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2009-05-04 日本の政治をよくするために必要なただ二つのこと

[] 日本の政治をよくするために必要なただ二つのこと 17:17

最近はやりのこのパターンをタイトルに使ってみた。まぁ、ホントは二つじゃすまないけど。で、このところ「日本はダメか?」論争がいろいろあって面白い。

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私は「日本」という大きな「怪物」については、本でもブログでも講演会でも「ネタ」にすることはあるが、「日本はどうするべきだと思いますか」というド・マクロな質問には答えられず、敢えてスルーしてそういう怪物を相手にするための「個人の戦略」に話を絞ることにしている。答えられない理由は、「日本」といっちゃうと政治や政策の話がどうしても避けられず、それは普段の仕事からも生活からも遠いので、勉強していないから、よくわからないからだ。

だから、このエントリーはちゃんと勉強してモノを言ってるのではなく、普通に新聞やネットのニュースで漠然と見ている程度の知識で言っているということで理解してほしい。

まずは、「日本の政治(または政治家)がダメだ」という発言に対して「アメリカはもっとひどいじゃないか」という子供のケンカみたいな反論は、意味ない。千賀ちゃんにしても、他の人も、こういう発言をする人々が比較対象としているのは、「こうあるべきだ」と思う姿に対して「ダメ」だと言っているのだと思うからだ。その「こうあるべき」のモデルとして、他国の特定の政治家がいたりするかもしれないけれど。なにせ、いまどき、政治だろうが技術だろうが経済だろうが、日本よりも明らかにすべての面ですぐれていて目標とすべき国というのは、この地上にはすでに存在しない。どこかがよくても別のところが日本より劣っているという別のバランスがあるだけ、そういう「イコール」の関係になっちゃったのだ。「外に出ろ」という主張は、日本より明らかによい所に逃げろ、というのじゃなくて、「自分が合っているところに行け」という話。

だから、目標とすべきは「自分達が考える理想の姿」しかない。そのあたり、昔の「外的基準」はまず考えから除外すべし。

その前提で、では日本の政治および政治家が、今よりよくなるためには(繰り返すが、アメリカのようにとかイギリスのようにとかそういう話じゃなくて、日本人の多くが理想と思う姿に近づくには、ってことね)、まずは政治家の質を上げたいところだが、それにはどうしたらいいか。新聞とかでよく書いてあるフツーのことはまぁそれなりに当たってるんだろうが、私的には、次の二つが議論からかなり欠けてるように思う。

  1. キャリアパス
  2. ほめること

1.キャリアパス。なんで世襲政治家が多いかというと、キャリアパスがあまりに貧弱で、まともな人で政治家を目指す人が足りないからじゃないだろうか。世襲以外だと、思いつくのは「タレント」か「官僚」か「労組」かという感じなので、いずれも普通のビジネスマンや自営業の人などが政治家になれる道は少ない。政治家稼業は、落選したら路頭に迷ってしまうのだから、落選しても元の生活に戻れる道がないと、危なくてしょうがない。例えば「松下政経塾」などはキャリアパス形成の一つの試みだと思うが、もっとキャリアパスがフレキシブルになれば、「多様化」して「母数」が大きくなり、まともな人が政治家になるチャンスがもっと多くなる。

2.ほめること。これは「政治家があまりにひどくて、ほめようがない」のか、それとも「けなされてばかりいる嫌われ稼業だから、まともな人が政治家にならない」のか、どっちがニワトリでどっちが卵なのかわからないが、とにかく日本のマスコミはおよそ「成果をほめる」ことをしない。政治家をこき下ろすことが「表現の自由」だと思っている業界だから仕方ないのだが、それを補完すべきネットの世界でも、「系統だって信用がおける」サイトで、けなすばかりでなくほめるべき成果をバランスよく書いているサイトというのを、私は知らない。どなたかご存知だったら教えてほしい。悪いことやったらけなすのはいいけれど、ポジティブに評価すべきところはちゃんと書いてあげないといけない。政治家の揚げ足取りばかりしている記事を読んで、それでも自分の子供を政治家にしたいと思う親は・・・まぁ、自分が政治家である人ぐらいじゃないだろうか。そういう人なら、「長年の経験で、どういう対処をすればいいかわかっている」からだ。ちなみに、「ほめる」ことの最も基本的なやり方は、「投票」である。でも、それだけじゃ足りない。

世襲制限もまぁいいけど、そうやって何でもかんでも禁止にしちゃう「禁止脳」が跋扈すると、若い人は萎縮するばかりだろう。悪いところを指摘したり禁止したりするなら、同時にいいところを伸ばせるような仕組みも必要だろう。

