流水書房広尾店、最後の「読書」フェア





流水書房広尾店が、今週日曜日(12日)をもって閉店となることが決まったそうです。以前もこの日記で紹介しましたが、小さいながらも、文芸担当のAさんによる棚作りがとても魅力的な書店だったので、閉店の知らせを聞いたときは、本当にがっかりしました。


文芸棚では、同店にとって最後となるフェアが開催中です。フェアといっても、POPや看板などはなく、あくまで通常の文芸棚として並べられているだけですが、文脈に沿った本がさまざまに組み合わせられています。最後のフェアは、ハンガリー出身の写真家、アンドレ・ケルテスの『On Reading』と画家の林哲夫さんの『読む人』(みずのわ出版)を中心にした「読書」フェアです。『On Reading』は、本や新聞・雑誌を読む人々を映した写真集。『読む人』もまた、読書する人々の姿を描いた、素描&エッセイ集。この2冊を軸にして、本についての本や読書にかんする本が集められています。


棚には、マイケル・ディルダ『本から引き出された本』(早川書房)、坪内祐三私の体を通り過ぎていった雑誌たち』(新潮文庫)、長田弘読書からはじまる』(NHKライブラリー)、草森紳一本の読み方』(河出書房新社)、その他たくさんの「読書」にかんする本が並んでいます。


棚を見ているだけでわくわくしてくる、すてきなフェアです。ぜひ閉店してしまう前に、一度流水書房広尾店に訪れてみてください。


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流水書房 広尾店

〒106-0047 東京都港区南麻布4-1-29 広尾ガーデン2F

電話 03-5423-708

営業時間 10:00〜20:00

定 休 日 第2、第3火曜日(9月12日をもって閉店)