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Tech Mom from Silicon Valley このページをアンテナに追加 RSSフィード

2012-12-02 メルマガ2・3号のおしらせ

[][][] メルマガ2・3号のおしらせ 22:56

先週は多忙にて、メルマガ発行のお知らせをしませんでしたが、先週月曜日に第二号を出しました。そして、本日第三号が出ましたのでお知らせします。

2012/11/26 第二号 ◆「ガンナム・スタイル」のPSYの考察 ◆【連載】育てにくい子供たち(その2)〜 予習の効果

2012/12/3 第三号 ◆お台場ゴーストタウン ◆【連載】育てにくい子供たち(その3)〜 「聴覚過敏」の話

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海部美知のTech Mom from Silicon Valley 生活編

自閉症のもっと詳しい話を読みたい方は、久保由美さんのメルマガをどうぞ→

久保由美のシリコンバレーで自閉症児を育てる

2008-10-10 聴覚問題その後の経過と「書く」ことの苦しさ

[][] 聴覚問題その後の経過と「書く」ことの苦しさ 12:41

我が家の次男坊T(日本式なら小学校1年生、アメリカの学校では2年生)の「ハイパーアキューシズ」(聴覚過敏症、とでも意訳できるかな)については、過去何度か、セラピーの様子とその後の経過を書いた。詳細は下記のカテゴリー参照。

[聴覚発達障害] - Tech Mom from Silicon Valley

セラピーを今年の2月に受けたので、終了後半年の検査を今週やってきた。

結果は、ハイパーアキューシズについては、ほぼ完治。3月17日のエントリーに示したのと同じ「オーディオグラム」のグラフは、きれいな横一線を示して過敏な部分は完全に消えている。セラピー終了後のグラフと同じで、その後「元に戻っていない」ことがわかり、一安心。また、雑音を混ぜた音の聞き分けについても、最初の検査よりはよくなっていることがわかった。つまり、「ことばを聞き分ける」という耳と脳のつながりについては、だいぶよくなっている。

一方、あまり改善が見られなかったのは、聞いた音と字を結びつける機能で、これは「右脳」と「左脳」のつながりに関する部分。このため、字を読むときに「フォニックス」といわれる、「アルファベットと音の結びつき」が彼は相変わらず苦手だし、自分の考えた内容を文章にし、頭の中では「音」として存在している文章を字に書き下すことができない。

このため、「授業中、部屋の隅にはりついて耳をふさいでしまう」「床にごろごろ寝てしまう」といった異常行動はなくなったが、「このテーマについて文を書きましょう」といった課題を出されると頭の中が真っ白になってしまい、脳がシャットダウンする傾向がまだ続いている。これが起こると、先生が何を言っても動かず、できないから自分でパニックに陥ってますますどうしていいかわからなくなる、という悪循環に陥る。本当なら、「ぼくは考えをまとめたり、文章にするのが苦手です。先生、手伝ってください。」といえばいいのだが、ただでさえ小さい子供で、しかもスピーチの問題のある子供にとって、自分の問題をこのようにきちんと分析して表現することはなかなかできない。だからますますフラストレーションがたまり、シャットダウンしたり暴れたりする。(このあたりは、自閉症とも共通した現象ではないかと思う。)「表現する」というのは、実は大変高度な作業なのだ。

対策としては、

1)音と文字の結びつきを訓練する「スピーチ・ランゲージ・セラピー」の専門家についてトレーニングする

2)音を文字でなく、絵にまず表現して、それを字に書き下すようにする

といったことが挙げられた。彼は学校で「IEP」の対象となっていて(詳細は過去のエントリー参照)、学校でスピーチ・セラピストの訓練をすでにやっており、また担任の先生に相談したところ、「絵」を使うことはすでにやっているということで、あとはこういった訓練を地道に続けていく、ということになる。