石川石川 2009/05/03 17:39 ヒラリー・ロデムの自伝を読むとよくわかりますよ。アメリカの政治教育は、中学高校からはじまっているようです。それと、とても興味深いのは、どうやら、夫のクリントンは、大学のあたりに、自分が大統領になることを感じていたようです。夫は天才で、ヒラリーは努力の人でしょうね。日本が世襲になるのは、親が政治家でない限り政治教育を受けにくいというだけでしょうね。政治は天才でない限り、独学や学問からは不可能だと思います。それと、日本は基本的な政治教育がないから、経済に偏れるともいえます。あと、政治的土壌を作るのに役立つのは、子供にとっては宗教です。ちなみに、アメリカで無宗教な政治家はどれだけいると思いですか? 日本の明日は、経済だけしかわからない人は先がなくなることは確かだし、海外にでても同じです。

eakaseakas 2009/05/03 17:40 1.国のリーダーが国をポジティブ・スパイラルに持っていく為の確固たる方法論と目標地点(ヴィジョン)を示し、官民を導く。

2.税金の無駄遣いを止める。

一家の主なら当然の事のように考えることだと思うのですが、日本の政治家はダラダラグダグダと考え無しで無駄が多いように見えますねー。

その点、アメリカの政治家は打てば響くような切り返しでアグレッシブさが前向きに感じますね。
ただ、医療制度はやはり大問題で高額負担なのでしょうか・・・?

KK 2009/05/03 19:57 キャリアパスの点では、小泉チルドレンは面白い存在なのですが、次の選挙でほとんど落ちるでしょうね。生き残ってほしいものです。

読者読者 2009/05/03 23:48 禁止脳云々という感覚的な話ではなくて、規制することによるメリットとデメリットを比較考量して決すべきものだと思います。
キャリアパスの多様化も自然に進んでいくものでしょう。なお、「多様化することは良いことだ」というのが自明の前提のように語られている脳も問題だと思います。
多様化にもメリットとデメリットの両方があり、どの程度の多様化が最適なのかが意識される必要があり、とにかく「多様化すればおk」という脳は相当ひどいと思います。
物事にはメリットだけの事象など存在しないのです。

CruCru 2009/05/04 09:17 全面的に賛同です。
立場はおのずと違うわけですが。
幸い、日本のあらゆる政治・政策をけなして飯の種にしてるマスコミは退潮ですから、その面では日本の未来もそうとう明るいかもと。(前後してポピュリズムがめだってきてるのが気がかりですが)

一読者一読者 2009/05/04 16:42 政治ってのは国民に選ばれた政治家がしてて、政治家を選んでるのは国民なわけで、本来国民のどんな国(経済大国や福祉国家や文化大国などなど)にしたいかって思いが政治に反映されないとだめなんだけど(そもそも政治ってのはそういうシステムだと思う)、社会のメカニズムが難しすぎてなのか国民が不勉強なのかもしくは国民には多くを知る機会が与えられていないのか分からないけど、政治に対する国民の具体的な思いがない。結局は国民が自分たちの国を自分たちでよくしようと思ってない限り、国は衰退するものです。決して海外に出たから国が良くなるわけではないです。権利やお金が集まるところに腐敗ありの前提、政治(法律と予算)の使い方次第で国が変わるとの前提が当たり前になればいいのになぁ。だって政治ってみんなで動かすものなんだから。不勉強な人がもっと減ったらいいのになぁ・・・

aojaoj 2009/05/05 19:49 褒めること大事ですね。
自分は国会議員試験なんてあればいいかなと思っています。
世襲制限より一歩手前に能力試験を置いて、国会議員になるための必要最低限の知識を試す場があっていいんじゃないでしょうか。2年に1度ぐらい試験を設け、一度合格すればいいというような弁護士試験ではなく、たえず新しい問題についても考えているかどうか選挙前に合格して資格保持者のみ選挙に立候補できるというもの。

マスゴミが褒めないならブロガーが褒めていくのがいいですね。ただ、一次ソースはやはりマスゴミのネタが主流なので、こういったところ裾野が開けてくるとブロガーとしてもやりがいが感じられるかもしれません。

mark_tempermark_temper 2009/05/06 20:26 オランダだったかな?どっかの国では選挙休暇の制度があるそうです。
落選した場合も前の職を保障し、選挙に出たことを理由に差別的な扱いをしてはいけない、と。
日本もこれを取り入れれば新たな道が開けると思うんですがね。

KK 2009/05/07 20:49 地元の県は、世襲より地方政治家昇格組の方が多い。市町村合併で自治体が大型化しているし、他県でも増えるのではないだろうか。
ただ問題もあって、すでにそれなりの年齢で、国政の場で影響力発揮が難しい。
それと、外交分野では階層主義的な国がかなりあり、世襲議員が影響力を発揮し易いと聞く。

PEPPEP 2009/05/08 04:24 デジモノ関連のブログ巡りしてて、こことか小飼さん渡辺さんの所とを目にしてた自分からすると背伸びしすぎじゃないの?という気がしてしょうがないですが。
だって米国のバブルの大元は円ですよ。所詮その程度ですよ。