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Tech Mom from Silicon Valley このページをアンテナに追加 RSSフィード

2008-06-05 「おもてなしde開国プロジェクト」@京都

[][][] 「おもてなしde開国プロジェクト」@京都 13:56

突然ですが、京都をもっと外国人訪問者にとって魅力的なところにするにはどうしたらいいか・・・それを探るための「おもてなしde開国プロジェクト」なる(どっかできいたような・・・?)計画が始動することになりました。私も微妙に関わっているので、ご紹介します。

京都産業21リリース

京都ユビキタス特区コンソーシアム事業にインテージが参加外国人旅行者への観光事業開発に向けて定点観測プラットフォームの構築へ|株式会社インテージのニュースリリース

【公式】Y!mobile(ワイモバイル)

京都の産業団体「京都産業21」、東映京都スタジオ(太秦映画村)、市場調査会社インテージが中心となって、無線端末とネットを駆使して、外国人ビジターの行動や興味に関する情報を集めよう、という計画で、無線端末を使った多言語翻訳サービスなども試すそうです。このたび、総務省の「ユビキタス特区(観光立国)」の予算が取れたことで、正式始動の運びとなりました。無線はウィルコムさんが提供するということで、上記のリリースが出ています。

で、なんでどっかできいたような・・になるかというと、このプロジェクトは、私の後輩であるインテージ社の春山祥一さんが仕掛け人であり、私の「パラダイス鎖国」と中島さんの「おもてなしの経営学」を読み、この二つの本のコンセプトをパロった生かしたプロジェクトにしよう!ということで、タイトルに採用していただきました。ウィルコムさんのリリースにも、本を紹介してくださっています。

そして、以前私は、日本の映画を英語で紹介するサイトとブログをやっていたのですが、仕事が忙しくなって放り出したままになっています。別の形で復活できないか・・・とずっと考えていたところ、太秦映画村さんがこのプロジェクトの一部として似た方向性のことを考えておられるということだったので、私にもお声をおかけいただきました。具体的にどういうことをはじめるかはこれから練りますが、なんとか発展的に邦画サイトを復活させたいと思っています。

ちなみに、インテージでは「散財.com」という「家計簿SNS」サービスもやっています。レシートを入力していって、家計簿の中味を他の人ともシェアして、節約のヒントや商品の口コミ情報などをコミュニティで交換しようというコンセプトです。インテージは市場調査の会社なので、そのデータとしても利用されます。(このことは、利用規約に明記してあります。)こちらも、よろしくお願いします。

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haru0806haru0806 2008/06/08 13:20 ご紹介ありがとうございます!
海部さん、中島さんの本を企画段階からメンバーの課題図書にしていますので、ちょっと一味違うプロジェクトにできればと思っています。

2007-06-01 「パプリカ」の今敏監督がいいこと言った件について

[][] 「パプリカ」の今敏監督がいいこと言った件について 19:14

ちょっと前になるが、昨年日本で最も評価の高かった劇場用アニメ映画、「パプリカ」の今敏監督と、「時をかける少女」の細田守監督が、たまたま相次いでアメリカに来られた。いつも映画関係の記事素材を提供してくださるハリウッドの映画ライター、はせがわいずみさんが、お二方にインタビューしたものを、私が現在、慶応大学デジタル・メディア・コンテンツ機構の英語ニュースレター記事に仕立て直しているところだ。

はせがわさんのインタビューは、いつも面白い発言を引き出していて、記事を書きたい意欲がわく。今回も英語だけではもったいなくて、日本語でも書きたい良いネタがいろいろあるのだが、日本語記事ははせがわさんご自身がどこかに書いておられるだろうし、彼女は仕事でやっているので、このような個人のブログに書くわけには本当はいかない。でも、彼女の記事はだいたい映画専門誌なので、ギーク世界の皆様の目にはあまり触れないだろう、ということで、フェア・ユースの引用という範囲で、どうしても言いたい件をとりあえず一つご紹介したい。

「パプリカ」のストーリーは、人の夢の中にはいっていける機械が盗まれ、悪用されるのに対し、主人公の女性医師が「パプリカ」というスーパー・ヒロインになって戦う、というもの。カラフルでクールな映像の「不思議感」、スカッとした気分の後味がよくて面白い。5月25日から、アメリカで限定公開されている。

その話の中で、夢だけでなく、パソコンの中での「バーチャル・デート」「バーチャル・セラピー」などの場面も登場する。これに関して「バーチャル世界だけでしかコミュニケーションのできない現代人を皮肉ったものでは?」という質問に対して、今監督はこんなふうに答えている。


