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僕が線を引いて読んだ所 このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009年04月04日

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青春18切符を買って電車に乗ると、本がたっぷり読める。読んでいるうちに、遠くまで来ている。
車内で読んだ一冊。

百人一句―俳句とは何か (中公新書)

百人一句―俳句とは何か (中公新書)

古事記』の時代から現代俳句まで(倭建命から永田耕衣まで)の五七五の名作100句を選び、解説を付した本。100人の人選を物故者からに限ったことについては、「人間一人一人の評価は死によってしか定まらず、評価の定まっていないその人らしい句を選ぶことは不可能と思ったからだ」と述べている。この本が書かれてから約10年、新たな物故者が加わった今だったら多少は違う人選になるのかもしれない。
解説は、取り上げた句についての分析よりも、その作者についての伝記的な記述に多くの字数を割いている。その作者がいつ、どうして俳句と出会い、どんな環境の中で俳句を作ったのか。筆者はそうした記述を通時的に並べることによって、日本の詩歌の歴史を見渡し、俳句という文芸形式の存在理由を探ろうとした。
ある事柄の全体像を見渡すためには、その事柄との間に一定の距離を置かなくてはならない。そうすることによって初めて見えてくるものというのは、確かにある。