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音楽と社会フォーラムのブログ

2014-11-30

ちょっとしたメタル話 番外編 ちょっとしたコンサート話

 いよいよ「師走」直前の今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。事務局の枡田です。

 今回は「メタル話」番外編として、ちょっとしたロックコンサート話(参加記)(その1)を記してみようと思います。番外編ですので、少しフィクションも入っておりますが、お気軽にお読みいただければ幸いです。


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 10月某日、久しぶりのロックのコンサートに胸をはずませつつも、不安を少しおぼえながら、一人の中年男が仕事に疲れた足を引きずり、久しぶりに日本武道館に向かっておりました。彼はマイナーなロックを愛好しているらしく、武道館は1980年代半ばのJudas 〇riestのライブ以来のようでした。この日、武道館でライブを行うアーティストは、ボストン(Boston)です!
 
 40代以上のロックファンなら多くの方が知っているこの「大物」アーティストの来日は、1979年(男は当時まだ小学生)の初来日公演以降長きにわたり実現しておらず(まさに“Long Time”〔1st収録、2枚目のシングル〕ですが)、まさにまだみぬ「最後の大物」といってよい存在でした。近年めったにロックのコンサートに出かけない男も、このバンドだけは死ぬまでに一度は見ておきたい、との思いで重い腰をあげたようです。

 1976年のファーストアルバム「幻想飛行(Boston)」は全世界で1700万枚以上を売り上げ、1978年のセカンドアルバム「ドント・ルック・バック(Don't Look Back)」は全米ナンバーワンを獲得しました。こうしたことからわかるように、ボストンは、重厚かつ果てしなく伸びやかなツインリードギターと練りに練られたメロディ、幾重にも構築されたコーラスワークなどを主たる武器に、アメリカン・ロック(プログレ・ハード)のファンのみならず、多くの人々を魅了してきたことは疑いありません。全ての楽曲を手がけるリーダーのトム・ショルツ(Tom Scholz)は、マサチューセッツ工科大学MIT)出身の(インテリ)ミュージシャンとして、同時に一音も無駄にしない「完璧主義者」としても知られる存在でした。

 ただ、オリジナルメンバーはすでにこのトムのみで、しかも彼はかなりお年をめされている(1947年生。ライブ中両膝にサポーターのようなものをされていました)今回の2014年の来日です。期待よりも(これまでのイメージが壊れてしまうのではという)不安の方が大きかったことは事実です。人生初の最前列(だが端っこ)に陣取った男は、まず観客の平均年齢の高さに納得し、かつ九段下駅から途切れなく続く予想を遥かに超える観客数の多さに些かの驚きと嬉しさを感じつつ、そのときをまちました。

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 結論から書きましょう。本当に「完璧」でした。当然のように“Rock & Roll Band”から始まったライブは、メンバーがトム以外全く違うのに音がレコード(not CD)から流れているような感覚をおぼえるほど、「揺らぎ」を感じないものでした。こんなのはロックじゃない。そんな感情さえわきでてくるほどのミスの少なさです。しかし次第にその「世界」に引き込まれていく自分がいました。そして武道館は“More Than A Feeling(宇宙の彼方へ)”の手拍子で一体となりました。皆、若い頃を思い出したのでしょうか。また、若い人はどのように感じたのでしょうか。我を忘れて10代の頃に帰った気分を味わい、ただただ満足した夜でした。帰りの電車では、ロックとは何か、こうしたことを考えながらも、またコンサートに行きたい、という思いが、とにかく強くなりました。

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 男がボストンをはじめて聞いたのは、セカンドアルバム発表後の長いインターバルに入っていた時期でした(「8年に1枚」とよく揶揄されました)。だが、全くの後追いですが、1st,2ndの音をラジオで耳にするとすぐに夢中になり、即座に中古レコードを入手し聞きまくりました。そんな中、突如サードアルバム「サード・ステージ(Third Stage)」(1986年)が発表され歓喜し、全米でも大きな反響をよんだことを今でも鮮明に覚えています。音楽は時を越えるものなのでしょうか。そんなことを考えさせてくれるボストン来日公演でした。やはりライブっていい。再確認しました。




追伸:コンサートではステージのバックに大きなスクリーンがあり、さまざまな映像が流れるのですが、MC(しゃべり)の際、その日本語訳が映画の字幕のように流れるのには驚きましたし、(多くのお客様も同様でしたが)少し笑ってしまいました。しゃべっていることも(ジョークも含め)「完璧」に(間違いなく)伝えたかったのでしょう。やはりトムは、間違いなく「完璧主義者」でした(笑)。

2014-10-16

政治経済学・経済史学会大会での会合について

穏やかな木曜日、いかがお過ごしでしょうか。

フォーラム事務局の枡田大知彦です。

今年2014年度の政治経済学 政治経済学 ・経済史学会の秋季学術大会は、今週末、10月18日(土)・19 日(日)に青山学院大学 (青山キャンパス)で開催されます。

その2日目、19日(日)の12時から13時(昼休み)、本フォーラムの会合が、17号館8階の17810教室で開催されます。
(下記URLキャンパスマップをご参照ください。
http://seikeisi.ssoj.info/Annual_Meeting14_campus_aoyama.pdf

