開始前

会場にやっとのことで入ると、コートの脇に黒いパネルでスペースが区切られており、そこに座れとのこと。
あらかじめ調べておいたペラーダコートの所だったのですが、3面あるうちのまん中が観覧席。
HP画像にあった小さな囲みは無く、コートと同じ平面と繋がっており、コートとはチェーンで仕切られているだけでした。
おおよそ10列ぐらいの横列を作らされましたが、その後ろに壁との間のスペースがあり、座っているのが辛い人は列から出てそのスペースで立ち見をしていました。
観客席の横には入場口側に青いテント、奥側に白いテントが立てられ、青テント前は進行予定表が立てられています。白テントはおそらくガッタスの控え室。
観客席から耳を澄ませば、中の会話が聞こえてきそう…。
司会のケチャップと名乗る方が登場。ほどなく社会人大会が開始されましたが、ガッタス出場のレディース大会開始まで2時間はあるので、試合を観る人や買い出しにいく人、徹夜が応え眠る人など観客席はやや閑散としていました。
会場はとしまえんの正門を通らずに入れる(入場料無料)ので、コンビニ等に行くのも自由です。


もうじき開始時刻、となると、女子チームが目の前のAコートに飛び出して来ました。ユニフォームを観ていると、5チームしかいません。
ガッタスは試合前のアップをこのコートで行いませんでした。
パッと見で、オレンジと黒のユニフォームのチームがあり、かつてのガッタスユニフォームを思い出させます。
全てのチームが下がると、すぐに最初のカードが始まりました。


今大会では、前後半無しの9分ランニングタイム。試合間隔は5分しかなく、終了したら即退散&次ゲームの即開始です。
速報で打った通り、ガッタスの出場時間は分かっていたので、それより早く始まる他のチームの試合を観ていました。
他のチームの様子については後述。

第3試合

速報では第1試合と打ちましたが、ガッタスにとっては初戦という意味で使いました。
6チーム総当りでガッタスは必ず2試合インターバルを置いて試合が行なう行程。
対戦相手が青テントから整列して入場。その後音楽ガッタスの曲(…思い出せない)と共に、吉澤キャプテンを先頭に入場。
前もって出場選手がアナウンスされていましたが、超久しぶりなオレンジユニメンバーを観るとやはりテンションが最高潮に上がります!
出場メンバー(入場順)


新人の矢口さんは、ごく普通の可愛らしい方。ただ、下半身の安定感がかなりありそう。こちら観客席に対して軽く会釈をしたりも。
アイドルとして活動しても、問題ないぐらいの笑顔を見せたりもしています。


vs F.C.XETA
http://www.geocities.jp/fc_xeta_2004/
初戦は「塚本ガラス店」所属というチーム。ユニフォームは紺色です。
20090602172916
結果:0-0
スタメン:柴田・是永・石川・吉澤・紺野(GK)
交代:6分 石川→藤本 7分 吉澤→菅原


久しぶりな試合の緊張感はあまり見えず、是永-吉澤で攻めあとの2人が守備ぎみ。石川さんの寄せや柴田さんのボールキープは健在。
紺野さんの冷静なボール捌きも安定感があり、守備面は全く心配無し。
ただ心配だったのが、ほとんど滑らない床材にも関わらず、ゴール前でシュートを狙って思いっきりスリップした是永さん。
強引な突破も陰を潜め、あまりいい状態ではないようです。吉澤さんもかなり前めに攻めていましたが、なかなかゴールを割りません。
途中藤本さんが入り引きぎみにいたのですが、ゴール前に走り込んだり即座に自陣まで戻ってきたりと、相変わらずの運動量です。
菅原さんが入ってからは、是永-菅原で空中パス渡しがサイドライン際で起こり、こちらはかなり沸き立ちました。
全体的に動けているのですが、ゴールネットを揺らすことはできませんでしたね。

