結城友奈は勇者である

2014年10月開始アニメ。2周目はけっこう印象が違ったし、当時書いたものを読むと思い出せない感覚もある。作品に対するいいイメージは変わらない。各要素の捉え方が変わっている。
7話を評価していたのが意外で、ストーリーを知っているとただの海回だが、リアルタイムで観る人には緊張感があったのだろう。
9話は「半滴くらい涙が出た」と書いてあったが、今回は3滴くらいわりとぼろぼろ出てきた。まあ、2回目が一番涙が出るというのは咲阿知賀編でも経験あるしそういうものか。内山夕実の演技力。変身する直前のシーンの泣き声が。気持ちいいとか言ったら変なんだけど、こちらが捉えているそのシーンの内容に寄り添うほんとに聞いていて気持ちのいい声。
一気に見ると樹の歌も効く。一挙放送のいいところはここで、リアルタイムではどうしても失われてしまう記憶を持ったまま、記憶力の関係で楽しめなかった部分を楽しむことができる。
2周目、全体としては、6話までがすごくよかった。そもそも好きになったのが1週目の終盤だったので、当時は前半の話数をあまり楽しめていなかったのだろう。楽しめていないということは内容の理解も。だからある意味初見に近い(そんなには近くない)楽しみ方ができたのではないか。
その後の真相が明らかになっていく部分は当然記憶に残る。ただ、アニメに対する感じ方はけっこう新鮮味があって。記憶してるのは「設定」だけで、他はけっこうあやふやだったりするのだ。
東郷さんとか行動原理がつかみきれないところがあるんだけど、そういうキャラとの(キャラと俺との)距離の取り方が変わった気がする。そうでもないかなあ。1週目は結局最後まで作品を好きにならずに見ていたのかもしれない。最後のころはだいぶ好感度が上がっていたはずだけど、それも一つの距離感。もっと詳しくブログに書いとくんだった。
12話は思っていたよりずっと内容がしっかりしていた。理由もなくハッピーエンドにした糞回だと記憶していたのだが。さすがに当時の感情を忘れている。「2期があるなら、かなりいい終わり方だったと思う」と当時ブログに書いた。書いたことは覚えているし、最近の自分も2期を望んでいた。2期が2017年10月にあると聞いたからかもしれないけど、今回は(今回も?)設定をきっちり作ってあるように見えた。
そういえば、糞回だと思っていたのは「体の機能を戻すことができるならしない理由がない」というのが理由か。それは不明だね。
最後に、結城友奈について。友奈ラスボス説はさすがにねーよと2周目は思った。しかし特別な存在ではある。9話で風先輩を止める友奈は、見た目が強烈にかっこよかった。ああいう場面では悪とされる側(風先輩)に感情移入してしまうのだけど、友奈は感情移入しなくてもかっこいい。
11話でも、東郷さんの行動はおかしいと思いつつも、友奈の行動には共感できない。12話にも思わせぶりな描写があったりして、確かにラスボスっぽい。やっぱラスボスだと嬉しいな。それはともかく、結城友奈のことは信頼している。