別に皮肉のつもりはありません。人間同士が直接触れ合うことが理想的なコミュニケーションだという前提そのものも疑ったほうがいいと思いませんか?そうした前提が世の中の基本になっているとは思いますが、実際問題として現代ではコンピューターが介在しないコミュニケーションは考えにくいでしょう。顔をつき合わせて付き合う関係が本物で、ネットを介する関係は本物ではない、と思いたい向きも理解はしますが、しかし、コミュニケーションのあり方は時代と共に変化するものですから、そこに本物とそうでないものといった境界線を引くのは『昔は良かった』式の繰言に過ぎないように思います。

(中略)

ネットの普及に伴って、青少年への悪影響や無責任な誹謗中傷、犯罪に利用されるなど、ネットの不健全な面ばかりが取り上げられますが、それらは現実といわれる社会と大差ないものだと思っています。そもそもバーチャルとか現実といった二元論そのものを私は懐疑していますし、いい加減「バーチャル込みの現実」が前提にされるべきではないかと思っています。

出典: はせがわいずみ Hollywood Newswire


いいこと言う!!全く、すべて同感だ。映画も好きだったけれど、今監督も大好きになってしまった。

他にも、面白い話がたくさんある。まだ記事は書きかけで、ネットにアップされるまでちょっと間があるが、掲載されたらこの場でお知らせするので、是非読んで欲しい。

Naoto IshikawaNaoto Ishikawa 2007/06/03 15:34 全く同感です。リアルでは見えないことがネットで可視化されているだけだと思います。ネットが不健全な部分や暗闇を持つのは、リアル自体も不健全、人間自体が暗闇を持っているからでしょう。二元論は全く意味なしです。ネットを不健全と言うのは、人間を不健全と言うのと同じ。ネットの不健全問題はネット自体の問題でなく、極めて人間、利用者の問題です。

マスは意図的に編集して問題がある部分をカットして健全性を演出しているだけのこと。ネットは人間そのままの無編集のノーカット版です。。。だから不健全な部分や暗闇や未完成な部分も多いといった違いを普通に理解すれば良いのでは。

2007-02-10 「セーラー服と機関銃」(そーです、あの薬師丸ひろ子の・・)「手作

[] 「セーラー服と機関銃」(そーです、あの薬師丸ひろ子の・・)「手作り字幕」で米国お披露目興行 19:57

お披露目といっても80年代の映画の話、なのですが、これまで字幕入りフィルムがなかったからアメリカで上映できなかったこの映画を、どうやって持ってきたか、で、私がそれをお手伝いして面白かった話、というのを、映画ブログに書きました。

ジャンクションより: 「セーラー服と機関銃」 手作り英語字幕初体験!

TEXASTEXAS 2007/02/14 06:59 いつもTBありがとうございます。本業の方のお話も興味深く読ませていただきました。
今回のエピソードはmichiさんの邦画に対する愛があふれていますね。これからもがんばって下さい。

下記URLは私の友人の使徒メルヘン先生の「セーラー服と機関銃」についての記事です。もしmixiに参加されているようでしたらご覧下さい。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=332825423&owner_id=4954464

2007-02-02 「邦画ブーム」に見る、負け組逆転の可能性

[][] 「邦画ブーム」に見る、負け組逆転の可能性 12:24

趣味で書いている日本映画の英語ブログで、このところの「邦画ブーム」をずっと見ていて、経営学の観点からちょっと面白い点があると思っている。映画業界に関してはド素人なので、これはファンの単純な感想として読んでほしい。

どの産業でも、ほっておけばトップの企業にシェアが集中しがちなのは同じで、特にネットの世界ではこれが激しい。トップのグーグルやeBay(日本ではヤフオク)に人が集中して、それ以外の競争相手は生き残る余地がなくなっていき、「勝ち組」と「負け組」の間はほとんど逆転不可能。邦画でもずっとこの構図があって、トップの東宝にどんどんいい企画が集まり、勝ち組として固定化している。そもそもは、シネコンの勃興期に、東宝がいち早く対応して配給ルートをしっかり押さえたから、と理解しているが、とにかくその後は「勝ち組」のスパイラルにはいっているということのようだ。2006年のヒット邦画はまさに、東宝の一人勝ちだった。

ほっておけば、松竹も東映も逆転は難しい。しかし、ここにテレビ局という別の軸を入れると、話はちょっと違ってくる。フジの「踊る大捜査線」以来、大作映画は「映画会社+テレビ局」という組み合わせでやる方式が定着している。昨年でいえば、「有頂天ホテル」や「海猿2」の「フジ+東宝」が一応ゴールデンコンビなのだが、他のテレビ局もこのところ負けていない。「日本沈没」や「どろろ」のTBSも頑張っているし、外資制作会社として初のホームラン級ヒットとなったワーナーの「デスノート」シリーズは、NTVとのペアだ。

