アンドロメダ病原体 マイクル・クライトン

古い青背のが見つかったので再読。後書きを見たら90年台に出た改訳版で、もっと古いのも埋まってるはずだが見つからず。
とにかく凄いのが1960年台に書かれた本というところで、特に科学物でこの時代に書かれたにも関わらず今見ても古い感じが少ないのが良い。
もちろんコンピュータが古いのは当然なのだが、タイムシェアリングシステムの説明があったりするのが非常に興味深く、当時の人にこの手のメインフレームの仕組みを説明するならこうなるか?という感じだ。なにしろSystem360の時代なのだから。
作者の初期作だが、例によって人物がかけてないという程、、でもなく、普通に読めるのが以外。会話が途中を飛ばして成り立つところとか、頭いい感じが出ている。まあ解説がくどいのだが、説得力のためには必要な要素だろう。
ちょっと気になるのは終わってからの回想が入ってくるところで、サスペンス展開ならこれは入れない方が良かったと思った。
あと久々の再読で、いろんな元ネタの大本がこの本かと思うと、後世に与えた影響の大きさではこれが一番かと思う。