第6試合

vs Beans Girls
http://www.shihokai.jp/face/face08.html
ガッタス2戦目は、公認会計士のチームでした。服はは黒×赤。
20090602172918
結果:1-0 得点 4分藤本
スタメン:柴田・藤本・是永・吉澤・紺野(GK)
交代:7分 是永→菅原 8分 藤本→石川


得点はゴール前の混戦から、フリーになった藤本さんの足元にボールが転がり、思いっきり右足をふり抜くとそれがゴール!
藤本コールが高々と連呼され、こちらのテンションは最高潮!
この試合での見せ場は、攻めているガッタスが敵陣にいるとき、カウンターを食らってGKと1対1に。
しかし紺野さんは相手との間合いを詰めて冷静にシュートコースを消し、ピンチを脱しました。盛り上がりはかなりのものでしたね。
このあとも是永さんと藤本さんは怒濤の攻め。柴田さんのガードの固さもうまく機能し、1-0で今年初勝利。

第9試合

vs DA ARC BIJOU
http://daarc.hamazo.tv/c1616.html
株式会社ノサックス所属。フットサルシューズも作っているようです。ユニはグレー&ピンク。
20090602172915
結果:0-2 失点4分、6分
スタメン:柴田・藤本・石川・菅原・澤田(GK)
交代:4分 菅原→是永 6分 石川→吉澤 8分 柴田→永井
この試合は…ガッタスの、というかフットサルの信条であるパスワークが観ていて辛くなってくるほどバラバラ。
失点してしまったのは攻めていて不意にカウンターを食らったとき、澤田さんは前に飛び出してしまい、ループを打たれてインゴール。もう1点も一人フリーの選手ができてしまいそこから。
とにかくお互いのかけ声が無くなり、意志が通じていない感じでした。ファンの声援もどことなく空回りしていたような。
先程の勝利を過信してしまったのでしょうか。

第12試合

vs PRINCIPESSA DE SOL WFC
http://www.girls-futsal.com/?mode=team_search
このチームは所属を失念してしまいました。”フローリスト〜”という名称なんですがね。
オレンジ×黒の一見ガッタス風ユニはこのチーム。
(参照までにhttp://www.ginza-de-futsal2.com/ichikawa/event/result_090517b/kekka.htmの中盤に画像があります)
入場時からピンクのビブスをつけて登場してきました。
20090602172917
結果:2-0 得点 2分 柴田 4分 是永
スタメン:柴田・是永・石川・吉澤・紺野(GK)
交代:5分 是永→能登 6分 石川→藤本 石川→是永 7分 能登→仙石 8分 吉澤→石川


ずっと他のチームの試合を観ていて、失礼ながらここがもっとも動きのキレが見えないチームと思っていました。
なのでガッタスで出場できていないメンバーを出すならここだろうと思っていたら、能登さんと仙石さんの投入。
彼女たちは前線に張り付き、是永さんとのコンビネーションでゴールを狙っていく感じになりました。ただしゴール前に陣取ってボールを待つのでは無く、積極的にボールを奪いにいく姿勢やパスコースをうまく作っていく感じ、ボールと相手の間に体を入れていくなど、観ていて本当に頼もしい2人でした。仙石さんにうまくパスが渡りシュートが枠を外れた時の盛り上がりは尋常ではなかったです。
入れ代わり立ち代わり攻撃をしていく中で、ゴール前のこぼれ球を柴田さんが綺麗に押し込みゴール!是永さんは右側からの圧巻ミドルシュートで得点!
守備の機会はあまりなく、終止相手コートでボールが回っている感じでした。

第15試合

vs F.C.R A
所属は富士電機。全体的に水色系のユニフォームなのですが背番号が無い選手がいたり、色合いやデザインが異なる選手もいたりで、助っ人加入や急造チームなのかもしれませんが、詳細はわかりません。
20090602172914
結果:2-0 得点 5分 是永 9分 吉澤
スタメン:藤咲・永井・菅原・矢口・澤田(GK)
交代:3分 矢口→是永 4分 藤咲→吉澤 5分 永井→柴田、菅原→石川 6分 澤田→紺野 8分 是永→藤本