直前のお知らせになってしまい、大変申し訳ありません。
議題などは決まっておりませんが、フォーラムの今後の活動について、気軽に意見交換できる場になればと思っております。
ふるってご参加いただければと思います。

なお、このフォーラムの会合のみにご参加いただく場合でも、受付にて大会参加費(1人あたり1000円)をいただくことになっております。
この参加費は、会員・非会員を問わず、また常勤・非常勤の別なく、大会に参加される方(学生を除く)から申し受けるものとなっております。
大変申し訳ありませんが、ご了承いただければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

2014-10-15

「20世紀ロック」講座、開催のお知らせ

肌寒い一日です。いかがお過ごしでしょうか。

事務局の枡田です。

本フォーラムのメンバーである、和久井光司さんより情報いただきましたので、以下に掲載いたします。ふるってご参加いただければと思います。

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和久井光司の「20世紀ロック」講座 第1期(1回2
時間×全10回) 
ビートルズから広げて俯瞰する60〜70年代ロックと
ポップ・カルチャー

会場 / 神保町・楽器CAFE (毎回19時30分〜21時30
分)
受講料 / 1回 \3,000(資料代込み)
     全10回通し券 \24,000(資料代込み)

かつて「不良の音楽」として大人たちの顔をしかめさ
せ、「一過性のもの」と思われていたロックは、いま
や「20世紀の文化」を振りかえるときになくてはなら
ない存在になっている。昔から「流行音楽は時代をう
つす鏡」と言われてきたが、ビートルズが世界デ
ビューを果たした1964年以後50年のあいだに、ロックは
「現代のクラシック」となり、流行音楽の域にはとど
まらない「文化的意味」を持つまでになった。つま
り、当時は子供だった我々の感が捉えた「カッコい
い!」が、そのまま「20世紀の文化」として歴史に残
ることになったのだ。
「それはどうこうことだろう?」と、総合音楽家・和
久井光司は考える。「リアルタイムで体験した者とし
て後世に語り継がなくては」とも思っている。
そんな和久井光司による本格的ロック講座は、音楽を
聴く愉しみを教えるだけではなく、「ロックで人生を
豊かにする術」をともに考えるものになるはずです。

〜〜各回の内容〜〜

11月14日(金)第1回
いま「20世紀ロック」を振り返る意味
ビートルズボブ・ディランを軸に20世紀のポップ・
ミュージックを聴いていく面白さと、体系化によって
築かれる「文化的視点」を知る。
11月21日(金)第2回
デビュー曲はなぜ「ラヴ・ミー・ドゥ」だったのか
 ビートルズ以前の英国音楽(トラッドジャズ、ス
キッフル、英国ロックンロール)と、ビートルズ
の“新しさ”を比較し、ジョージ・マーティンが「ラ
ヴ・ミー・ドゥ」をデビュー曲に選んだ“理由”を検
証する。

12月5日(金)第3回
初期録音から探るビートルズアメリカ音楽解釈
 『プリーズ・プリーズ・ミー』と『ウィズ・ザ・
ビートルズ』、また『BBCライヴ』に残されたカ
ヴァー曲から、ビートルズが見ていた“アメリカの新
しい音楽”を探り、その咀嚼の様子から彼らの“オリ
ジナリティ”を浮き彫りにする。

12月12日(金)第4回 
『ア・ハード・デイズ・ナイト』とブリティッシュ・
ビート
 全曲レノンマッカートニー作品で固めた初のアル
バム『ア・ハード・デイズ・ナイト』まで、レコー
ド・デビューから2年足らずで進化した作曲術と、そ
の影響を抜きには語れないブリティッシュ・ビート・
バンドの興隆を振り返る。

12月19日(金)第5回 
1965年ビートルズと「ロック」の萌芽
 『ヘルプ!』〜『リヴォルヴァー』で、それまでの
R&Bやポップスにはなかった要素を取り入れていっ
ビートルズは、「ロックンロール」とは明らかに違
う「ロック」の創造に突入する。彼らが何からそれを
編み出したのかを考察する。

1月9日(金)第6回
リヴォルヴァー』が示したポップ・ミュージック
芸術性
 スタジオを実験室さながらにした『リヴォル
ヴァー』のセッションで、ビートルズは「生演奏は不
可能」な録音作品に“芸術性”を見いだす。その過激
な発想とレコーディング術が「ロックの時代」の幕開
けとなったことを検証する。
1月16日(金)第7回 
『サージェント・ペパーズ』とサイケデリック・ロッ

 ライヴを諦めたことによってさらに広がった可能性
をレコーディングで実現した『サージェント・ペパー
ズ』と『マジカル・ミステリー・ツアー』。そのあと
を追ったバンドたちによる英国サイケデリック
ロックを振り返る。

1月23日(金)第8回 
『ホワイト・アルバム』とルーツ回帰
 個人作業が増えたこともあって、フォーク、ブルー
ス色が強くなった『ホワイト・アルバム』を、英国
ブルース・ブームや、ザ・バンドへの“答え”として
聴き、“ゲット・バック・セッション”の必然性を考
察する。

