胡桃の木の下で 

日記ではなく備忘録になっています。忘れっぽくなってきたので。

今こそアーレントを読み直す

今こそアーレントを読み直す (講談社現代新書)

今こそアーレントを読み直す (講談社現代新書)

 アーレントをきちんと読む時間もないので、新書を読む。
 

大衆の現実逃避的で、スケープゴートを求めるメンタリティを巧みに利用し、特定の世界観の下で、無構造であったはずの大衆を組織化しようとするのが「全体主義」であるとすると、読者はそうした思想・政治活動はナチススターリン主義ソ連に限らず、歴史や社会の至る所に見い出されるのではないかと思うだろう。実際、その通りである。

 まさに今、日本で表だって進行中。
 アーレントが叫ぶ。「自分の頭で考えよ」。しかし、考えることをやめたのではなく、考え方を知らない国民が再び同じことを繰り返すのだろうか。