世界の果てのこどもたち
- 作者: 中脇初枝
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/06/18
- メディア: 単行本
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いっき読み。面白かった。
3人の女の子がたどる戦中戦後の道。
この本の中にあるのは、近隣の国が国内同士が憎しみ合って戦い殺し、奪い合う。
そういう歴史が描かれている。
戦争が終わっても差別し続ける。
人間はこうなるのか。
自分と家族を守るためには、鬼にもなれるのか。
軍隊に入れば人を殺すことが善い事になるのか。
茉莉が家族を持つことを怖がる意味がわかる。
子供を持つのが怖い。
でも、みんな忘れていく。
前を向いて歩いて行かないといけない。
成長していき、豊かになる。
その中でこぼれる人々。
そうして、また同じことを繰り返す。
本当に忘れているからか。
残忍な本性を秘めながら生きている私たち。
胸がどきどきして、落ち込みました。
こんなことをわかりやすくきちんと書いている人がいるのだと。
たくさんの人が読んでくれればいいと思いました。
今また、ヘイトスピーチがあります。
私たちは誰かを敵にして恨んでいかないと、自分を生きられないのでしょうか。