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Tech Mom from Silicon Valley このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2008-12-24 勉強しか取り柄がなかった私から。「逃げよ。」

[] 勉強しか取り柄がなかった私から。「逃げよ。」 17:16

Pollyannaさんのこのブログエントリー、私もすごく共感した。

科学と生活のイーハトーヴ - 科学と生活のイーハトーヴ

私も、小さい頃から勉強以外に取り柄がなかった。いじめられもしたし、そこまでいかなくても、仲間に入れてもらえないことは年中だった。容姿もダメ、歌や楽器や絵もヘタ、体が大きい割りには気が弱いのでスポーツもそこそこ、鈍くさくていわゆる「ストリート・スマート」でもなかった。勉強が好きだったかどうかすら覚えていないけれど、勉強しか取り柄がないと早くから意識していた。その上、前にも書いたように、ねじれた思い込みから「理系は苦手」と自分で勝手に信じていた。

「勉強」というコトバの定義など、どうでもよい。肌感覚として、本当にそうなのだ。勉強ができることの何が悪い、とずいぶん思った。

その後、幾年も経て、今なら思う。「逃げよ」と。そこが居づらいなら、自分を否定しない人々が集う場所、あるいは自分よりもっとお勉強のできる人々がいる場所を求めて、今いるところを逃げよ、と。

一橋大学にはいったとき、初めてその萎縮した感覚なくいられる、のびのびとした環境と仲間に出会って、ほっとした。スタンフォード・ビジネススクールに行ったら、今度は私は劣等生だった。上には上がいる。私の勉強のできかたなんぞ、全然たいしたことないんだから、気にする必要もないと思い知らされた。

この感覚は決して、「日本」だからじゃないと思う。理系修士号を持つアメリカ人の女友達も、同じことを言っていた。「大学にはいって、初めて自分が安心できる仲間と会えた」と。

別に、勉強に限らない。なんでもよい。とにかく、自分が取り柄と思うこと、好きだと思うこと、これをやっていれば安心と思うこと、そんなことを否定せずに受け入れてくれる人が、世界のどこかには必ずいる。その人たちの集まるところに逃げ込むといいと思う。

ユタ州は、アメリカ各地で迫害されたモルモン教徒たちが集まってできた。アメリカ自体も、ヨーロッパから迫害されてきた人々が逃げ込んでできた国だ。同じように、理系のお勉強ができるがゆえに「ギーク」と侮蔑されてきた人々が、各地で迫害されて逃げ出し、集まってできたのはシリコンバレーだ。

お勉強ができるのはよくないこと、と思って、まわりに遠慮して萎縮する必要はない。いいじゃないの、何ができるんでも。それで頭がよいと思われようが、悪いと思われようが、そんなのは見る人が勝手に言っているだけ。今いるところの周りで、誰もそれを肯定してくれないなら、どこか居場所を探して逃げてしまえばよい。物理的に完全に引っ越さなくても、今ならネットを使うとか他の逃げ方がいくらでもある。ここで私が言う「逃げる」は、一種の意思表明であり、積極的に他の居場所を探すための行動であって、あきらめて捨ててしまう「逃避」とはちょっと違う。文句を言っているだけでは環境は変わらない。その環境がいやなら、積極的に「自分はこういう場所はキライだ」という意思表明をすることだ。

教科書や本を読んで、自分の世界が広がるワクワク感。難しい数学の課題を解いたときの達成感。フランス語を習って初めて「r」の発音がちゃんとできるようになったときの爽快感。お勉強の中で得られる、そんな自分の感覚は、とっても大切だ。それがわからない人がいても、別にかまわない。小飼弾氏が違う考えを持っていても、彼は彼、あなたはあなた。そんなあなたに、共感を持ってくれる人は、どこかに必ずいる。それは、お勉強ができない人、お勉強以外のことが得意な人の「感覚」と、全く等価であって、どちらがよいも悪いもない。

3月に八重洲ブックセンターで言ったことの繰り返しにもなるが、上記、Pollyannaさんへの応援として書いておく。

DanielDaniel 2008/12/24 19:17 初めて書き込みをします。
頭で考えてることは、発信することで初めて形となり意味を持つものだと思います。しかし、発信が自由である反面、受け取る側も何を考えようがそれも自由です。その中で、自分が最も幸せだと思う生き方を追求することが最も重要であり、かつ最も難しいことだと思います(僕は、このことをSteve JobsのStanford大学での卒業式のスピーチで学びました。今では、このスピーチの言葉が生き方の道しるべになっています。)
日本では、インターネットに関する悪いニュースばかりが耳に入ってきます。だから、多くの人は、インターネットの持つ役割も知らずに勝手にネガティブなイメージを持ってしまうのでしょう。僕にとっては、最高の学びのツールになっているのに、なんか勿体無い気がします。
最後に私事ですが、JTPA シリコンバレー・カンファレンス 2009に参加することになったのでよろしくお願いします。

takeshirotakeshiro 2008/12/25 03:25 でも、大事なことを忘れていませんか?

