短編小説の誘惑

考える人 2007年 05月号 [雑誌]

考える人 2007年 05月号 [雑誌]

『考える人』最新号。特集は、「短編小説を読もう」。
丸谷才一ロングインタビュー」、「川上弘美インタビュー」、「対談 橋本治×高橋源一郎」どれも面白く読みました。
あと、「アンケート わたしの好きな短編3作」にさっと目を通しましたが、こういうのを読んでいると、(誰からも依頼はきませんけど)僕だったら何を選ぶだろうと考えてしまいますね。最近は小説をあまり読まないので、すぐに「これだ!」というのは思い浮かびませんが、島尾敏雄福永武彦井伏鱒二あたりから1編ずつ選ぶかなあ。でも、内田百輭梶井基次郎、小川国男、井上靖も好きだし、翻訳モノではフレドリック・ブラウンが面白かったという記憶があります。あ、それからこれは読んだのが大昔だけど、坪田譲二にもいいのがあるんだよなあ。本気で選ぶとなると、これはなかなか難しいことになりそうですね。
こんなことを考えていたら、久々に短編小説をじっくり読みたくなっちゃいました。
実は「川上弘美インタビュー」を読んでいて興味をそそられたので、さっそく『溺レる』という短編集を買ってしまったんです。読みかけの本が何冊もあるのに。どうもこの手の誘惑に弱いというか、「短編小説を読もう」と言われてすぐその気になってしまうなんて、出版社の思うツボですね。ああ、これでまた机の上の本の山が高くなってしまう…

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