2月7日(金)第9回 
70年代ロックの先兵としての『アビー・ロード』
 初の16トラック録音となった『アビー・ロード』で
ビートルズが示した「70年代的複合性」と、「ロック
のサブ・ジャンル化」を同時に考え、レッド・ツェッ
ペリン、キング・クリムゾン、イエスらの“新し
さ”を再考する。

2月14日(金)第10回
ソロ・イヤーズに持ちこされたビートルズの“イズ
ム”
4人の交友関係を軸に音楽界を体系化し、国境やジャ
ンルを超えて「大人の観賞に堪えうるもの」となった
70年代のポップ・ミュージックに迫る。歴史的名盤で
はない「知られざる傑作」が物語るロックの醍醐味を
体験する。

日程未定 番外編
別会場での打ち上げ。ざっくばらんな意見交換会とし
ます。


申し込み・問い合わせは、gakki-cafe@atoss.co.jp まで

2014-10-02

第11回研究会、開催決定!

 慌ただしい新学期のはじまり、いかがお過ごしでしょうか。フォーラム事務局の枡田大知彦です。
 
 久しぶりに本フォーラムの研究会の(単独)開催が決定いたしました。以下に概要を記します(*以前の会合で決定した日程から変更がありました。ご注意ください)。ふるってご参加ください。

           記

音楽と社会フォーラム 第11回研究会

報告テーマ: 「アメリカの発表会――南カリフォルニアハワイにおける日本音楽・芸能の事例から」

報告者: 早稲田みな子(東京芸術大学非常勤講師) 

日時: 2014年11月2日(日)午後2時〜(*以前の会合で決定した日程から変更がありました。ご注意ください)

会場: 東京大学本郷キャンパス 経済学研究科棟12階 第3共同研究室

http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_08_01_j.html
http://www.cirje.e.u-tokyo.ac.jp/about/access/campusmapj.pdf

 休日ですので、経済学研究科棟の建物に入ったら、左側の机の上に置いてある帳面に、ご氏名、入館時刻等を記入してから12階へ上がってください。
 12階のエレヴェータ・ホールと共同研究室の間にはドアがあり、休日は開いておりません。14時前後は予め空けておきますが、それ以外の時間に来る場合は、第3共同研究室に電話をしてくだされば、ドアを開けます。外線からだと03−5841−5574、経済学研 究科棟玄関外の壁面電話ボックスの内線電話からだと25574です。
 なお、現在、経済学研究科棟の西側(赤門総合研究棟の一部)を取り壊して、増築工事を進めているところですので、周辺がやや通りづらくなっており(大回りをする必要はありません)、また、周辺の見通しが少し悪くなっていますので、事前に上記サイトで位置をご確認のうえお越し下さい。



 
 研究会終了後、懇親会も予定しております。お時間が許しましたら、こちらにもぜひご参加いただければと思います。

・・・・・・・・・・・・・・・

 ぜひご参加いただければと思います。
 この研究会およびフォーラムについてご質問等がございましたら、本ブログ右下のメイルフォームよりフォーラム事務局までお問い合わせください。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。


音楽と社会フォーラム事務局 枡田大知彦

2014-09-24

本フォーラム共催のワークショップ「国民音楽の比較研究と地域情報学」、開催迫る!

 新学期が始まり、涼しくなってきました今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。
 

 本フォーラムの共催のワークショップ「国民音楽の比較研究と地域情報学」の開催が、いよいよ3日後に迫ってまいりました。リマインダの意味も込めまして、以下にあらためて告知させていただきます。ふるってご参加いただければと思います。どうぞよろしくお願いいたします。



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ワークショップ「国民音楽の比較研究と地域情報学
http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/event/?p=2435

主催:共同研究・共同利用プロジェクト「集合的記憶と中東欧地域の音楽:比較研究に向けてのベータベース構築」(代表:福田宏
共催:音楽と社会フォーラム(政治経済学・経済史学会の常設専門部会)
日時:2014年9月27日(土) 13時30分〜18時
場所:京都大学稲盛財団記念館 3F 中会議室
アクセス:http://www.cias.kyoto-u.ac.jp/access/

13:30-13:40 趣旨説明(福田 宏)
13:40-14:30 松本彰(元・新潟大学人文学部
    「国歌に歌われたドイツプロイセンオーストリアドイツとその国歌の歴史」
14:30-15:10 白木太一(大正大学文学部
   「18世紀末から19世紀初頭のワルシャワ作曲家と音楽会活動:近代ポーランド国民音楽形成に関する基礎的考察」
15:20-16:00 吉村貴之(早稲田大学イスラーム地域研究機構)
    「『アルメニア近代音楽の父』コミタスをめぐる諸問題」
16:00-16:40 河瀬彰宏(国立国語研究所
    「日本民謡の計量分析」
16:50-18:00
   コメントおよび総合討論
   コメンテーター
   伊東信宏(大阪大学大学院文学研究科
   姉川雄大(千葉大学文学部
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