Hatena::ブログ(Diary)

胡桃の木の下で VOL.2

2017-03-24

ブログ終了します。

11:35

 少しの方が覗いてくれているようなのですが、ブログ終了します。

 工房を再開するにあたり、工房のホームページを作り(これから作るのですが)、そちらで「胡桃の日々」で書いていた生活のことなどは紹介します。

 ツィッターに時々つぶやいています。

 今後ともよろしくお願いいたします。

2017-03-16

最近観た映画

| 21:26

 最近観た映画。すぐに忘れてしまうので備忘録的に。


 息子たちが帰ってきた。でも、暇。お母さんのPCでプライム映画観ていいよと言う。

 長男がまず観たいのが『マイターン』だった。これ有料だったけど、母がおごってやるよ。なぜ観たいの。私も『プラダを着た悪魔』を楽しんだし、アン・ハサウェイ良かったよね。でもね、ロバート・デ・ニーロが、おじいちゃんになっていて、耐えられそうもなく躊躇していた。

でもなんで観たいの?

 長男、「ニュージーランドへ行ったときに飛行機で隣の人が観ていて面白そうだった」「じゃあ、観れば良かったじゃない」「字幕じゃなかったし、隣が観ているのを続けてみるのも恥ずかしかった」とのこと。

 ロバート・デ・ニーロ、恰幅のいい人のいいおじいちゃんもなかなか良かったです。観ながら、『タクシードライバー』のロバート・デ・ニーロが、とぶつぶつ言う母がうるさかったでしょう。

 ロバート・デ・ニーロが、FBをはじめるときアン・ハサウェイが手伝う場面がありました。好きな作家は? という質問にロバート・デ・ニーロが作家の名前をあげます。長男「これ、俺みんな読んでいる作家だわ」 

 えっ、母は聞いたことない作家だよ。長男、簡単にどんなことを書いている作家かと説明してくれます。

 次男も帰省中本を読んでいて、私に新しい作家、新しい研究「オーラル・ヒストリー」について説明してくれます。

 今まで圧倒的に親が上だったことが追い越されていくのが、頼もしいような、負けていられないような気分です。

 

 これも長男が観たかった映画。精神科病院がでてきた、これは母の専門じゃない。そしてまたもロバート・デ・ニーロ。母親役が良かったね。

 あとは息子は『ホビット』など観ていました。そして帰りました。

 息子とは関係なく観た映画。

重力ピエロ [DVD]

重力ピエロ [DVD]

 加瀬亮が好きだから観た。役者が良かったけど、んー。

 みんなに観てもらいたい。

 日本に生きているのが悲しくなる。激しく悲しくなる。最後の楽観的ラストに共感できないくらい悲観的になっている。

きみはいい子

きみはいい子

 また仕事がらみだな。こういうことがまわりに多すぎて。リアル。

 最近、落語がなぐさめの私です。鈴本演芸場へ行ってからまだ幸せ感に包まれています。「芝浜」はいい噺だな。

 ホラーだけど、ぜんぜん怖くないです。ほとんどパロディ

繕い裁つ人 DVD

繕い裁つ人 DVD

 中谷美紀好きだし、三浦貴大好きなので観ました。ファッションが好み。

ヤギと男と男と壁と [DVD]

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 スターウォーズファンには笑える。

2017-02-25

椿の海の記

| 07:30

椿の海の記 (1977年)

椿の海の記 (1977年)

 この本は眠るときに読んでいた。たいてい2ページ目までに良い気持ちになって寝てしまう。石牟礼道子の文章のリズムにはじめは慣れなかったけど、だんだんとその幽玄な世界に入っている。わたしも「おもかさま」とおもかさまのことを思い、段々畑から海を見る。

