京都の景観を守る

日本で一番厳しい?景観条例が施行されて半年が経った。

目立つことを最大の目的にしている自販機の色も、ここでは控えめである。後ろの建物は長刀鉾の町会所だけに却って効果があるかもしれない。祇園祭が始まる7月になると撤去される。

祇園石段下のローソンはおなじみのブルーの電飾ではなく普通の白である。八坂神社の前という土地柄で、あえて周りとの調和を優先したらしい。こんな色のローソンは他にはないだろう。

四条通に面したこのビルは当初の計画では、壁面に大きくファッションのデザインの予定だったのが、条例に反するからとこのデザインになったらしい。完成後暫くして2階部分を手直ししていたのも、条例と関係有るかもしれない。
自分たちが目立てばよし、それで売り上げが上ればなおよし、周りとの調和なんて関係ないという商売がまだまだ横行しているなかで、このような動きが出てきたことは第一歩である。公共の空間というものをもっと真剣に考えてもいいと思う。