*予定的調和「WOOD JOB!(ウッジョブ)〜神去なあなあ日常〜」

ウォーターボーイズ』の矢口史靖監督作品。見る前から分かるのは
1求人チラシの長澤まさみにつられ応募
2しかし仕事は厳しくきっと逃げる
3どうにかして戻るものの逃亡願望続く
4何かのきっかけでやっていく決意
ここまでは予定通り。その間に「笑い」とか「お涙ちょうだい」とか「義理人情の世界」あたりは入ってたり。
・・・と、4まで終えた時点で、上映時間が1時間チョイなので、いわゆる「起承転結」の「転」が来る頃だなぁーと思っていれば、(以下ネタバレ注意!)
5「山の神(?)」によるちょっとしたハプニングで、ヨソ者の染谷将太演じる平野勇気が地元の長者らに認められ祭りに参加でき、またそこであり得ないだろーってアクシデントで笑いを誘う
話は意外に、1年間の研修で東京に帰ってしまうのだが、まぁそこで終わることもないだろうと身構えていれば
林業世界に戻ってくるとこでほぼ終わり。
7エンドクレジットの最後に、ちょっといいよねー
 って挿話をちょっと入れて、はい終わり。見事な予定調和。「ワハハハ−」と笑って見るのが寅さん以来の正しい邦画の見方か。あまりに予定通り。 一方、伊藤英明林業で生計を立てていく山の男を力強く演じており、染谷将太と共に高い高い杉の木の上で紀伊山脈の麓の集落を眺めるシーンは圧巻である。やはり人殺しのセンセーより何百倍もいいぞ。どのように撮影したのか・・・願わくば、合成でありませんように