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2007年02月18日 連句の普遍性 このエントリーを含むブックマーク このエントリーのブックマークコメント

超連句入門 (「超」入門シリーズ)

超連句入門 (「超」入門シリーズ)

浅沼撲の『可能性としての連句』と『中層連句宣言』を読んで大いに知的好奇心を刺激された僕が、もっと連句関係の本を読もうと思って最初に書店で見つけた本は、新潮選書の『連句のたのしみ』(高橋順子著)だったのですが、その後すぐにこの本の存在を知り、さっそく取り寄せてこちらを先に読んでみました。
もとより僕には著者のいうところの「連句人=レンキスト」になろうというつもりはありません。浅沼撲の二つの著作は、連句の持つ現代性、あるいは普遍性を探ることの面白さを教えてくれました。僕は今度の『「超」連句入門』にもそれを期待して読み始めたのです。著者は「まえがき」で、次のように書いています。

連句にかぎらず世の入門書にありがちな、箇条書きの紋切り型をなるべくさけ、読んで興のわく本をめざしました。…現代レンキストのための入門書的「読み物」として、ひとりでも多くの方々にこの本を楽しんで頂ければ幸いです。

読んでみると、なるほど著者のめざしたとおりの楽しい本に仕上がっていて、僕の期待は満足させられました。俳句、詩、小説はもちろんのこと、ジャズ小津安二郎つげ義春…と、広範囲の表現領域をクロスオーバーさせながら連句の現代性を論じていくところが刺激的です。
さて、この本のキーワードの一つが「中層」という著者独得の用語です。連句では、句と句は「中層」においてつながるべきだと著者は言います。

この「中層」表現というのは、べつに新しい概念ではありません。つとに俳諧の付合では「匂い」とか「移り」などといわれてきましたし、連句の付合では「不即不離」とか「前句の根を切れ」などといわれています。それを「超」連句的に翻訳するならば、「中層」表現ということになるのです。

それにしても、前句に対して「論理」ではなく「匂い」とか「移り」とかでつながる句をつけるというのは、相当洗練された言語センスと膨大な言葉の蓄積が要求されるのではないでしょうか? しかし、「匂い」とか「移り」の中に「詩」の在り処があるのならば、文学であれ音楽であれ、芸術的な表現活動に携わろうとする者は、レンキストであることを避けては通れないのかもしれません。

tomtomtomtom 2007/02/18 23:41  ポエジーを感じとれるかどうか、そのポエジーをことばで紡ぎだせるかどうか。芭蕉の弟子たちはすごかったんですね。

mf-fagottmf-fagott 2007/02/19 00:38 やはり、芭蕉は読まなければ、と思いますね。取り合わせの妙が、ポエジーを紡ぎだしているという点に着目しながら…

すいとん大将すいとん大将 2007/02/19 21:43 「前句の根を切り」ながらも、連句として完結。
サッカー的に牽強付会するならば、下記のやうになると思ひます。

相手ボールをカットしたDFが味方MFへボールをフィード、
MFは緩急をつけたドリブルと切り返しで相手MFのマークを外す。
その後、味方FWへ、どんピシャのキラーパス。

「根を切る」とは、緩急あるいはサイドチェンジで、ボールの流れを変える
ということ、なのでしょうか?
中層=MF、あれ?
貴兄の「mf-fagott」の一部と綴りが同じ!
単なる偶然でせうか?

mf-fagottmf-fagott 2007/02/20 00:24 大将の関心事は、サッカーの中に連句的なものを見出すことができれば、今までとは違う視点でサッカー観戦を楽しむことができるのではないか、ということなのでしょうか。「牽強付会」などと言わずに、本気で考えてみたら面白いんじゃないかな。もちろん、連句のことをよーく研究した上でね。
ところで「mf」というのは、僕の名前の頭文字であると同時に、「メゾ・フォルテ」という意味も含ませているつもりです。「メゾ」とは「中庸」、僕の生き方と通じるものがあるかなと思っています。「中層」となるとちょっと次元が違いますね。それから「mf」には最近別の意味も加わってきたのですが、それはくだらない話なので、今はやめておきます。

すいとん大将すいとん大将 2007/02/20 21:31 勉強するのは、良いこと。いろんな意味で役に立つと思えます。
アントニオ猪木の「異種格闘技戦」=古い!=では無いけど、
言葉の世界で、今まで体験したことの無い&知識の少ない分野へ
首を突っ込むのは、結構、刺激的です。
言葉の「異種格闘技」に加えて、小生、現在はブログ上で
宗教=主に浄土系=の方にも首を突っ込んでいるので、
さらに刺激的な毎日が過ごせそうです。
とりあえずは、図書館で入門書を借りてみるつもりです。
今までと異なる『ブラシ』で言葉磨きをすれば、
仕事にもきっと役立つはず。←不純?な発想で恐縮、恐縮、、、、。

すいとん大将すいとん大将 2007/02/22 21:35 昨日=21日=の日経運動面コラムに野球とサッカーの違いに関する記述あり。
野球=俳句、サッカー、ラグビーetc=連句という小生の仮説を改めて裏付ける匂いがする内容でした。
同じく昨日のサッカー五輪代表壮行試合の「連句的観戦記」?は弊ブログに記してあります。『お目汚し』に一読くだされば幸いです。文中の「四仙」とは名古屋グランパスの長身fwヨンセンのことです。プレースタイルは娘さんがご存知かも。

mf-fagottmf-fagott 2007/02/22 23:08 野球=俳句、そのココロは、正岡子規?