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僕が線を引いて読んだ所 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2007年03月01日

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Y

Y

読み出したらやめられない。
朝の電車の中で読み始めて、昼休みにちょっと読んで、仕事はちゃんとこなして、帰りの電車の中で読んで、ホームを歩きながらも少し読んで、夕食後のコーヒーの後に読み始めたときは半分以上残っていたけど、一気に読み終わってしまって、しばし余韻にひたってから時計を見たらまだ11時ちょっと過ぎ。明日は寝不足かなあ、と思ったのも杞憂でした。
リプレイ』の発想を借りたタイム・トラベルもので、SFやファンタジーの要素があるけど、カテゴリーとしては恋愛小説ってことになるのかな。でも、そんなジャンル分けはどうでもよくて、とにかく小説の楽しみをたっぷりと堪能させてくれます。
『小説の読み書き』の中で「一本の雨傘を電車に置き忘れたせいで人の運命が変わってしまうという小説」とあるのはこの作品のことです。


以前、『リプレイ』みたいな面白い小説ほかにありませんかと訊いたら、即座に『夏への扉』を教えてくれた図書館司書さんに、この本のこと教えてあげよう。いや、もうとっくに読んでいるかな…


■追記(3/2)
読後の感想が言葉になるのに時間のかかることもあります。
リプレイ』も『Y』も、どこか共通した読後感が残る気がするなあと思っていたのです。それは自分の人生に対するいとおしみとでも呼んだらいいのかもしれません。
物語の登場人物は自分の意に反して、あるいは自分の意志によって、人生をやり直すことになります。これは究極の夢の実現であるはずです。しかし、それによって、彼らは幸せをつかめたのか?
二つの作品を読み終えて現実に戻ったとき、僕たちは一度限りの人生を生きていることを再認識させられます。そして自分の人生だけでなく周りに存在する全てが自分にとってかけがえのないものであることを思い知るのです。
今朝、僕は昨日の興奮の余韻を引きずった頭で職場に向かいましたが、いつもの景色が少し新鮮に目に映ったのでした。
■追記2(3/7)
人によって感じ方っていろいろだなって思いますね。→WEB本の雑誌