フェルメール、レンブラント、ゴッホとの出会い _ My Life

mich_katz2008-04-18

ワンショット 〜 アムステルダム国立美術館アムステルダムにて)


この旅は、日本では殆ど見るチャンスのない名画とたくさん出会う機会を得た旅でもあった。


フェルメールレンブラントゴッホ。いずれもオランダが誇る画家だ。彼らの名画を見て感じたこと。


他の絵と異なる個性が溢れている。
当たり前かもしれないが、世界の名だたる画家たちによって描かれた多数の絵画と同じ空間に並べられても、彼らの絵画はひと際個性を放っていた。彼らの絵が世界的に評価された理由の一つがそこにあるのだと実感する。


探究心が旺盛で妥協がない。
絵そのものの素晴らしさに加え、彼らの生き方も大変興味深い。お金にならない自画像を亡くなる直前まで何十枚も描き続けたレンブラント。貴族の肖像画が流行する時代に、あえて庶民のなにげない日常を切り取る風俗画にこだわったフェルメール。普通では考えられないほどの驚くべきスピードで絵を量産したゴッホ。スポンサーとなる裕福層の資金力によって支えられる芸術活動において、自らの表現のためのポリシーを最後まで曲げない生き方は、大変示唆に富む。そこにも彼らが世界的に評価される理由があるのかもしれない。


写真撮影との共通点が多々ある。
レンブラントの光と影の捉え方。人物やものの配置から影の長さまで計算されつくしたフェルメールの空間配置の技法。鮮やかで力強い点と線、真っ黒な線だけの影とで表現するゴッホの技法。良い写真を撮りたければ、良い絵をたくさん見ればよい。これは間違いない。


しかし、こういう学びは日本ではなかなか得られないけれどネ。