幻影への脱出 ジョン・ブラナー

著者の本で1冊思い入れのある本があるのだが、題名を思い出せないので当たるまで読んで見る。
この本は60年台に書かれたものだが、人口増加での社会をそれらしく書いてるのは面白い。しかし現実を鑑みれば、こんなに安定した社会を維持できるとはとても思えないが。
ストーリーはひたすら暗い展開で、この時代の作品にしては内面描写もそこそこ、翻訳が読み難いのもあってなかなか読み通すのは大変だ。
さらに終わりも中盤で早くも読めてしまうのが難点。