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音楽と社会フォーラムのブログ

2015-04-27

『発表会文化論』書評会のお知らせ

横浜は暑いくらいの陽気です。いかがお過ごしでしょうか。

 今回は、本フォーラムのメンバーであります、早稲田みな子さんからのお知らせをご紹介します。

 フォーラムの研究会において早稲田さんにご紹介いただいた、『発表会文化論:アマチュアの表現活動を問う』(宮入恭平 編著、青弓社2015年)の書評会が開かれることになりました。詳しくは以下をご参照ください。

 ふるってご参加いただければと思います。

よろしくお願いいたします。


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『発表会文化論』の発表会
〜『発表会文化論―アマチュアの表現活動を問う』書評会〜

日時:2015年5月24日(日)15:00〜18:00
会場:東京芸術大学 千住キャンパス 第一講義室(東京都足立区千住1-25-1)
参加費:無料
申し込み:不要(ただし、当日のレジュメの準備などがあるため、事前に参加の旨をご一報いただけると助かります。事前の連絡先:happyoukaiculture@gmail.com)

趣旨:
 『発表会文化論』の出版にあたり、書評会を開催することになりました。サブタイトルにもあるように、同書はアマチュアの表現活動について、さまざまな角度から議論を交わした本です。もちろん、あらゆる表現活動を網羅することは不可能で、当然のことながら同書で扱いきれなかった分野もあります。とはいえ、たとえ分野は異なっても、アマチュアの表現活動を取り巻く状況には共通する点が多々存在します。本書は、これまで、しばしば見過ごされてきた(あるいは自明のものとされていた)アマチュア文化の実践領域において、新しい分析の枠組みを提供していると考えています。今回の書評会は、本書で議論された「発表会」という形式を意識しつつ、ここで提示された新しい問題構成とその分析について、さまざまな研究領域、さまざまな世代の研究者を交え議論をしようという試みです。
 
 まず、同書で取り上げることができなかった分野を専門にしている研究者や同書に興味を抱いた大学院生がコメントを行ないます。そして、それぞれのコメントを受けて、執筆者には報告ごとに応答してもらいます。そのうえで、会場のみなさんとディスカッションの時間を設けたいと思います。

 この書評会はどなたでもご参加いただけます。事前に『発表会文化論』をご一読いただけると幸いですが、「予備知識」なしでの参加も歓迎します。ぜひご参加下さい。

登壇者:

タイムテーブル:
15:00〜15:10 書評会の主旨説明(毛利)、『発表会文化論』概要説明(宮入)
15:10〜16:10 報告 吉澤、飯田、浅野)+執筆者の応答
16:10〜16:20 休憩
16:20〜17:20 報告◆聞盒供調、今井)+執筆者の応答
17:20〜17:50 フロアとのディスカッション
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主催:トランスアジアポピュラー音楽研究会+東京芸術大学 毛利嘉孝研究室
共催:KoSAC(Kokubunji Society for Arts and Culture)
問い合わせ:mouri@ms.geidai.ac.jp(毛利)

2015-04-04

演奏会のお知らせ

いよいよ新学期です。いかがお過ごしでしょうか。

 今回は、本フォーラムのメンバーであります、井上貴子さんからのお知らせです。

 小泉文夫先生33回忌の演奏会の告知を掲載いたします。井上さんも出演されるそうです。

 内容は以下のチラシをご参照ください。

 まだずいぶん先の話ですが、ふるってご参加いただければと思います。

よろしくお願いいたします。


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2015-03-06

第11回研究会の概要をご紹介します!

 3月が訪れ、あたたかさを感じる日も多くなった今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。事務局の枡田です。


 昨年の11月2日(日)、午後2時より東京大学本郷キャンパスで行われた第11回研究会におけるご報告およびディスカッションの概要が届きました。ご報告者の早稲田みな子さん、まことにありがとうございました。以下に紹介させていただきます。


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音楽と社会フォーラム 第11回研究会 報告

報告テーマ: 「アメリカの発表会――南カリフォルニアハワイにおける日本音楽・芸能の事例から」

報告者: 早稲田みな子(東京芸術大学非常勤講師) 

