2007年の總括【後編】 by 月 旧一
【前編】はこちら⇒2007年の總括【前編】 by 月 旧一 - 麺面日記
さて、2007年の關西ラーメン界では有名店の支店・セカンドブランドの出店が相次いだのが大きな話題となつた。ざつと思ひ出して書き連ねた限りでも、下記13軒がある。
- 2月02日 「麺や輝 中津たくろう店」 既食
- 2月17日 「○竹食堂」by「○竹」 既食
- 3月01日 麺屋「どとんこつ」by「幸運(ラッキー)軒」
- 3月06日 「KIRARI*1」by 新宿麺屋「風花」 既食
- 6月04日 「東成きんせい」 既食
- 6月27日 「龍旗信」なんばこめじるし店
- 6月29日 「花京」京都店
- 7月07日 「ろおじ」by「高倉二条」 既食
- 8月06日 「麺野郎」by「麺哲」 既食
- 9月24日 「豚の骨」by「無鉄砲」 既食
- 10月03日 「大鶴製麪処*2」by「天神旗」 既食
- 11月23日 「天下ご麺」河原町店
- 11月26日 「塩元帥」by「総大醤」
特徴的なのは過半數の8軒が店名を夲店と違ふものに變へ、供するラーメンの内容も違へてゐる、といふことであらう。また「東成きんせい」も名前こそ「きんせい」であるが、レギユラーメニウが高槻のものとは違つてをり、支店といふよりは別個の新店の樣な感覺を受ける。また、「大鶴製麪処」は「天神旗」の隣にあつて、入口は別なのに厨房は共通、でも供するメニウは別といふ特徴的な形態を持つ店だ。
あとこれは支店ではないが、2004年に惜しまれつつ閉店した「秀楽」が3年のブランクを經て、二代目となつて3月12日に移轉再開したのも明るい話題であらう。一年の間に立て續けに3店舗をオープンさせ、某巨大掲示板でも大人氣*3の「玉五郎」なんて店もあつたりする。
・・・しかし、果たして此の支店ラツシユの中で、一體何軒が生き殘ることが出來るのであらうか?
ある程度名前が賣れたお店が支店を開くのは、別に最近始まつたことではない。現在「東成きんせい」がある場所は、嘗て「金久右衛門」が支店として出した「一等星*4」の跡地であるし、麺屋「楼蘭」の心斎橋店*5を記憶してをらるる方も多いだらう。他には「秀一」も穂波店(三国店)を1年弱*6開いてゐたことがあるし、「純情屋」も一瞬だけ*7大阪市内*8に支店を出してゐた。詳細は不明であるが「作ノ作」も支店を出してゐた樣に記憶してゐる。
勿論、支店が全滅してゐる譯ではなく、成功例もある。全くもつて不思議極まりないことだが「本黒門ら〜めん」の支店「要ん!修行坊」は何と(!)4年半も續いてゐる*9し、麺屋「封」の大阪店も4年近くになる*10。
上記の13軒が今後どの樣な成長を遂げてゆくのか、とても樂しみである。中でも「東成きんせい」は初訪時の「鶏白湯ラーメン」がいきなり ★★★★ 、2囘目の「鶏白湯つけ麺」が ★★★ と續けて高評價をつけることが出來たので、次囘いよいよ「和風醤油」に挑戰豫定。大いに期待してゐる!!