考えてみると、英語では「文字と音」の結びつきが複雑。hugは「ハグ」なのに、hugeと一個eがつくだけで「ヒュージ」という全然違う音になってしまう。しかも、「h」の文字の名称は「エイチ」であり、「h」の音とは全く関係ない。ある程度の規則性はあるけれど、その規則を全部からだで覚えるのは、実はけっこう大変だ。異なる漢字の読み方をひとつづつ覚えていくプロセスと似ているともいえる。(非英語圏欧州出身の友人は「英語を読むのって、日本語勉強するのと同じだね」という乱暴なことを言うが、一理ある)一方、日本語のひらがなは、文字の名前も音もすべて統一されている。「あ」は、文字の名称も音も「あ」だし、他の読み方はなく、1対1の関係にある。(「は」と「へ」という例外はあるが、ふたつしかない。)現時点では、Tは日本語ヘタなくせに、字を書くということに関しては、ひらがなのほうがはるかに「まし」である。漢字さえなければ、「なんて日本語って、わかりやすいの!」と思ってしまう。

さらに、文章を書くには、この「文字」を数多く、規則に従い、しかも意味がわかるように構成していく力が要求される。子供の今の立場にたって考えると、なんだか、はるかな遠い道のりに見える。自分はいわば文章を書くことでお金をもらっている立場にあるが、文章を書くということは、これほど大変なことなんだ・・・と改めて思う。考えてみれば、自分も小さい頃は作文が苦手(特に、「読書感想文」は超とかドとかがつくほどの大嫌い)だったけれど、やらざるを得ない環境の中で鼻から出るぐらいたくさん文章を書いているうちに、いつのまにか訓練されてここまで来られたわけだなー、と思う。今はこうして、文章を書くことが楽しみになったけれど、誰でもがこうではない・・・と改めて思う。

rusiarusia 2008/10/10 18:59 NHKスペシャルで「読字障害〜文字が生んだ病」て番組を12日にやるそうです。
英米で人口の10%、日本で5%いるって。
見てみようかな。

michikaifumichikaifu 2008/10/10 20:54 ディスレクシアのことですね。是非、見てみてください。
http://d.hatena.ne.jp/michikaifu/20060617/1150530663

hengsuhengsu 2008/10/11 08:54 「2)音を文字でなく、絵にまず表現して」というのは、絵カード、PECS、ストーリーブックのようなモノなのでしょうか。

michikaifumichikaifu 2008/10/11 18:12 とりあえず、単に紙に絵で描いてみる、という程度のことです。

ゆかままゆかまま 2008/10/11 23:08 HP以前より拝見しています。御著書も読みました!周囲の人達にこのブログの話もしてお勧めしています。我が家は10歳の娘がディスレクシアです。都内の私立校に通っていますが、周囲の先生方の不勉強な事と言ったら、、。同じ日本人として(?)恥ずかしいくらいです。とはいえ、資料持参で丁寧に説明すれば心温かに教育者魂を燃え立たせてくれるのが日本の先生方の素晴らしいところです。アメリカ事情とはまた違った良さとアプローチですね。(あまり責任分担とか専門分野とか気にしないのです。情緒的な関わりが推進力なようです。)ブログの情報、大変参考になります、ありがとうございます。今後、中等高等教育へどう移行されるか、ひく続き情報発信お願い致します!

kuboyumikuboyumi 2008/10/12 23:31 自閉症と似ている部分がありますね。フォニックスは、我が家の場合は、御恥ずかしながら、私が、発音が正しくないために、ただ、母は、習っている間、英語を話さないことをここがけておりました。この時期、渡のRとLの入ったものの単語の発音に濁りがある。
というのが問題になったものです。私が原因だ!と私が発音したら、IEPメンバーが全員納得し、スピーチの時間が増えました。
フォニックスは、本当にアメリカでは、いろいろな教材があり、音楽になっていて、その楽譜のようなものを見ながら、一緒に歌うというのまであるそうです。楽譜が、文字なので、それと連結させておぼえるのだけれど、自閉症は、普通の人が似ているもの。ととるものをまったく違う個々の物ととるので、それは、それで、連結が難しく、先生も大変なようでした。うちもこの小学校2年の時代は、とても苦労しましたが、量をこなしてゆくと、だんだんカテゴリーがわかり、本人も納得していました。ただし、急にわかるわけではないので、時間はかかりました。フォニックスのPCのゲームは、図書館等に大量にあり、貸し出しができるようになっていて、私は、娘から、「3歳用から、借りて始めれば?」と言われてしまいました。けど、3歳用でも、私にとって日本語にない音を出すのは、難しかったです。