ブログの作者(pollyannaさん)は女性、そして共感する多くの人も女性、そしてこのブログに反対意見を述べるのは明らかに男性が多い。

 昔から男性の社会では物理的な『力』の強い人間が
 優れていると考えます。これは生物的に力の劣る
 女性たちを社会進出させないためでもあります。
 
 一方女性は男性よりも直感能力、理解能力に優れ、勤勉で
 同じ教育を受けさせれば、女性のほうが成績は上に
 なってしまいます。

  男性はそれが気にいらない。

 ですから本来女性たちの得意とする勉強には
 男性たちは強いコンプレックスをもって、
 これを否定しようとします。 

その証拠に、スポーツ選手であっても、男性なら石川遼のようにすぐもてはやされるけど、女性の選手はプライベートなど、実力に関係のないことを言われ、引退を余儀なくされます。

gridgrid 2008/12/25 03:39 37歳の頃から”逃げ”を始めております。一時、逃避になりかけましたが、現在は積極的に逃げてます。ネットを使って居場所も探してます。4年経ちましたが、まだ”ここだ”という所は見つかっていません。ただ、この4年間で”こういうのじゃなきゃ絶対ダメ”という思想みたいな物は身に付いて来ました。自分も高校の時から理数系拒絶反応があり、文系大学→商社と無難な路線で生きて来ましたが、情報処理だけでなくもう少しハードも理解出来るぐらいにお勉強しておけばと。。danielさんは例のスピーチに学んだとの事ですが、私は、彼の毎年のプレゼンを見て感動してました。(これ程凄い詐欺師は居ないと。いい意味で)来年から見られなくなるのは残念ですが。

@Lab@Lab 2008/12/25 15:43 >takeshiro氏
色々ずれててワロス
男女を問わないでしょ、そんなの。
それとも、Pollyannaさんの元記事は嫉妬した男子達から攻撃を受けた、と読めるのでしょうか。
もともと勉強ができる=蔑まれると言ったのは違う人だった気がするんだけど。

あと、女性が劣るのは生物学的な力だけではないです。全体的に。
もちろん個々を見れば優れた人はいますが…
同じ教育を受けて女性のほうが成績が上なんなら、医学部や東京大学は女性だらけになるはずですよね。
んなことねーよ、女性は社会進出しにくいから、それなりのキャリアデザインがある?それとも女性差別の結果?
そう思うんだったら、女子大学は優秀な研究成果を残してるはずでしょ。

何をもってTakeshiroさんが

>女性は男性よりも直感能力や理解能力に優れ、勤勉

という話になったのか、非常に興味があります。
むしろ女性には勉強以外に男に勝てる部分がいっぱいあるのに、何も苦手そうな勉強の話に持ってこなくても…と思いましたw

teeky-hutosi_2010teeky-hutosi_2010 2008/12/26 06:38 はじめまして。
ここで言ってる逃げは「逃避」と違うって事はその逃げは「避難」とゆう認識で合ってます?ぼくは過去に「避難」と言い聞かせてにげたことあります。

あとTakeshiroさんですが、こうゆう場でジェンダーを持ち込むと、話がややこしくなりそうです。面白いジョークならいいかもだけど…。

石川石川 2008/12/26 14:31 頭の悪いフリがどうしてできませんか? 自分の殻に閉じ篭もれば苛められるにきまっているじゃないですか。映画「小説家を見つけたら」ガス・ヴァン・サント/監督 をオススメします。それと、逃げる老人は、最悪に孤独です。人生は長いんです。逃げてはいけません。逃げるなら戦うことです。自分自身とですよ。

大仏大仏 2009/01/02 07:51 元記事を読んでモヤモヤモヤモヤしていましたが、海部さんのご意見に「これだぁー!」と思いました。

逃げずに向き合うことが何を意味するのか?
もしかして「勉強ができる」ことの正当性が自分を励ましている?
「頭がいいがゆえに孤独」な自分を悲劇のヒロインにしている?
などなど、なんだかなーと。
元記事の方や、連なる「理系」「東大」「女子」な方々の過剰とも思える憂いは、正直いって「逃げればいいのに。」の一言です。
自分がその世界で優れていることを憂うなんて、あほらしい。
…ってぶっちゃけ思いますね。

私もド田舎の小学校で常にトップでしたけど、誰も「こんな田舎でトップでも…上には上がいるし」と騒いだりしてませんでしたよ。本人ももちろんそう。何か物足りない、もっと刺激がほしい、と思ったときに新しい世界に仲間を求める。それは自然な自立の形なのではないでしょうか。

YoshiYoshi 2009/01/04 14:43 Techmom様
新年明けましておめでとうございます。12年前の部下の私です。
すいません、新春早々クサクサすることがあったんですが、
こちらのブログを読んで目からうろこが落ちました。
今の私も何かと居心地が悪いんです。
Techmom様とは、ある意味反対の状況かもしれませんが。
アメリカ国内に居心地のいい場所を見つけるべく、今年は頑張ります!