日時: 2014年11月2日(日)午後2時〜

大変遅くなりましたが、上記研究会の報告をさせていただきます。

 本報告は、『発表会文化論:アマチュアの表現活動を問う』(宮入恭平 編著、青弓社2015年)の出版に先立ち、報告者が担当したこの中の一章をご紹介したものです。本書は、現在日本人の日常生活に浸透している発表会(的なもの)について多角的に考察することを目的に、異なる分野に携わる六名により共同執筆されました。ミュージシャンでもある宮入氏が、「ライブシーンの発表会化」(ライブハウスで演奏するために出演者自らが出資する「ノルマ制度」)に違和感を覚えたことが、発表会を取り上げた発端でした。本書における「発表会」は、「日頃の練習成果を披露するために、おもにアマチュアの出演者自らが出資して出演する、興行として成立しない公演」を指します。報告者が担当したのは、「第9章 アメリカの発表会」ですが、本書全体は日本の発表会(的なもの)に焦点を当てたものです。以下、各章のタイトルと執筆者・専門分野を紹介させていただきます(宣伝のようになってしまい恐縮です)。

第1章 発表会の歴史(薗田碩哉・余暇論、歌川光一・教育社会学
第2章 習い事産業と発表会(佐藤生実・コミュニケーション論)
第3章 社会教育生涯学習行政と地域アマチュア芸術文化活動(歌川光一)
第4章 学校教育と発表会(宮入恭平・ポピュラー文化研究)
第5章 発表会が照らす公共ホールの役割(氏原茂将・地域文化計画)
第6章 合唱に親しむ人々(薗田碩哉)
第7章 誰のための公募展(光岡寿郎・ミュージアム研究)
第8章 発表会化するライブハウス(宮入恭平)
第9章 アメリカの発表会(早稲田みな子・日系移民研究)

 報告者が担当した第9章は、日本の発表会システムの重要な基盤である「家元制度」に注目し、それがアメリカの日本芸能の発表会においてどのように変容しているかを明らかにします。アメリカの中でも日系人口が集中し、日本芸能も盛んである南カリフォルニアハワイの実例を比較材料として提示し、日本の発表会の特徴を浮き彫りにすることを試みました。
 フォーラムでは、19世紀末の労働移民を発端とする日系アメリカ人の歴史を概略し、アメリカで生まれ育った日系人がほとんどである現在、日本芸能の発表会がアメリカでどのように行われているかを報告しました。家元制度が基盤である日本の発表会の場合、「門弟の忠実奉仕義務」の一部として、発表会の諸費用、師匠へのご祝儀等がすべて弟子の負担となりますが、弟子の「金銭的義務」を暗黙の了解としない日系世代の台頭とともに、アメリカでは新しい発表会システムが模索されるようになりました。弟子の経済的負担を減らすための工夫として採用されるようになった方法は:1)チケット制度(発表会の入場料を取る)、2)助成金政府や企業の助成金を獲得する)、3)広告収入(プログラムに地元企業・商店等の広告、出演者の知人や親族の祝辞を有料で掲載する)、4)ファンド・レイジング(ガレージセールやバザーで資金集めをする)、の主に四つです。このような方法を採用することによって、新たな現象も生じています。チケット制度の採用は、身内を中心とした閉鎖的な発表会ではなく、一般客を想定したショーとしての発表会の出現を促しました。そして、ショーとしての発表会を実現するために、アメリカにおける日本芸能継承・促進を共通目的として、日系アーチスト、地元企業・商店、日系メディアが協力し、芸能を中心とした日系ネットワークが形成されています。家元制度がローカル化することによってアメリカ式発表会は実現していますが、それはまたアメリカにおける日本芸能の位置づけや意義の特殊性にもよっています。そのため、アメリカのやり方をそのまま日本に適用することは困難ですが、多大な経済的負担を伴う日本の発表会システムも現在変容を迫られており、アマチュアの芸術文化活動を支える新たな経済システムの構築が必要ではないか、という指摘で発表を締めくくりました。
 報告者は普段、音楽関係の学会で研究発表を行うことが多いのですが、このフォーラムでは経済学、国際関係論、近代法史など、音楽以外を専門とする先生方からもいろいろなコメントを頂くことができ、大変有意義な経験となりました。発表の機会を頂いたことに感謝申し上げます。特に今回の発表は、家元制度における弟子の経済的義務という、社会学経済学とも関連するテーマだったため、音楽学会という「同質的な身内に向けてのパフォーマンス」(発表会)よりも、むしろ関心をもって聞いていただけたと感じました。半澤朝彦先生からは、「家元研究の文献が最近あまりないのはなぜだろう」という疑問が投げかけられました。その後、高橋一彦先生からは、報告者が家元制度について参照した『イデオロギーとしての家族制度』(岩波書店1957年)の著者、川島武宜法学における「近代主義」を代表する存在として扱われていること、そしてこの本が「封建的/後進的日本」の糾弾の書として位置付けられていること、しかし川島は晩年には「イエ制度批判」から離れて行ったこと、さらに日本の法社会学自体、1980年代に入ると「日本後進論/日本異質論」から離れていき、その結果、家元研究も出てこなくなったのだろうというご指摘を頂きました。法社会学という枠組みの中で家元研究を考えたことが無かった報告者にとって、家元制度批判を鵜呑みにするのではなく、その学問的背景まで考えることの重要性にはっとさせられました。

