出た！カルロス・スリム！

もう２日ほど前の話ではあるが（しばらく締切仕事で忙しくてブログを書けなかった）、MCIをめぐるベライゾンとクウェストの綱引きに、ついにカルロス・スリム氏が登場した。喜んでいる場合ではないのだが、予言が的中したみたいで、思わず笑ってしまった。

カルロス・スリム氏のことは、少し前に詳しく書いたので、こちらを参照。

MCIの筆頭株主であった彼は、ベライゾンにその株を売却したのである。これで、MCIをめぐる買収合戦は、大きくベライゾン有利に傾いた。彼の立場は、日本の最近の話題にたとえて言えば、日本放送をめぐるライブドアとフジテレビの話における「村上ファンド」みたいなものだ。

これで、彼はもちろん大もうけした訳だが、それともう一つ、ベライゾンに大きな恩を売った。ベライゾンは米国通信業界で今後生き残る２大キャリアの一つ。そして、もう一つの生き残り組、SBCとスリム氏とはすでに長いつきあいがある。

さて、次に何をしてくるだろう？常識的に言えば、携帯電話分野で何かやりたいところだろうが、さて・・