この直前の試合でDA ARC BIJOUが負ければガッタスに優勝の可能性があったのですが、Beans Girlsに1-0で勝利したためDA ARC BIJOUの優勝が確定。暫定2位のF.C.R Aと3位のGatasですが勝った方が準優勝という場面だったんです。
なのでここでスタメンを新人で固めてくるのは意外でした。しかし出場機会が少ないメンバーに登場の機会を与えるというのは、今回会場にて采配を振るった北澤豪SVらしいとも言えます。
入場の度に声援が大きくなる矢口さんの初見でもありますが、彼女はボールへの対応やライン際の走り込み方を見ると、やはり経験者ですね。ただキックを暴発するタイプではなく、パスの出し入れが巧いという印象。下半身が安定しているので、当たり負けをしません。これはまた楽しみな選手が入ってきました。
是永さんは前の試合と同じような右からの閃光!終了間際のゴール前にこぼれたボールを押し込むキャプテン!
メンバーを全員交代させ結局寄り切ったガッタスが、堂々の準優勝をもぎ取りました。
観客も大歓声をメンバーに送ります。結果以上に元気に動き回るガッタス選手が、頼もしくて仕方が無かったんです。

ガッタスへの想い

ここ最近の練習にかける時間は極端に少なかったと思われていましたが、彼女たちの動きは機敏でした。それぞれの持ち味を出している選手が多く、柴田・藤本・紺野の3人は安定していましたね。
逆に是永・菅原のポイントゲッターとなる2人はどうも空回りしている感じ。特に菅原さんはルーレットを一回決めたものの、他の選手との連係がうまくいかず飼い殺し状態。後半狂犬ぶりを見せ始めた是永さんは「やっとか」といった感じでした。
楽しみなのは仙石・矢口・永井といったところ。観ていて何かやってくれそうという雰囲気を漂わせてくれますね。
澤田さんは今回かなり大変な目に遭いました。安定感バツグンで失点0の紺野さんとどうしても比較してしまいますが、ボールへの気迫は最後まで衰えませんでした。彼女がいなければガッタスは成り立たないので、澤田さんの更なる成長が楽しみです。


とにかく、ガッタスが観れて本当に良かった。


このブログではしきりにそれを願っていただけに、強行スケジュールを敢行しただけの収穫がそこにはありました。
いいところと悪いところをどちらも出してくれたGatasに、今後の展開を大いに期待しています!!!

としまえん狂想曲

ここからは、ガッタスメンバー以外で気になったことを。
焦点はやはり観戦形態ですね。
試合日直前まで観覧できるかどうか不明。判明した途端100人限定、応援スペースは狭くしかも開門前に張り込むのはダメという発表。
日程は以前から発表されていたので観戦したい人は調整が効きやすかったと思われますが、直前で回避したという方も大勢おられたと思います。昨年夏から試合が無かったGatasのフットサルを是非とも観たい観たい、と思っていた人には、かなりの打撃だったはずです。
早めに偵察に行った方から情報をいただいたりしているうちに、始発電車で豊島園に向かうのはもう間に合わないと感じた私は、前日の終電が終わってから自転車で現地に駆け付けるという手段を取りました。
その時点で80番台。かなりの激戦が感じ取れましたね。
朝5時まで待つと、係りの人が中から現れ、7時になったら入場できるとのこと。既にその時間で100人は超えており、始発で来られた方は列を見るなり帰られていく方もちらほら。それでも奇跡を信じて後列に続く方もいます。
7時。入場すると正門改札を通らずその脇からプール方面へ列が進みます。
ほどなく今回の舞台、フィスコフットサルアレナ豊島園が見えたところで、ファン列はつづら折りに並ばされました。まだ入場パスは貰っていません。後ろにはまだまだ列は続き、全部で200人近くはいたと思われますね。
そこで係員から「9時半になったらパスを配りながら会場内に入場してもらう」とのアナウンス。つまりはその場で2時間以上待てとのこと。
これは酷かったです。前日から徹夜している人たちは100人圏内に入っているからまだ安心できますが疲労でダウン寸前の人たちばかり。さらに悲惨だったのはその後ろで入れるかどうかわからないままプールサイドで長時間待たされるという…。可哀想にも程があります。しかもそれまで曇っていたのが途端に雲が切れて陽射しが来たりで、無料イベントとはいえ散々な状態でした。
園外への出入りができたので列を離れてみると、ちょうどとしまえんはその日コスプレイヤー集合企画などをやっていたので、正門付近はごった返していました。しかし和む余裕はあまりありませんでしたね。
眠気と格闘しながらようやくパス入手と入場の時間に。10人ずつ入場して中で着席していくとのアナウンスに従うことに。入場してからのことは上述の通りです。
私が入場する付近で「予定よりもう少し入れそう」との係員。とりあえず110人入ったようなので、始発到着組に天国と地獄が分かれてしまいました。


