NHK杯、羽生・郷田

対局前のインタビューで羽生は「力強い将棋を」。
羽生世代同士の対局は、お互いわかり合ってる感があって、実にいいものだ。
郷田△84歩。羽生は角換わりを選択。腰掛け銀同型になった。
そして▲35歩に△81飛!郷田・渡辺のA級順位戦と同じ形だ。
郷田は、先に桂を食いちぎってから飛車を回るという構想。
羽生は▲44角△55角▲同角△同銀としてから▲73歩成。
△45飛と走ってくる手に対しては▲47桂と受けた!
先手からは▲63とがあり、銀を逃げているような時間はない。
後手は飛車を捕獲するも、どうしても攻めが重い。
それに対し先手は、▲47桂〜▲55桂の働きが素晴らしい。
終盤の攻め合いで、郷田は△69銀という手をひねり出すが、▲34馬が好手。
よくわかんないけど羽生勝ちになった。

第17回コンピュータ将棋オープン戦

http://homepage.mac.com/junichi_takada/open17/
棋風の異なる3ソフトと人間が参戦し、面白い将棋が見られた。

クマ将棋 - Sunfish

Sunfishの飛車が狭くなり、さすがにこれ不利じゃないか、ってところから、つなぐ。
最終的に勝ったのだからSunfishは強いんだろうけど、
そうまで体をひねらせて勝つのか、という印象。観戦していて面白い。

Sunfish - GPS将棋

一手損角換わりから、激しい攻め合いになった。
ややGPSが読み勝っていたか、後手の攻めが続き、先手の攻めが行かない形に。

GPS将棋 - 山田剛

電王戦で有名になった△62玉を人間が採用。GPS居飛車を選択した。
さすがGPS強い。薄い2筋を捉えて一瞬でふっ飛ばした。

GPS将棋 - クマ将棋

クマ将棋は、序盤に飛先を切らせて△33玉と受ける、変な陣形。
GPS将棋は、これを的確に咎め、短手数で勝負を決めた。