2008-05-08 「ビジョンセラピーは儲かる」でもいいんじゃないか

[][]「ビジョンセラピーは儲かる」でもいいんじゃないか 20:51

私の学習障害についてのエントリー(「視覚発達障害」「聴覚発達障害」のカテゴリー参照)を見てくださった日本のお母さんから、メールをいただいた。その方は、お子さんがディスレクシアだそうで、学習障害に関するブログを運営されており、日本でビジョンセラピーを提供しているクリニックのリストも掲載されている。とても参考になるので、下記を参照してほしい。

学習障害児(ディスレクシア)の支援のために - 楽天ブログ

日本でビジョンセラピーが受けられるのは、下記の場所だそうだ。

  大阪医科大学LDセンター

  Joy Vision

  特別視機能研究所

  かわばた眼科

さて、我が家の子供たちは二人ともビジョンセラピーのお世話になったわけだが、これがえらく値段が高くて苦労した。20回のセラピーに途中と最後と終了後半年の3回の診断を合わせて4000ドル以上(40万円)。次男坊のときは、さらに聴覚のセラピーでまた1200ドルの出費もあった。しかし、ちょうどその前後に私は本を書き始め、そのために通常の仕事を他にアウトソースするなどして収入が減ったこともあり、借金などでやりくりし、スケジュール的に無理な仕事を敢えて受け、吐きそうになるまで働いている。

一方、このグロワーズさんのブログには、ビジョンセラピーを提供されている方から「アメリカでは高いそうですが、日本ではまだ普及していないこともあり、お安く提供しています」というコメントがはいっていた。それは親からしたら涙が出るほどありがたいことなのだが、一方で「ちょっと待って・・・」とも思う。

ウチの子供たちが通ったビジョンセラピーのクリニックには、3人のお医者さんと5人ぐらいのセラピストがいる。アシスタントも含めて、全員女性である。特にお医者さんがたを見ていて、つくづく思う。もし私が、今大学にはいるぐらいの年だったら、ビジョンセラピー専門の眼科医になったらいいだろうなぁー・・・

お医者さんもセラピストも、子供をもつお母さんばかり。だから、子供の扱いも慣れているし、親の大変さもよくわかる。外科などと違って、命にかかわらないので医療過誤訴訟のリスクも少ないし、ストレスも少ない。完全アポイント制、急患もないので、ライフワークバランスの点ではバツグンである。一方、専門性が高く、アメリカでもまだ数が多くないので、需要は高く、競争もそれほどではない。ある程度高い値段をチャージして、安定した収入を得ることができ、本当に人助けになって感謝される。優秀な女性にとって、こんないい仕事はないと思う。

日本では、まだまだビジョンセラピーのクリニックが少ない。上記のブログでも、全国でたったの4ヶ所しかリストされていない。この数を増やすには、まず私などもがんばってブログに書いたりして、ビジョンセラピーが助けになると、なるべく多くの人に気づいてもらうことも必要だろう。その一方、優秀な専門医を増やし、彼らにがんばって周知活動をしてもらう必要がある。だから、多少高い値段をチャージしてもいい、とにかくどんどん優秀な人に専門医になってもらい、ノウハウの蓄積が多いアメリカにも来てがんがん勉強してもらい、お客を増やすべく、どんどん営業してもらう。

そうやって参入する人が増えて、多すぎるようになれば、値段の競争も起こるだろうが、それまでは、ある程度「市場価格」の値段を堂々とチャージしてもらってもいいんじゃないかと思う。高い値段が払えないご家庭に対して、分割払いやなんらかの公的援助などができるような配慮も必要になるだろうが、基本的に、この新しい分野でどんどん勉強して研究して推進して、周知して分野を確立できるだけの、お金がまわるようにしてあげたいと思う。