正門前や入場時、会場内に入る時、しきりに「混乱が起きたら観覧は中止」と係員から忠告されました。
これだけ待たされて中止になるのは御免と、皆大人しくしていましたが、かなり不満の残る誘導だったと思われますね。
私は運良く観戦できましたが、観戦できなかった方には心残りな点が数多くあると思います。
だからこそ、少しでもそんな方たちの為にと思い、私に出来ることはできるだけ詳細にこの大会の様子を出来るだけ早く伝えることこそ使命と勝手に思っています。


次回もしこのような大会がある場合は、やはりチケットによる席確保と観覧席の設置を希望します。
今回が無料イベントとはいえ、あまりにも観客にリスクが大きすぎました。
更に言えば、ムリをしないと観れないという条件では、フットサルを気軽に楽しみたいというガッタスの意向にあまり沿っていないと思われますね。観戦出来たのがほぼ夜通し待っていた人のみというのでは。
こういった事態を想定できなかったのはあまり賛同できませんが、開催場所が先にあってそれから今回のガッタス参戦ということになったのであれば、仕方のなかったことなのかもしれませんが…。


運営で気になったのは、ガッタスの優遇されっぷり。
おそらくゲストということで参加していただいた、ということなのでしょうが、ガッタス以外の出場チームが開催直前の掲示のみ。彼女たちのみの対戦の時は、経過を知らせる電光掲示板が動かず手動の得点板を使っていました。ガッタスの試合の時だけ電光が動きだすっていうのも、ちょっと不自然な感じが。
また、ガッタスは2試合のインターバルを必ず設けられているため、他のチームは連戦になってしまう場面があるんですよね。次の試合まで間隔が5分しかないのにそれでコンディションを整えるのは、ハンディとして大きいと思いますね。
あとは控え室の有無、レディース大会の表彰式なしで記念撮影のみ(閉会式時はガッタスはコート上にいるのに他のチームはコート外)など、胸を張ってガッタス準優勝おめでとう!というのは少し遠慮したいところも多々。
それだけに、優勝したDA ARC BIJOUはこのような環境下での栄冠を勝ち取っただけに、純粋に素晴らしいと思います。
優勝おめでとうございます。

スルガ銀行には感謝

かねてよりフットサル・サッカーの振興にチカラを注いで下さっている、今回メインスポンサーとなって下さったスルガ銀行。不況下でもこのようにスポーツに対して愛情を注いで下さる姿勢には、本当に感謝しています。
今回は社会人への働きかけという主点が、ガッタスが昨年までやってきた働く人へのフットサル発展という趣向に同調したからこその、ガッタス参加だったのでしょう。
ワークパーソンの士気高揚という目的の元、高い志で運営していただき、ありがとうございました。
スポーツをココロから愛する自分としては、そんなスタンスに大変感動しています。


会場でしきりに連呼されていた「I DREAM」。
http://www.idream-jp.com/
夢を叶えたいというキモチ、好きです。