 ディスカッションでは、『発表会文化論』の発端となったライブハウスの「ノルマ制度」についても、かなり盛り上がりました。かつては才能あるアーチストを発掘し支援する役割ももっていたライブハウスのオーナーが、今では単なる箱貸しのビジネスマンになっているという指摘、実際、名前の知られていないセミプロ的バンドの集客は困難であるから、そのようなバンドも演奏の機会が得られる「ノルマ制度」は決して悪いシステムではないという意見など、バンド経験者(意外と多かった)のご発言も、非常に興味深かったです。「なぜパフォーマンスをするのにお金を払う必要があるのか」というアーチストの立場、「アマチュアの表現活動なのだから発表会的でしかるべき」という立場、プロとアマチュアの境界を引くのが難しいように、難しい問題だと感じました。みなさま、いろいろなコメント、ご意見、ありがとうございました。(文責:早稲田みな子)

 

2015-02-28

2015年を迎えてのご挨拶

 少しずつあたたかくなってきたと油断していると、寒い日が突然やってくる今日この頃、いかがお過ごしでしょうか。事務局の枡田です。



 2015年となってから早くも2ヶ月が過ぎようとしています。私の事情により、ブログにおける本年はじめのご挨拶がこの時期になってしまいましたことを、お詫び申し上げます。



 2015年の音楽と社会フォーラムの大きな目標は、活動の幅を大きくひろげることだと思っております。いまのところ詳しい内容をお知らせすることはできませんが(近いうちにご披露できるのではと考えております)、その準備を進めております。2014年の活動を総括する記事で書きました「準備」を具体化していくことを進めてまいります。その一つ重要な方向性が“幅をひろげる”ことだと考えております。当然ではありますが、フォーラムのメンバーの皆様をはじめ、多くの方々のご協力が欠かせません。上記の「目標」についても、ご意見をお寄せいただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。


 2015年の活動の重要な一歩として、3月28日(土)(午後2時から)に、本年はじめての研究会が開催されます。ふるってご参加いただければと思います。





みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。


音楽と社会フォーラム事務局


 

2015-01-28

第12回研究会開催決定!

 昨日の小春日和から、うってかわって肌寒い関東地方です。いかがお過ごしでしょうか。
 
 2015年、はじめての研究会の開催が決定いたしました。以下に概要を記します。ふるってご参加ください。

           記

音楽と社会フォーラム 第12回研究会

報告テーマ: 「オスマン朝楽譜

報告者: 松本奈穂子(東海大学) 

日時: 2015年3月28日(土)午後2時〜(*以前の会合で決定した日程から変更がありました。ご注意ください)

参考文献: ジェム・ベハール著「トルコ音楽にみる伝統と近代」東海大学出版会、1994年


会場: 東京大学本郷キャンパス 経済学研究科棟12階 第3共同研究室

http://www.u-tokyo.ac.jp/campusmap/cam01_08_01_j.html
http://www.cirje.e.u-tokyo.ac.jp/about/access/campusmapj.pdf

 土曜日ですので、経済学研究科棟の建物に入ったら、左側の机の上に置いてある帳面に、ご氏名、入館時刻等を記入してから12階へ上がってください。
 12階のエレヴェータ・ホールと共同研究室の間にはドアがあり、休日は開いておりません。14時前後は予め空けておきますが、それ以外の時間に来る場合は、第3共同研究室に電話をしてくだされば、ドアを開けます。外線からだと03−5841−5574、経済学研 究科棟玄関外の壁面電話ボックスの内線電話からだと25574です。
 

 
 研究会終了後、懇親会も予定しております。お時間が許しましたら、こちらにもぜひご参加いただければと思います。

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 ぜひご参加いただければと思います。
 この研究会およびフォーラムについてご質問等がございましたら、本ブログ右下のメイルフォームよりフォーラム事務局までお問い合わせください。
 どうぞよろしくお願い申し上げます。


音楽と社会フォーラム事務局