セラピーをやるほうも、最初に高いお金を払うと、無駄にしてはいかん、とがんばってやる。半年間、毎日家庭セラピーを毎日やらせるのは、親も子も大変だ。途中でくじけてしまった人も知っている。我が家では、こんだけ必死になってお金を払ったんだから、無駄になっては大変・・・というセコい考えで、私は必死になって子供たちにやらせた。

両方の意味で、「市場原理」を無視しないほうがいいんじゃないかと思う。アメリカ的な考え方だと批判は覚悟の上だ。でも、たとえお金で苦労していても、私は的確な指導をしてくれる、優秀なお医者さんを信頼していたし、そういうクリニックが毎週通える近所にあったことに、深く深く感謝している。そういう環境を作り出すには、「ビジョンセラピーは儲かる」で大いに結構じゃないかと思う。優秀な女性医師候補が、「美容整形よりビジョンセラピーのほうが儲かるから、そっちを専門にしよう」という世界をまず作るべきじゃないかと思う。

ちなみに、今日は次男坊Tの学校で、「IEP」(Individualized Education Planning、問題のある子供の対策を専門家を交えて話し合うミーティング)があって行ってきた。(下記エントリーで「対策会議」といっているもの)

豊かな時代の教育とは:「こいつらにはやっぱかなわねー」と思うこと - Tech Mom from Silicon Valley

2月にやったオーディオ・セラピーと、最近終ったビジョンセラピーの様子を報告したのだが、いつものように、スピーチセラピストの専門の先生が、彼のオーディオ・セラピーの前にやった診断を見て、すぐに反応。「静かな状態なら、両耳ともほぼ100%聞き取り理解できるのに、雑音がはいると右が80%、左が60%にまで落ちるのね。60%はひどい。これは、確かに雑音が苦手で大変だ。教室で、アンプの補助をつけてやってください。」と即座にアドバイス。1年生の教室には今はないけれど、秋に2年になると、2年生の教室には、アンプ(先生がマイクを使って話し、その子供の手元でスピーカーをつけて聞き取れるようにする)の設備があるので、それを使おうということになった。また、当面1年生の間、担任の先生は、「今の席だと、私が彼の左側にいるような位置になる。右側から私の声が聞こえる場所に替えよう」と決定。

そして、いろいろと彼の教室内の問題行動がいつ起こるか、何が効果があるか、などを話し合った。一番問題なのが「書く」課題を与えられて、自分でやらなければならない場合だ、ということに絞り込めたので、その科目だけ、学校内にある「ラーニング・センター」という一種の「特殊学級」に行くことになった。一般クラスにはいらず、特殊学級にずっといる子もいるが、苦手な科目だけをそこで個別指導を受けることもできるので、我が家の長男Sも、「書く」ことはそこでお世話になっている。ここの先生も、とてもよい先生だ。

こういう対応はアメリカでは普通なんだろうと思っていたけれど(上記エントリー参照)、どうもそうではないらしい、と最近思うようになってきた。隣の学区ではIEPの対象児童が一人もいないとか(ありえねー!)、IEPをリクエストしてもなかなか開いてもらえないとか、他の学区の話を聞くと、どうも大変そうだ。わが学区は、学習障害対策が特にしっかりしていると近所で有名らしく、そのおかげか、ここ数年、州統一テストの学校平均スコアがすごく上がっていて、そのために引っ越してくる人が増えているらしい。それでますます、予算が足りなくなって困っている。(それで、またどっさり寄付だよー・・・でも、我が家なんてしっかり恩恵にあずかっているので、仕方ないのだ・・・)ヤレヤレ、だけれど、どうもそういうことらしい。

KK 2008/05/09 04:11 日本だと、普及したら保険の対象になるのではないの?

