サイクルモード

今年も行ったけど、もうこのイベントはもういいかなという感じ、代わり映えしない上に、試乗出来るブースが年々減ってて待ち時間がさらに酷くなってるのが厳しい。
で適当にロードバイク乗ると、やっぱりロードバイク買おうかなとその時は思うけども、これduraとか最高級パーツで組んだ100万近い代物だからこうなんだというのがあるしね、、
そしてebikeも沢山あるのだけど、例によって25kmからのスピードの伸び無さが変わらずだし、30kg近い重さの自転車の取り回しの悪さを考えると無いなと言うだけ。

そういえばbromptonが出ていたけど、まあ試乗も混んでるし特に何かあるわけでもなく、、

今回面白かったのは、電動キックボードの試乗コースが出来て試乗出来るようになったことで、怖くて公道でレンタルする気になれないけど、これなら安全に試せるしいいかなと乗ってみた。
初めて電動キックボードに乗ったが、まずアクセルの挙動が直ぐにフルアクセルになるのがびっくりした。ハンドルに付いた小さなレバーの押し込み具合だけでスロットルを操作するのだけど、20km以上出る乗り物がこんなに簡単に最大加速するのはやばいよ、、ギアも無ければクランクも無い乗り物がこんなに怖いとは思わなかった。

まあでも何度か乗って慣れてきたけど、ブレーキも含めて期待通りに怖い乗り物という印象は変わらなかった。

とはいえ、世間では電動キックボードの事故というのはそれほど沢山起きていないようで、意外に安全というべきなのか、みんな怖くて乗ってないだけなのか、、法改正までして導入したけれど、現状のままだとかなりニッチなままで終わりそうな感じで、まあそれでいいのかもね。

息吹 テッド・チャン

単行本を積んでおくといつの間にか文庫落ちしているというパターンだが、昨今は文庫も高いので単行本でも同じか。

商人と錬金術師の門
限定的タイムマシン?、バクスターのタイムマシンと同じ物を地球に置くというのはさすがに、、まあまあ面白いけど、新しいかと言われるとそうでもなくて、何をやっても変えられない過去未来という昔からあるパターンな感じ。

息吹
人間でないところからの考察の飛躍が面白い、そもそもこの社会どうなってるのか謎であるが、、確かになるほど人間でないのをベースにすればこういう風に説明できるのだなと思った。

ソフトウェア・オブジェクトのライフサイクル
うーん長編というか中編になると微妙な感じ、わりとありきたりなAIペットな話になってて、著者は長いの向いてないのでは。

偽りのない事実、偽りのない気持ち
正直デジタルデータの方が改ざんに弱いので記憶の方が信用できるような感じがあるが、、

オムファロス
僅か数千年前に神によって創造された世界、うーんもっと激しい矛盾が大量に見つかりそうだけど、まあ現実より宗教的な世界観を信じられそうではあるので、根底が揺らぐようになるのかも?

不安は自由のめまい
多世界解釈の分岐を記録する装置ネタは前に同じような本があったような?まあでもこれが出来たらもっとやれることあるよね、、こんな小さな話にまとまらないというか、その辺違和感しか感じない。

全体に普通の文学側領域側のSFなので、小市民的な世界観にまとまっててそこが良いというのもわかるけど、私には向いてないというのがわかる。また文学というには小説部分もそんなに上手くないと思うけどねえ。とりあえず現代SFの最高峰は流石に言いすぎ、文学方向に売り込みたいんだろうけどどうなんだろうなあという感じ。

RIDEA BROMPTON シートポスト クランプ

この手のアクセサリーパーツは実用性というより見た目重視という印象で、値段も張るしで買う価値無いと思っていたのだが、、純正だとシートポストが落ちやすく、その都度スパナで締めなおす必要があって、その為だけにスパナを携帯してるのが面倒で、RIDEAのこれは指でナットを締められるという機能面のメリットがあり、さらにセールで半値になっていたのでこの値段ならいいかと考えたもの。

現物を見ると凝った削りだしで中抜きもすごくて確かに高い部品という感じはある。強度的には少々不安だけれど、、というか純正が安っぽいだけか。

入れ替えるために初めてこの部分を分解したが、左側から十字に部品が押し込まれるつくりになっていて、案の定フレームのこの部分は塗装が剥がれていた。まあ錆がでるような作りではないのでこういうものかと。

で、この十字の部分は純正と全く同じ寸法に見えるので、入れ替えたとして問題は無いはず。。中のスリーブとバネも純正から使いまわすので全く同じ作り。まあこの値段なのに一式付いてないのかと思う所はある。

唯一の問題は締めるナットが大型化して指で締められるのはいいのだが、純正だと5mm?出たらスリーブの交換が必要と書かれてる目安が無くなってしまうので、それだけが難か。

あと純正だと樹脂パーツなのでクランプを締めた際にフレームに当たる部分が黒くなってるくらいだけど、このアルミパーツだとフレームの塗装が剥げそうなので養生テープを張るか、、ただPラインとかのアルミパーツも同じ問題ありそうだけど、あっちは問題ないのだろうか。