 寝るときに読むページも増えていく。

 時々、窒素会社の話が出てくる。

 みっちゃんが幼女であった時の自然の恵みとともに生きた人たち。

 海には山の恵みと同じぐらい魚も貝も獲れた。

 このあと悲劇がくる。

 水俣病への怒りの原点は、この豊潤な世界を潰したものたちへの怒り。

 そして、福島も。

 なんの反省も私たちになく、日本中に見えない形で、取り返しのつかないことが行われている。

2017-02-13

谷口ジロー氏亡くなる

| 07:56

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谷口ジロー氏が亡くなった。

先週から『坊ちゃんの時代』を読み直していたところだった。

4部と5部を持っていなかったので、先週買って4部を読んでいたところであった。

『坊ちゃんの時代』は息子が家を出るときに持っていったので、返してもらった。

息子たちは小学生から『坊ちゃんの時代』を読んで漱石、鴎外、啄木を知り、『シートン動物記』を大事にしていた。

その他、つい私が買ってしまう谷口ジローさんを息子たちは読んでいた。

そんな息子たちとの日々を思い出す谷口ジローさん。

どうか安らかに。

合掌。

でも、なんだか好きな人たちがどんどん死んでいくなあ。

2017-02-11

ナチスドイツと障害者「安楽死」計画

| 15:35

友達がこの本を「読む?」と置いて行った。たぶん、私が精神障害者のソーシャルワーカーの仕事をしていたからだろう。

でも、難しそうでしばらく積んでいたけど、先週何気に読みだしたら止まらなくなり、いっきに読んだ。

ユダヤ人虐殺の前に秘密裏に進んでいた障害者殺害計画。国家の役に立たない「ごくつぶし」は殺せということ。でも、国民にも秘密にしていられなくなる。

病院や施設にいた障害者がどこかに移動させられる。大型バスに乗って、殺され焼却される施設に運ばれる。

家族にも内緒。

殺されると、家族にはみんな同じ文面の手紙が届く、移送された病院で、インフルエンザで脳溢血で肺炎で死んだと。伝染病の懸念があるので遺体は焼却したと。骨が欲しければ、骨壺を送りましょうと。移送されるまでは、元気な人たちがあっという間に同じ日に死んで、家族はおかしいと思う。

殺されていい障害者は、どんどん拡大していく。そして、子どもたちも。障害がなくても、反社会的や集団に溶け込めない、反抗的と思われたら、移送リストに名前が載ってしまう。

老齢になれば誰でも障害を持つ、戦場で精神を病んだ人や怪我した人も対象にしかねない勢い。

 

こうした無数の精神病患者の突然の死は不自然であり、意図的な行為にちがいないというほとんど確信にちかい疑念が沸き上がる。いわゆる価値のない生命を殺してもかまわない、民族と国家にとってその生命に価値がない場合には罪のない人間を殺しても許されるという前提が、かかる行為の考え方にある。これは恐るべき思想である。罪のない人間を殺していいことになる。もはや働けない人間、身体障害者、不治の病人、年老いて弱った人間を殺してもかまわないという思想である。「ミュンスター司教の説教」より

誰が人の生命に関して「価値がない」と決められるのだろうか。でも、それを決めている人たちがいた。

著者は、アメリカ人で障害をもっている方。優生思想というものがドイツだけのものだけではなく、その頃アメリカにもヨーロッパにも広がっていた。それがあまりにも剝き出しの形でドイツで表現されてしまった。

なぜなんだろう。

ハンナ・アーレントが言う「凡庸な悪」があるのだろうか。

「私は命令されていたからやった。やらなければ私が処罰される」

でも、医者は率先して殺していた。何もしない医者もいた。手は貸さないけど、貝になった。関わりを避けた。

障害を持っている人たちに対して、「税金の無駄使い」「ごくつぶし」という人たちは日本にもいる。でも、思わないのだろうか、いつか自分も働けなくなる日が来るかも。交通事故で障害者になったり、鬱で仕事に行けなくなったり、絶対ならないと思っているのだろうか。たえず、自分は強者。

そうして、強者のものさしはお金。ついでに学歴や家柄。

そうして、何度も同じことが繰り返される。経済や生活が苦しくなれば、その責任を弱者に持っていく。でも、本当は政治の失敗だったのではないか。ナチスも失敗を隠すためにやっきだった。それが凶器になって行く。日本にもそういうところがあった。

この「安楽死」計画は、教会の有力司教の反対運動で中止になった。でも、その後のユダヤ人虐殺には教会は大きな声をあげていないようだ。

こんなことはもう起こらないよ、と思うけれど、「生命への価値」という思想がなくなったとは思えない。