LullyLully 2008/05/09 05:37 ウチの娘は、歯列矯正で65万かかりました。保険のきかない治療は、高くつくよネ。

グロワーズグロワーズ 2008/05/09 16:40 ご紹介ありがとうございます。
考えさせられました(^^)
ビジョンセラピーですが
様々な理由があって残念ながら日本でも保険の対象にはならないようですよ。

kuboyumikuboyumi 2008/05/10 20:28 私も海部さんに同意します。我が家に自閉症がおりますが、日本では、福祉で儲けてはいけないという風潮がまだある気がします。もうけないということは、ボランティアレベルで。ということですので、専門性を問う場合、質がどうしても??になってしまいますね。我が家のようにたくさんの複合障害になってくるとたしかに高くつきますが、そのお金を100%親が払わないでいいシステムを作ってゆけばいいわけで、専門性のあるものは、儲かる。という業種は、やはり、質がいい物の供給が可能になってくると思います。

K.TK.T 2008/08/11 13:40 こんにちは。子供が、音に(ドライヤーの強風の音や、花火・生のピアノの音、トイレの流す音など)過敏に反応を示し、嫌がる
ことが多いので、聴覚過敏なのかと、心配しています。そういった症状が見られる場合、早めに病院に行くべきなのか、迷っています。子供自身まだ小さいので、検査を受けるのは難しいような
気もするので・・・。何かご存じでしたらアドバイスをいただけるとうれしいのですが・・・。もし、お目にとまりましたら、よろしくお願いいたします。

michikaifumichikaifu 2008/08/11 19:35 K.Tさん、
そうですねぇ、子供さんが小さいと、聴覚検査は正直ちょっと難しいですねぇ。でも、お母さんの直感で「これはおかしい」と思うのは案外正しいことが多いと思います。まずは、定期健診などの機会を利用するとか、専門家に電話でまず相談してみるとかはいかがでしょうか?聴覚は視覚に比べると、セラピーが確立していなくて、治るのはますます難しいようですので、治すことより、「対策」「ストラテジー」を中心に考えてみるほうがいいかもしれません。

K.TK.T 2008/08/11 21:57 早速のお返事、有難うございます。定期健診では、そのうち
治るので、気にすることはない・・・とのことでしたが、気に
なっているので、どういったことを糸口にして、どういった
専門家にかかるのがいいのか、わからず困っています。
も少し詳しくお話できれば・・・と思ったのでよろしければ
直接連絡をとる方法を教えていただけないでしょうか?
ご迷惑でしたら、この話題はスルーしてください。
お忙しいとは思いますが、よろしくお願いいたします。

michikaifumichikaifu 2008/08/12 11:17 このブログの右上のほう、私の顔写真の下の「michikaifu」というラインをクリックすると、私のプロファイルにはいり、メールアドレスがあります。そちらにメールください。

YY 2010/04/22 08:59 こんにちは。娘のLDの件でネット検索していたところ
偶然、こちらのページを見つけました。
ちょうどJudithのところにも行ってきたところです。
とても詳しく書かれており、勉強になりました。
Mountain View在住の女児の母親ですが、もし差し支えなければ
ご子息の通われたVision Therapyの先生の名前を教えていただけませんでしょうか?どうもトラッキングもできていないようなのです。よろしくお願いいたします。

YY 2010/04/22 08:59 こんにちは。娘のLDの件でネット検索していたところ
偶然、こちらのページを見つけました。
ちょうどJudithのところにも行ってきたところです。
とても詳しく書かれており、勉強になりました。
Mountain View在住の女児の母親ですが、もし差し支えなければ
ご子息の通われたVision Therapyの先生の名前を教えていただけませんでしょうか?どうもトラッキングもできていないようなのです。よろしくお願いいたします。

michikaifumichikaifu 2010/05/09 19:33 Yさん、

気がつくのが遅れてスミマセン。ウチでお世話になったのは、San CarlosのFamily Vision Careです。

http://www.familyvisioncare.org/

お嬢さんに効果があるといいですね。頑張ってください!

