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Tech Mom from Silicon Valley このページをアンテナに追加 RSSフィード Twitter

2009-01-28 テレビ2題-アニメとスポーツ

[][] そして、アメリカのビッグ・スポーツビジネスは崩壊するかも? 10:06

上記に関連して、アメリカでも「テレビ」の地盤沈下はすさまじい勢いで進んでいる。アメリカの最後のテレビの牙城である「スーパーボウル」が、今度の日曜日にあるのだが、広告業界の「アカデミー賞」ともいえる「スーパーボウルの広告」枠が、相当に売れ残っているとの話がある。そのため、普通なら最低30秒の枠のところを、ビールメーカーの「ミラー」が、「1秒」のCMをやるらしい。スーパーボウルでビールと並ぶスポンサーである「自動車会社」が、今年はまるっきり出さないから、もう本当にどうしようもなくなっているらしい。(出典:This Week in Tech

ドラマがYouTubeやHuluで見られるようになり、ニュースはもうとっくにネットにかなわないこのご時世、テレビの最後の牙城は「リアルタイム中継」であり、そのトップにあるのがスポーツ中継。ネットでもリアルタイム中継はできるが、例えば先日のオバマの大統領就任式でも、リアルタイムのネット中継は、あまりのトラフィックをさばききれず、途中でフリーズしたケースが多くて苦情が多かった。まだまだ、大量の人に一時に流すような使い方だと、テレビのほうが安定した技術である。

アメリカのスポーツ・ビジネスは、こうしたテレビの広告と深い依存関係がある。草の根的なものは違うが、フットボールや野球などについては、トップ選手の高い年俸も、かなりの部分テレビ広告に支えられていると思ってもそれほど間違いはないだろう。

そして、スーパーボウルを頂点とした「トップ級」のビッグ・ビジネスは、それが単にネットやIPTVに移行するだけ、という話にはならないような気がしている。本当にそのスポーツが好きな人は、ネットでも衛星テレビでも見るだろう。しかし、スーパーボウルの場合、必ずしも普段からフットボールを見ない人でも、「お祭り」だから見る。職場のみんながトトカルチョやってるから見る。CMが話題になるから見る。見ておかないと営業先のお客さんとの話ができないから見る。ハーフタイム・ショーでの突発事件を見逃したら話題についていけないから見る。要するに、「みんなが見るから見る。」そういった「浮動票」視聴者までも取り込めるからこそ、広告の「集中効果」が大きく、スーパーボウルはビッグ・ビジネスになる。

しかし、ちょうど「若者が車に興味を失っている」と同じように、このテレビによる「集中効果」がなくなることで、「浮動票」的なスポーツファンが、スポーツに興味を失っていく、ということが徐々にこのアメリカでも起こるのではないか、という気がしている。他に楽しみのない、真ん中へんの人たちは最後まで残るだろうが、カリフォルニアやニューヨークのような場所では、「みんなが見るわけじゃないから見ない」という「興味の分散」がスポーツでも起こるんじゃないだろうか。

業界でも、スポーツはいつも「映像コンテンツの最後の切り札」として、IPTVやネット映像でも期待が大きいが、果たしてそうだろうか?

いや違う、景気が回復すれば、広告景気は元に戻る、という短期的な変動だけのことかもしれない。断言はできない。いずれにしても、今回の「スーパーボウル不況」が、どうもバブル気味に見える「アメリカのスポーツ・ビジネス」の長い凋落の最初の第一歩なのか、単なるちょっとしたくしゃみなのか、興味深い。もし前者だとすると、「日本の野球界からいい選手はどんどんメジャーに行ってしまう」ということを心配しなくていい日がやがて来るのかもしれない。いや、そうだとするとその流れは日本も同じだから、そのとき日本の野球界はもっと深刻な状況かもしれないが・・・

eakaseakas 2009/01/28 17:40 > 「違法配信」のせいなのかなぁ?

アニメに限らずデジタルコンテンツ全般において、Torrentなどによる収益減の影響は少なくないと思います。

リンク先に逆境が色々と列挙されてましたが、元々は日本のアニメに対してリスペクトやビジネスチャンスを感じた欧米人が輸入して当地に宣伝したおかげで、当地のマンネリコンテンツの隙間をぬって一瞬目立ったニッチなコンテンツがとても人気があるかのように日本のメディアでもてはやされただけで、著作権料や二次商品ビジネスの展開を考えると最終的には自分達でコンテンツを作るのが一番儲けが良いという正論(ハリウッド流のコンテンツ物流システム)に行き着いただけだと思います。

