなこと書いたりしないと思いますけど、ねえ。「愛のあるセックス」のくだりも、いかにも今回の特集に合わせてとってつけたような感じで、ほんとに余分なお節介、ていう。おっかねえことするなあ。

  • 「正しい避妊法で、快適なセックス。」コンドームマイルーラ等の殺精子剤、IUD、ペッサリーなど。でも最近マイルーラってあんまりきかないな。まだ使われてるのかなー(追記:2001年に製造中止となったそうです)。あと、IUDとペッサリーも、この手の記事で名前は見るけど、実際に使ってる人見たことない。とくに若い女性でこの方法をとってる人なんて、当時も今も、どれほどいるのかしら。紹介する意味あるのかなー。あと「副作用の心配の少ない低容量ピルが認可近し。」って書いてあるんですよね。低容量ピルは申請が'90年でしたが実際に認可されたのは'99年。実際には9年もかかっちゃったんだよね。ゴムをつけなくなることによってエイズ感染の拡大が懸念されたせいもあるらしいけど。で、その間に、バイアグラのほうは申請からわずか半年でスピード認可されてるんですよね('99年)。どういうこっちゃ、コラ、と。それでようやくピルも認可されるようになったんじゃなかったっけな。

あとはお宝写真(?)。

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ボディ自慢のAV女優座談会

教えてあげる! 男が悦ぶ肌を作る法。

という記事で、右から野坂なつみ松本まりな、山崎麻美の3人がボディケアについて語っています。話の内容はどうってことないんだけど、こうやって写真見てみると、昔のAV女優って胸、小さいよねー。どう見ても全員Cカップ以下って気がする。当時すでに左下の松坂季実子の出現によって「巨乳」って言葉は使われるようになっていたし、'89年の時点で安永航一郎の「巨乳ハンター」連載も始まっていたけど、まだ巨乳って今よりもキワモノっぽい感じだったんじゃないかな。細川ふみえデビューが'90年12月だっていうし。今はアイドル見てもマンガアニメ見てもルーガちゃん見ても巨乳巨乳ばっかりだけどさー。ここらへんにいちばん時代を感じたかも。

それからどーでもいい話だけど、この日記、たまに「野坂なつみ 画像」の検索で辿り着く人がいるので、そのかたのお役に立てるかもしれません。でも勝手にアップした画像なのでおこられたらすぐに消しますよ。

こんな感じで'90年当時のananセックス特集はえらく観念的、寝言的な特集でありました。当時はこれでもセンセーショナルだったのか、意外とそうでなかったのか、そこらへんはリアルタイムで経験した人にしかわからないと思うので、解説などしていただけるとうれしいです。っていうかどっかにそういう評論ないかしら。

でもって、こんなボンヤリムードの中でも唯一、当時から今とかわらずに一本筋が通っているなあと思ったのが

どう違うの? 男の体のしくみを教えて欲しい。

というQ&Aコーナーにおけるみうらじゅんの回答でした。以下該当部分の引用にて、このエントリをシメたいと思います。

Q.どうして勃起するの? どんなときに立ってしまうの?

A.スパッツをはいている女の子を見た時に、最初は何とも思わなかったんですが、上にスカートをはいててね、「ということはスパッツは下着か」と頭が言うと、下の方が「じゃ、立ってもいいんですね、ダンナ」と勃起したことがあります。立つ時って、頭と下の方の話し合いですね。同じようなボディコンでも、杉本彩は「ドーゾ」って感じだから立つけど、森高千里はオシリからIQが出てるから、立ってはイケナイような気が。

Q."たまってしまう"って、一体どういうことなの?

A.僕は小学生の頃からオナニーを覚えたので、夢精したことがないんですが、友達に何よりも夢精が好きってヤツがいて、頑張ってためるらしいんですが、僕はためんのがダメですね。あれって、日々たまってますよ。オナニーしても、すぐたまるし。下よりも、頭の中のキンタマエロネタとかのイメージたまっちゃって、タポタポしながら歩いている時、ありますよ。イメージのたまりは、いつもですね。

Q.男性は相手のことが好きでなくても、セックスできるって本当? それはなぜ?