YY 2010/05/12 10:15 ありがとうございます!!
偶然、他のドクターに勧められ、2週間前にそこの予約を取り、今週、視機能テストを受けて来ました。Tracking, Eye-teaming, Focusing、すべて問題あり、と言われ字が重なって見え、さらにその字がぼやけて見える、その上CAPDの問題もある、だから字が読めないと説明を受けました。今月、AITをスタートするので、来月からビジョンセラピーを開始する予定です。低い平均台を怖がって歩けない理由も解けました。まだ5歳と幼いので、とりあえず10週のセラピーをしてみよう、との話でした。本当にこちらのホークページは勉強になり、助かりました。住まいがMountain Viewなので、どちらも通うのが少し大変ですが、「どうして私はみんなみたく字が読めないの?」と泣きながら訴えてくる娘のためにも、親子で頑張ろうと思います。
ベイエリアに住んでいて良かった、とも思いました。
本当にありがとうございました!!

2008-03-17 オーディオ・セラピー AIT終了後の経過

[] オーディオ・セラピー AIT終了後の経過 17:47

次男坊Tは、2月に中枢性聴覚処理障害の一種、Hyperacusis対策のためのセラピー、AITというのを受けた。内容については、セラピー真っ最中に書いた下記を参照。

聴覚セラピー開始、「マイアヒ」で果たして学習障害が治るか!? - Tech Mom from Silicon Valley

2週間のセラピーは2月29日で終了した。

ここに掲げた図は、セラピー開始前、セラピー期間のちょうど真ん中、セラピー終了後の3回の「オーディオグラム」と呼ばれるグラフである。セラピストは、Tにヘッドホンで異なる周波数の音を聞かせる。ごく小さい音からだんだん大きくしていき、どの時点で聞こえたかを記録したのがこの図である。小さくて見難いが、やや太くなっている横線が「0」で、標準を示し、それより上は標準より10デシベル以上小さくても聞こえるということ、下は10デシベル、20デシベル・・・とだんだん大きくなるまで聞こえない、ということを示している。赤い線が右耳、青い線が左耳である。

f:id:michikaifu:20080318094251j:image

一番左のセラピー開始前では、2000Hzと8000Hzに「山」があり、その前後が「谷」になっているのがわかる。この2つの周波数帯が異常に敏感に聞こえ、その前後の音は聞こえにくいことを示している。

上記の前回エントリーに、セラピーに使った機械の写真があり、赤いランプが2つ点灯しているのが見える。2000Hzと8000Hzの音を消している、という意味である。

その後、セラピー中間では、この山が8000Hzではほぼ消えており、最後のセラピー終了後の計測では、2000Hzでも右耳だけ少し山が残っているものの、ほぼ全部が平らな状態にまでなったことがわかる。どの周波数帯でも、プラス5からマイナス5デシベルの間でグラフがほぼ平らになるのが標準なので、計測状態で見る限り、ほぼ問題は解消したことになる。

ドクターの話では、この影響が本格的に効果になって表れるには、3ヶ月から半年ぐらいかかるのが普通とのこと。ただ、少々の違いはセラピーの最中からぼちぼち見られるようになった。

これまでは、居間にTがいて、私がキッチンから名前を呼んでも答えることはなく、何度も呼びかけ、しまいには顔の前に行って見えるところから呼びかけないと答えないのが普通だったのに、遠くから呼んでも一回で答えるようになった。また、夕食のときに家族で話をしているとき、これまではTは会話に加わらず、本人に向かって特別に呼びかけないと会話にならなかったし、呼びかけてもとんちんかんな答えを返してきたりした。しかし、セラピーの後は、自然に話しの流れについてきて、会話に加わるようになった。心なしか、話し言葉がこれまでよりきちんとした文章になったような気がする。以前よりも、多動傾向が少し減ったようにも思う。

今日は、先生との親子面談があったが、先生も「まだ完全ではないが、前よりずっと、課題をこなそうという努力が見られるようになったし、自分で『スペース・アウト』してしまったときに、自分で気がついてこの世に戻ってくるようになった」と言ってくださった。

どこまでが本当にセラピーの効果で、どこからが本人の「ボクは耳のセラピーをやったからもう大丈夫」という自己暗示なのかはわからないが、とりあえずいい方向に転がりだしたようだ。

