パリにてその2 _ My Life


ルーブル美術館は、美術館とは思えないほどの黒山の、もとい、ブロンド(金)山や金髪栗山や赤山の人のだかり。ダビンチ・コードの影響だろうか。


驚くべきは来場する子どもの多さ。我々の日本人の感覚だと、小学生のような幼い頃から美術館に行くなんていう発想はほとんどない。幼い頃からこんなにたくさんの本物に触れることができるなんて、フランス人は贅沢だ。世界に誇るアート力はこうして育まれるのだろう。


ダビンチのモナリザが飾ってある会場は、まるで芸能人の写真撮影会のような状況。絵になってもこんなに写真を撮ってもらえる人は世界中でこの人くらいだろう。


壁一面に巨大絵画が並ぶ回廊を見れば、ダビンチ・コードの最初のシーンが脳裏に蘇る。その空間は、見るものを圧倒する。美術館に居るというよりも庶民に親切な貴族のお城の中を歩かせてもらっているような気がする。さらに、美術館の窓からセーヌ川に掛かる橋を見れば、ラングトン教授がトイレの窓からトラックへ飛び降りて逃げた…と見せかけたシーンも思い出す。


写真は現代的アーキテクチャーアートを代表するガラスのピラミッド。ダビンチ・コードを見た人はみんな、あのお方がこのピラミッドの下に眠っていると信じているのだろうか。


お目当ての宗教画の中の‘マドンナリリー’。ありました。かなり見つけました。図鑑などで「白百合は純潔の象徴で聖母マリアをイメージさせる」と書かれてもあまりピンと来なかったが、これで納得。百聞は一見にしかず。