「自粛まつり」でニセ宮司 やや詳細報告

僕は浅草雑芸団の正式メンバーではないのだが、ときどきいろいろお手伝いをしていて、浅草木馬亭での夏の定例公演もそのひとつ。

http://zatugeidan.web.fc2.com/index.html

今年は祭りの「自粛」の風潮に逆らっての「自粛まつり」。
先月半ばまでは参加できるかわからなかったが、諸事情で30日に東京に戻ることになり、滑り込み参加。


正式メンバーでないので、何度もある稽古にも出ず、前日リハのみ参加なのが申し訳ないが、それでもやりやすいように使ってくれるのでありがたい。


まずは「ウクレレ」ありますか? という問いに「あります」。
「じゃあ持ってきて下さい」とそれだけ(笑)


ギリギリになって「神主の衣装を借りられないか」ということになり、4月の「ひそやかな祈りの集い@ポレポレ坐」で神事をしてくれた甲斐くんに頼んだら、快くオッケー。


前日リハに行ってみたら初っぱなの神事(のようなもの)をやってほしい、と。もちろんパロディー。だけど半分本気。
上島さんの作った「やんなっちゃった節」を祝詞代わりに歌うのだ。最後のフレーズが「今日の神事は牧伸二」というものw。


なので、装束は狩衣まで本格的に着たけれど、手に持つ笏はウクレレに、烏帽子は持っていたけれど、パロディー色を強めるために上島さんの用意したPCなどを入れるためのクッションケースを被った。

開幕の祭り囃子のあと、風船ふくらませてブーブー鳴らす羽根笛による笙の音もどきの中をしずしずと舞台へ出て、二礼二拍手一礼の拝礼をウクレレを笏にして行い、そのあと「やんなっちゃった節」を歌い、そしてまた拝礼をして退場した。


ウクレレを弾く前に狩衣の右袖を抜いたまでは良かったが、終わってから袖を戻さず拝礼してしまい、ちょっとしっぱい。でもそこがニセ宮司たる所以である。


このあと演目は盛りだくさん。獅子舞(のようなもの)、「飴屋踊り」「子育て飴の由来」の語り、みんなでの「やんなっちゃった節」「ういろう売り」、逆立ちの「うろいう売り」、紙芝居「いなむらの火」、「浅草うまいもんめぐり」の語り、民謡、「珍人形・三勝半七」(東京コミックショウの隠れた名作)、上島さん渾身の原発ものオリジナルを加えた「あほだら経」、「びっくり ! あしかショー」、フィナーレの玉すだれ」と怒濤の105分でした。