RINRIN 2008/03/19 05:15 先日、書き込みした個人塾の者です。お子様、快方に向かわれているようで良かったですね。
教え子がよく似ていると書きましたが、実はその子が2年生のときに読み書きの習得が遅すぎる、検査した方がいいのでとお母様に話したことがあったのですが、学校では「学習障害=ADHDか自閉症」という概念しかなく、異常はないと言われてしまいました。4年生になり、他の子との差はますます広がっていくばかりで、担任の先生から「し」と「く」の見分けがつかないような字を書くと責められたと、お母様は涙ながらに話していました。こちらのブログから色々たどり、「神戸の眼鏡やさん」を探しあてました。こちらの先生とコンタクトをとってみたいと思います。また読ませていただきます。ありがとうございました。
↓参考までに。
http://www.joyvision.biz/

michikaifumichikaifu 2008/03/19 12:52 RINさん、
「お母様は涙ながらに・・」というのを読んで、私まで涙が出てきてしまいました。ウチも全く同じだったからです。「障害」だとわかるまで、私もずいぶん先生に責められ、それで子供に練習させようとするとイヤがって泣き怒り騒ぎ・・・と大変でした。過去のエントリーに書いたように、もっと根本的に問題のある「ディスレクシア」というのもあるので、必ずしもビジョンセラピーで治るかどうかはわかりませんが、いずれにしても専門家にまず相談されるのがいいと思います。それにしても、日本ではまだまだ先生方の「学習障害」に対する理解がないですよね・・・理解を進めるためにも、私も引き続き、頑張ってブログ書きます。

2008-02-20 聴覚セラピー開始、「マイアヒ」で果たして学習障害が治るか!?

[] 聴覚セラピー開始、「マイアヒ」で果たして学習障害が治るか!? 10:32

先日書いたように、我が家の次男坊Tは、「中枢性聴覚処理障害」の一種という問題があり、学校で問題行動を起こしたり、読むことがうまくできない。特に問題の中心と思われる、「ハイパーアキューシズ」に対するセラピーを今週から来週にかけて行っている。

Auditory Integration Training(AIT)の診断 - Tech Mom from Silicon Valley

一日2回、朝と午後に30分ずつ、ドクターのオフィスで、特別に処方した音楽を聴く。私はまだ実は聞かせてもらっていないのだが、息子に言わせると、曲はなんと、日本でも少し前にはやった「恋のマイアヒ」なんだそうだ。(笑)確かに、英語じゃないので意味不明の記号的な音楽になるし、高いピッチの音などが混ざっているのでいいのかも。これを、何度も繰り返し聴く。

写真の機械は、この音楽を処理するためのもの。音源は、ときどき音が急に大きくなったり小さくなったりするように録音されている。ハイパーアキューシズは、特定の周波数の音に異常に敏感、という問題なので、事前のテストで洗い出された、「問題」の周波数帯だけを消して聴かせる。並んでいるボタンの上に赤いランプがついているのが、消してある周波数帯を示している。彼の場合、2つの周波数帯が消されているのがわかる。

最終的な目的は、前回書いたように、必要のない音をフィルターする耳と脳の機能を鍛えること。一番問題なのは、苦手な音を受容する部分だけがシャットダウンするだけでなく、他の音の受容部分まで全体的にシャットダウンしてしまうことで、そのために「先生の言っていることを無視する」「何も聞かずボーっとしている」状態になってしまうことだ。それで、最初は苦手な周波数を消して「シャットダウン」する必要のない状態にし、そのかわり音を大きくしたり小さくしたりして、違う種類の音を処理する必要を設け、種々の音が続けてはいってきても「起きている」状態を長く持続できるように訓練する、ということだそうだ。次の段階では、また違うことをやるらしい。

セラピーの間は、本を読んだり字を書いたりするような作業はできない。パズルをしたり、字のない絵本を見たり、車の玩具やぬいぐるみなど、手を使う遊びをしながら「マイアヒ」を聴いている。最初の回だけは退屈して最後のほうは暴れたが、2度目からはけっこう楽しそうに、静かに遊んでいる。本人いわく、特に疲れたりすることもないそうで、「次は夕方にまた来るね」と楽しそうにドクターに言っている。

