京都五花街の中で最古の歴史を持つ上七軒（カミシチケン）。
そこの歌舞練場の庭が夏の間だけビアガーデンに変わる。
簡易なテーブルにパイプ椅子、足元には蚊取り線香という
お世辞にも豪華とは言えない設備だが、常に予約でいっぱいである。
しかも値段も普通のビアガーデンよりはるかに高い。
中ジョッキ950円、ウィンナー900円などあり得ない値段である。
それでも人々がこぞって行くのは、上七軒所属の芸舞妓26名のうち、
毎日芸妓4名、舞妓2名が各テーブルを回って相手をしてくれるからに他ならない。
ただし満席の中、こちらに来てくれるのを我慢強く待つしかない。
運よく隣に座ってくれたら、少しでも長居をしてもらおうといろいろと話しかけるのである。
この写真の舞妓ちゃんは勝奈さんといい、船橋の出身とのこと。
僕も10数年間住んでいたので、その話題で盛り上がったがすぐに別の席に。
山口百恵ちゃんによく似ていると話ししたら、「みんなに言われます」とのこと。
きっと売れっ子なんでしょうが、こうやって一つのカメラに収まれるのなら
中ジョッキ950円に文句を言う筋合いはないのかもしれない⁉
（そんな訳で、目じりが下がっているのはご容赦あれ）