つまり、テレビ局がお金・人材・宣伝の点で影響力を伸ばしてきたおかげで、「映画会社+テレビ局」の順列組み合わせの数が増え、東宝でなくてもテレビ局がうまく力を発揮すれば、勝てるケースが出てきたのだ。

このお正月映画ラインアップで言えば、フジが「大奥」では東宝でなく東映と組んでいるし、これまでなかなかホームランを打てなかった松竹が、テレビ朝日とキムタクの協力を得て「武士の一分」で50億円ヒットをついに達成した。この先公開予定の映画でも、似たパターンで、NTVとオダギリジョーの力で「東京タワー オカンと、ボクと、時々オトン」をヒットさせようと狙っている。

現代的なアクションやコメディーの大作が多い東宝に対し、伝統的に松竹は女性映画や「寅さん」のような人情劇に強みがあったし、東映はその昔ヤクザ映画で強く、また両社ともに時代劇のノウハウもかなりあるなど、それぞれに特色がある。例えば東映では、セガのゲーム「龍の如く」の映画化というのもやっており、これはヤクザ映画のノウハウとコンソールゲームのブランド力を組み合わせた新しい試み(で、それを三池崇が監督するというのもスゴい)。テレビ局との順列組み合わせで、下位の制作会社にもチャンスがまわってきて、多種の特徴をもった映画が世に出るようになっているようなので、これは産業にとっては喜ばしいことだと思う。映画評論家の方々は、テレビ局がバックアップした大衆向けの大作には総じて批判的だし、テレビ局の力が映画業界に及んでくることに対しても、苦言ばかりが多い。芸術としての映画の評価としてはそうなのかもしれないが、産業・経営という観点からは、外の血がはいって種の多様化が進むことは、抵抗力が強くなって産業の力も強くなるという意味で、よいことだと思うのだ。

他の産業ににわかに応用できる話ではないのだが、興味深い例と思っている。

ここから先は、産業論でなく「邦画」の話。

松竹・東映よりももっと小さいプロダクションについても、最近活性化しているように思うのが面白い。「広告モデル」のテレビでは、産業自体が大きくて失うものが多い上に、広告主・広告代理店・芸能プロダクションなどの多くの利害関係がからみあって、新しいビジネスモデルを模索する力が弱い。これに対して、見る人と作って売る人の一対一の単純な関係にある映画では、パッケージ売りするための仕組みができているし、独立系クリエーターがそれなりの小さいマーケットで勝負することも比較的ゆるされる。さらに、おそらくは長いこと暗黒時代が続いて無視されてきたがゆえに、芸能プロダクションの縛りもテレビほどではないように見受けられる。このため、人材の流動性が比較的大きく、小さいプロダクションのいわゆる「単館系」とよばれる映画にも、名の売れた俳優がけっこう出ていたり、有名人が制作に関与していたりなど、話題を集めるものも多い。昨年でいえば、種々の映画賞で常連の「フラガール」と「ゆれる」、これに「寝ずの番」「佐賀のがばいばあちゃん」「かもめ食堂」を加えた5作が、ネットで見ているとやたら評価が高いし、この規模の映画としては大ヒットといえる、数億円規模の売上げをあげている。今上映しているものでは、「ユメ十夜」というのが話題のようで、監督やキャストの顔ぶれを見ただけで、よだれが出そうなほど見たくなってしまう。

あとは、このあたりから派生して、つまり、昨日書いたように、独立系のクリエーターが活性化して、デジタルメディアと親和性の高い、ショートフィルムの制作・流通の新しい動きなどが出てくると面白い、と思っているのだが、さてどうなるだろうか。

2006-11-28 記事掲載のお知らせ 「Japanese film industry’s new ecosystem」

AFMの看板

[] 記事掲載のお知らせ 「Japanese film industry's new ecosystem」 12:37

またまた映画の話なのですが、慶応大学デジタルメディアコンテンツ機構のニュースレター、DMC Onlineに、英語の記事を寄稿しました。11月前半のAFM(アメリカン・フィルム・マーケット、映画の見本市)での取材をベースに、日本における「邦画ブーム」の状況と背景、問題点などを書き、例として「DEATH NOTE」と「フラガール」の2本の映画を紹介しています。ご興味のある方はこちらをご参照ください。

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