なんせ、同時進行で書いているので、本当に効果があるのかどうかはわからない。さて、ハッピーエンドになりますかどうか、乞うご期待。

全く余談だが、この写真を見て、その昔のオウム真理教の「ヘッドギア」を思い出してしまった。あれは、繰り返し同じことを聞かせることで洗脳するという話だったように記憶しているが、「耳」と「脳」が直結していることを利用しているワケで、なかなか興味深い。

<追記>前回のエントリーに、hengsuさんから「自閉症で、一時効果があったがその後消えた」というコメントがあり、このことをドクターに聞いてみた。医学的な因果関係という意味では立証されていないけれど、彼女の15年以上にわたる経験で、効果が消える例はきわめて少なく、消える場合というのは、「自閉症」のケースと、「他の要因」(事故、アレルギー、他の劇症の病気など)のケース、なのだそうだ。自閉症では、脳の問題が「聴覚」だけでなく種々複合しているために、一筋縄では行かない。また、最初のセラピーでよくなったが、その後「他の子はもっとよくなっている」とか「もう少しよくなるはず」と親が過剰な期待をもち、そのために2度目のセラピーにやってくる、というケースもある。2度目にやっても、最初ほどの効果はないそうだ。

<追記その2>くっそぉー、息子にダマされた。「マイアヒ」じゃないじゃないか!今日聞かせてもらったら、ジャズでした。(ちゃんちゃん)


f:id:michikaifu:20080221033105j:image

f:id:michikaifu:20080221033104j:image

ぶーにゃんぶーにゃん 2008/02/25 04:17 michikaifuさん、はじめまして!

自分のブログサイト(http://www.ashappy.net/)のトラックバックをたどって読ませて頂きました。聴覚処理障害・・APD。私の方では、10年前、日本のLD関連書籍で、アメリカでされているというAITを始めて知りました。michikaifuさんのブログを読ませて頂き、アメリカでは本当に各分野での様々なセラピーがありますね。

私の方では、息子のその後の聴覚認知について書かないでいましたが、トラックバックして頂いたのをきっかけにその後の追記をしようと思いました。michikaifuさんのブログ、また読ませて頂きます。

maokazatomaokazato 2008/03/13 16:40 はじめまして。学習障害かどうかはわかりませんが、私も特定の音に敏感(ほかのことには鈍感なのに)で、ちっちゃいころは救急車や消防車のサイレンにだけ過剰反応して泣いてたらしいです。こちらのブログを見て「え?治療法あるの?」とびっくりしてしまいました!「必要のない音をフィルターする」ことは私もできていないみたいで。昔から授業中や仕事中に、周りの話し声とか足音とか、いすのずれる音なんかに悩まされることが多いんです。
 自閉症だと効果がないのかなあ。小さい頃にこういうことがいろいろわかってたらなあと思いました。
 息子さん、小さいうちからわかってくれる人がいていいなあ。
 がんばってくださいね!

RINRIN 2008/03/16 02:33 はじめまして。自分の子のことではありませんが、学習塾をしていて教え子がよく当てはまります。1年生から通ってくれていますが、ひらがなを覚えさせるのにまずとても苦労しました。カタカナの「テ」と「チ」を何度書かせても間違え、今は4年生ですが、漢字は右から左に抜けていくようで、文章もいまだに拾い読みです。お母様にこの障害のことを告げた方がいいのかと悩んでいます。またその後の経過を読ませていただきます。ありがとうございました。

michikaifumichikaifu 2008/03/17 00:05 読んでくださって、ありがとうございます。近々、その後の経過をお知らせします。

RINさん、そのお子さんのケースは、私の上の息子の「視覚発達障害」に似ています。(聴覚が問題の次男は、ひらがなの読み書きは比較的大丈夫です)もしそうだとすると、ビジョン・セラピーでかなり治りますし、日本でも最近はセラピーを受けられるらしいので、是非、保護者の方にお知らせされるといいと思います。私のブログの右側欄にある「カテゴリー」の中で「視覚発達障害」をクリックすると、その関係のエントリーが全部まとめて読めます。ご参考になさってください。