歩行者、自転車分離の道路はあるけど

自転車専用の指示があり、さらに樹木で分離されてるにもかかわらず、歩行者側でなく自転車側を走ってるランナーが常に居るんだよね、、まあランナーから見れば歩道は歩いてる人が多くて走り難いからなんだろうけど、ルールを守らないのはどんな趣味でも一定数いるのでどうしようもないという現実。

なので某サイクリングロードも分離型にするというけど、問題は解決しないのではと思ってる。

ステイト・オブ・テラー ヒラリー・クリントン, ルイーズ・ペニー

よくあるアメリカと核テロとの戦いを書く話なのだけど、主人公が国務長官で舞台は2021年、トランプ後のアメリカというのが面白い。元大統領との合作の本より格段に面白いのは相方が良いからか、ヒラリーの方が旦那より有能だからか。とはいえ小説としては細かいところが気になったりつっこみどころもあるけど、勢いで流してる感は否めない。
ただヒラリーが書いてるのだからという謎のリアリティが存在するので、イラン、パキスタン、ロシアにその場で行くことに決めて直ぐに首相に会えたりとか、米国務長官だからってそれはないでしょと思うけど、いやそうなのかも?と思えてしまうのが凄い(笑

ただ現実世界のその後を考えると、この小説みたいにテロを阻止して背後にあった陰謀を暴いてはい終わり、、とならないのが辛いところで、やっぱこういう悪の組織?みたいなわかりやすい敵が居ないと小説として成り立たないのはわかるけど、本当にこうだったら良かったのにねと、トランプ2期が迫る今は思う所。

あと2021年から現在だとウクライナとか中東の問題が大きくて、今となっては爆弾とか核テロなんて小説のネタでしかないので、こういうのを楽しく読めた時代は逆に良かったのかも。このコンビで2024年か2025年を舞台にした続編書いてくれないかな、、

あと現実と比べて気になるところは、
・イラン核合意からの離脱が原因でとあるけど、今となっては懐かしいな位だし、イラン核合意を復活させてロシアから引き離すとあるけど、現実は真逆に進んでる感。
・悪役がパキスタン人なんだけど、最近は存在感が薄いというか、逆にインドがすっかりヤバイ国になってしまったので微妙な感じが。
・アフガン撤退をトランプのせいにするのは流石にどうなのかと、まあ時期的に執筆中にああなってしまったので直せなかったと言えばそうなのか、、そしてこれもパキスタンの陰謀ってことにしてるけど、この陰謀論の方が全然現実より良かったですね。
・トランプ再選のための陰謀がと言われても、いやあトランプは自分が目立てれば何でもOKくらいにしか思ってないのでは?陰謀巡らしてるほど真面目にやってないような、、そしてこの本のトランプはこんな感じ?と思うけど、これもヒラリーが書いてるんだからそうなんだなあ、、と思うしかない。

・ロシアのあれと会話してるけど、あれってこんなに会話が成り立つものなんでしたっけ、、でもヒラリー話したことありそうだしな。。

憲法改正が出来ないのは良いのか悪いのか、

改正できない憲法が当たり前の国だけれど、その結果憲法の現代的な解釈?というのが実質的な憲法になってしまい、その解釈を行う憲法学者や司法関係者の人が憲法みたいになってるのは良いのかね。。
最近の例を見てもあの当時は全く考えられない考え方を国際的にこうだから、とかで解釈変えてるのを見てしまい、そこまで自在に解釈を入れられるなら何でもありになりかねないし、歯止めはどこにあるのか?と考えてしまう。
民意も選挙でもない人の解釈が憲法というのは、今までが良かったからというのと、改正案が良くないから?というのがあって成り立ってるけど、今の世の中だといつかは無茶な解釈が出てきて困惑することになるのではと思うのだが。

月は地獄だ! ジョン・W・キャンベル

名前だけ知ってた本、著者は有名だったが今は、、多分未読。
ほとんど初の月探検で10人以上で出かけて、しかも2年も滞在して帰還用の宇宙船は出発後に後から作るとか、書いたのは50年だからこの時代の想像力ならこうなるのかという感じ。
そして事故で月面サバイバル生活なんだけど、水も空気も食料も無いでは無理でしょと思うが、しかし月には何故か鉱物資源が豊富でなんでも作れてしまうという、いやまあ、水と酸素が生成出来るのはぎりぎりわかるけど、食料を鉱山の物質から生成するのはさすがにやり過ぎ(笑
小説としては登場人物の描き分けが無いので苦しいが、全員科学者で優秀な設定なのでストレスが無いし、ストーリーは大分平坦なのだけど、そこそこ失敗成功を繰り返して盛り上げたりまあ伏線も考えてあるしで、ページ数が少ないのもあってこの頃のSF小説としては読めないことも無い出来という印象。