コンテンツそのものの内容云々に関しては、ソフト&ハードともに本気で真剣に取り組んで大成功を収めているのは任天堂くらいじゃないでしょうか。

KK 2009/01/29 00:37 下記のプログを読まれればわかりますが、少なくとも昨年までの段階では、売上・制作本数とも増えています。
ただ、制作数が増えすぎて、1本あたりの売り上げが落ちているため、「業界」側で不満があるのでしょう。
もっとも、昨年大ヒットを連発したバンダイは別でしょうが。

アニメビジネスがわかる
http://anime.typepad.jp/blog/

KK 2009/01/29 00:56 下記サイトで、アニメ関連企業の決算が記事にされていますが、増収が多い様に見えます。

アニメ!アニメ!
http://www.animeanime.jp/

KK 2009/01/29 02:44 「テレビ」アニメの地盤沈下と言うべきかもしれません。

日本映画の興行収入 過去最高
http://www3.nhk.or.jp/news/t10013855701000.html
国内で去年上映された映画の興行収入は、アニメーション作品や人気ドラマを基にした作品の大ヒットなどで、日本映画の興行収入が過去最高を記録しました。
日本映画製作者連盟の発表によりますと、去年1年間に国内で上映された映画の興行収入は日本映画と洋画あわせて1948億3600万円と、前の年より1.8%減りました。興行収入が上位の作品は、1位が宮崎駿監督のアニメーション作品「崖(がけ)の上のポニョ」で、155億円と、唯一100億円を超えました。また、2位は若手の人気俳優が多く出演したテレビドラマを映画化した「花より男子(だんご)ファイナル」で77億5000万円

KK 2009/01/31 18:49 作品の出来に関わらず、アメリカ大手テレビ局の放送枠に割り込むのは不可能だと思います。
テレビ東京の様に放送局自らが番組制作に関わり、権利料の支払いを節約し、権利料を得るビジネスモデルになっていると思われるからです。
ハリウッドの様にネタ切れになれば、また引き合いが出てくるかもしれません。

誰も指摘しませんので、連投ですが失礼。

石川石川 2009/02/03 20:18 チアガールのその日の報酬を知っていますか? それとヤンキーズスタジオだったかな新しくできてチケットが完売。彼らのスポーツ文化を支える根っこは見えないでしょうけど、ぶっといですよ。もうひとつ、調べてみましたか? 大恐慌のときのスポーツ興行について。こういう部分のアメリカは大好きです。尊敬しています。彼らは、金だけに生きていない世界をしっかりもっています。

まうまうまうまう 2009/02/12 04:41 K様、この問題は3年くらい前からアニメの海外事情に興味のある層には問題視されていたことです。ですからそのような立場の人達からすれば、何を今更という記事に見られてもおかしくありません。

かなり前の時点から、立場はどうであれ、これらの問題にコミットメントしてきた人達をサイトを幾つかあげます。

ULTIMO SPALPEEN
http://willowick.seesaa.net/
[アニメ] - Obra de Sobra よしなしごと
http://d.hatena.ne.jp/crimsonstarroad/searchdiary?word=%2a%5b%a5%a2%a5%cb%a5%e1%5d
白い空 - Kazami Akira's Web Page -
http://www.geocities.jp/kazami_akira/
英語で!アニメ・マンガ
http://d.hatena.ne.jp/ceena/

まうまうまうまう 2009/02/12 04:51 またたとえば一例として
ULTIMO SPALPEEN: アメリカのアニメコンベンションでの、海賊版商品の状況について
http://willowick.seesaa.net/article/105664717.html

海外におけるアニメ事情はアメリカだけでなく(一歩間違うとレイシズムにつながりかねないから、中々切り込めないでいる)ファンサブの最大の供給基地となっている中国初め東アジアの事情も絡めてみないとわからないと思います。相当部分米中の共犯関係になっている(クランチロールとかもそうですね)の今のアニメのモラルハザードの要因はとてもではないですが一国だけ、あるいはアメリカや日本の責任だけに収まらない問題ですので。

もしこの問題について知りたいと思うのなら、ULTIMO SPALPEENのしくへっどさん、白い空のかざみさん、英語で!アニメ・マンガの椎名さんに伺ってみてはどうでしょうか。
現状を知らない限りどこまでもずれるやっかいな問題ですし、現状を知っていて発信している数少ない人達です。

KK 2009/02/12 06:11 ファンサブも問題なのだけれど、おそらく現在放送中で米国製と思っておられるアニメの多くは、日本を中心とするアジア製だと思われます。(アメリカに2Dアニメスタジオは、ほぼ存在しないようなので)
日本製だと知られていなかった、一昔前と同じになったと言えるかもしれません。