*自分はいつの日にか死ぬ、そのことを知っている生き物は人間だけなのかも知れない
先週の日曜日の朝刊で、中川しょこたんが、読書を勧めていた。「たった1頁、たった1フレーズでも、心を揺さぶるものが読書にはある」、とか言っていたような・・・
『村上春樹・河合隼雄に会いに行く』 年末年始の予定が、帰宅後ボケーとTVをながら見する自分を情けなく感じ、前倒しで読むことに。
河合隼雄は頭の良い人だ。ハルキだって早稲田。なのでさりげに英語がポンポン出てくる。パースティクティブなんて、普段使う? 左官屋や大工が使用しても良い感じだが使わないだろう。英検2級程度の単語だが、まず抑えるべき単語、ではなっくない?
そんな本書を読み進めて、なるほどなと感じたのが、冒頭のフレーズだ。言われてみるまで気付かなかった。そうだ、死をどこかで意識しながら生きていくことができるのは人間だけだ。「余命三ヶ月だから・・・」などと例えるまでもなく、貯金やら老後の年金など人は考えていくのだ。このフレーズに出会えただけでも読んだ甲斐があった。
ただ全体的に自分にはハードルが高く感じた。「ねじまき鳥クロニクル」発刊直後の対談なのだが、ちょっとこの作品は苦手だ。知り合いのJKが自分の影響で春樹好きなんだが、この作品を読み始めた時に、やはり苦戦していたので「海辺のカフカ」を勧めたら大変気にいってくれた。こちらの方が春樹らしい。
河合隼雄もユングもよく聞く名前なのだが、いまだ詳しく分かろうとしていない・・・。分かった方が良い人たちなのかな・・・。
- 作者: 河合隼雄,村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/12/25
- メディア: 文庫
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