A.できますねー、これはむなしいことに。よく友達と冗談で、ふたりのブサイクな女の人の名前を挙げて、「無人島へ行ったら、どっちとスル?」って言うんです。きっと僕、どっちともやっちゃうと思うんですよ。男って、みんなそう。ある程度の限界を超えない限り、かなりデキルと思うなぁ。だって暗くしちゃえば同じだし。性格の悪い女でも「お前の悪い煩悩を取り払うよう、鉄槌を下してやる」という気持ちで、を振ってるようにデキますね。

若い頃から一貫した姿勢、カッコイイー。

【参考】

id:booksbooksさんが今年と'89年の特集について言及されています。

http://d.hatena.ne.jp/booksbooks/20060528#p1

http://d.hatena.ne.jp/booksbooks/20060529#p1

わたしはとにかく'90年版のボンヤリさ加減にびっくりしましたねえ。でも、むしろ具体的なことは何も言わずに煽動しているところが罪なのかもしれないですね。あと個人的にバイアグラと低容量ピルが認可された'99年頃の特集はどんな感じだったのか気になります。ちょうど援助交際流行りだした頃の女子高生が20歳前後になってる頃だし。


6月1日追記)

にゅーあきばどっとこむ:15年前の「anan」のセックス特集は「セックスできれいになる」だった!】

http://www.new-akiba.com/archives/2006/05/15anan.html

15年前はセックスできれいになれる時代だったようだ。

ananの「セックスできれいになる。」特集は2000年まで毎年続いていたので、この書き方にはちょっと違和感。15年前っていうのも中途半端じゃね?(最初の特集でいうなら17年前)

2000年の「セックスできれいになる。」特集号↓

http://anan.magazine.co.jp/issue/index.jsp?shiCd=AN&gosu=1220


6月2日追記)

【盗撮のぞきっくす:女性ananセックス特集】

http://www.nozokix.com/news/archives/2006/06/0602_125410.html

バックナンバーを調べてみたら、最近のものを含めると全部で六回SEX特集を組んでいたようです。( ゚∀゚)彡SEX! SEX!

何をどう調べてその数字になったのかよくわかりませんが、'89年〜'00年に「セックスできれいになる。」、'03年〜'06年(今年)に「恋に効くセックス」がそれぞれ年1回ずつあって、その他にも単発のセックス特集を組んだ年もあったので、6回どころじゃないと思いますよー。

*1:'80年代懐古に対する気恥ずかしさからかいろいろひどいこと書いてますが、当時はコンタのファンでしたし、今でも決して嫌いじゃないです! 辻ちゃんは昔も今も嫌いです!

*2:ここではホモセクシュアルのこと

すーざんすーざん 2006/05/30 22:40 辻が破壊的に凄すぎる…! いつの号か忘れたけどオレの読んだ号は、読者投稿(とか言いながらライターが書いていそうな)の体験談が載っていたヨ。その中でも「ホテルでやってその後ラウンジで飲んでいたら、ニッコリ笑った彼の前歯に陰毛が!」って話が忘れられません。コントかよ!

メロメロ 2006/05/31 08:31 ひじきひじき! ananの読者投稿&体験談は多分作りだと思うなあ。文体みんないっしょだし。辻ちゃんすごいよね! 周りにツッコむ人おらんかったのかなあ……。

金曜にロード金曜にロード 2006/06/03 04:36 ananて、昔からこんなの掲載していのか。
拾ってから、よく採っておきましたね
みうらじゅんも若いな〜

ねねねね 2006/06/03 07:37 80年代のミュージシャンって海外文学とか洋楽とか、そういった西洋文化?からインスピレーション受けることが多かったみたいですね。それがお洒落な時代だったのか、自分も音楽誌のインタビューで影響受けていろんな海外文学読んだな。しかしエロにまでそんな例え出してくるとは笑いました。

メロメロ 2006/06/03 07:52 金曜さん。引越のたびに捨てようかどうしようか迷ってたんですが、いつか何かの役に立つかもと思って取っておきました! そのいつかが訪れてうれしいです! しかしananのセックス特集も、当時はインパクトあったけど、もはや惰性って感じがします。もうみんな、あーまたやってるよ、としか思わないよね。
ねねさん。ミュージシャンに限らず、小説家にしろマンガ家にしろ、今よりそういう傾向は強かったですよね。西洋コンプレックスとみるか、勉強熱心だったとみるか。エロ語りにまで持ち出すのはともかくとして、今からみるとそれも悪くなかったなーと思います。

tanahatatanahata 2006/06/03 20:54 コンタさんがいるー!
今時の高校生ですが、バービーボーイズは大好きですよ。(KONTAさんのバービー以降のインディーズの曲も聴いています。)
ただ、私の周りにバービーボーイズを知っている人が、美容師さん(コンタさんの奥さんの親友だそうです)ぐらいなのが寂しいです。
なんか凄い勢いでセックスについて語っているのが笑えます。

メロメロ 2006/06/07 23:09 tanahataさん。高校生でバービーが好きといい趣味だ! 好きになったきっかけはなんだったのか気になります。周りに知ってる人が少ないのはその若さじゃ仕方ないですね。今30代の人ならけっこう知ってると思いますけどねー。記事ではコンタのこと好き勝手に書いちゃいましたけど、いいボーカルだったと思います。同年代へのバービーボーイズ布教がんばってください!

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