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2010-09-17 サンフランシスコJ-POP Summitにて、「メタル侍」無料上映会!

[] サンフランシスコJ-POP Summitにて、「メタル侍」無料上映会! 19:30

サンフランシスコ日本町のNewPeopleにて開催中の「J-POP Summit」にて、「メタル侍」の無料上映会のお知らせです。

以下、プレスリリースより:

時代劇ルネサンスプロジェクト(株式会社東映京都スタジオ、株式会社インテージ、ビーズ株式会社)は、2010年9日19日(日)に、NEW PEOPLE(米国サンフランシスコ)とのコラボレーションにより、『S.F. x Kyoto Samurai Mix!』を開催いたします。本イベントは入場無料となっており、時代劇コメディ『メタル侍』上映のほか、トーク・セッション、プレゼント抽選会が行われます。

開催日:2010年9日19日(日)

時間:12:00-14:00

会場:Viz Cinema(NEW PEOPLE, 1746 Post Street, San Francisco, CA 94115, (415)525-8600)

入場料:無料

作品タイトル:『メタル侍』

監督:兼粼涼介

出演者:Gary Jay Coffman、三津谷葉子、国木田かっぱ

その他:『メタル侍』上映(3話各20分)、プレゼント抽選会、入場者全員へお土産あり

『メタル侍』は、青い目のサムライが活躍する時代劇コメディ作品です。ヘビーメタラーという正体を持つ主人公が、愛する人のためにちょっぴり情けなく、そしてかっこよく奮闘する姿を描きます。イベントでは『メタル侍』上映のほか、時代劇ルネサンスプロジェクトの一員であり、京都でラジオDJとしても活躍するポール・G・リチャードソンがトーク・セッションも行います。イベントは12:00開場、12:30開演です。

<海部談:いや、出っさん(松平出洲之進)、あんまりカッコよくないです・・はい。>

ちょうど、この後は「デトロイト・メタル・シティ」が上映される予定ですので、DMCを見にいく予定の方は、是非ちょっと早く行って、出っさんの活躍も生ぬるく見守ってやってくださいませ。

f:id:michikaifu:20100917192231j:image

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2010-08-24 今敏監督の記事を思い出した

[] 今敏監督の記事を思い出した 23:25

最近、すっかりご無沙汰の邦画関係英語サイト活動だが、アニメ監督の今敏さんが亡くなったという報(最初のうち、もっぱらTwitterで流れていたのが彼らしい・・・)に、以前書いた記事を思い出したので蒸し返しておく。

「パプリカ」の今敏監督がいいこと言った件について - Tech Mom from Silicon Valley

この元記事はこちらの英語ニュースレターで、私自身がインタビューしたのではなく、Hollywood Newswireのはせがわいずみさんが、「パプリカ」の米国公開時に取材したものを私が英語で記事にしたものである。「ネットとアニメ」というタイトルでいくつか書いたコラムの一部になっている。

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私よりも若いのに、上記のようにたいへん技術やネットに理解のある方と思っていたのに、そして「パプリカ」は今でも私の好きなアニメ映画の一つなのに、とても悲しい。ご冥福をお祈りします。

2010-08-11 「インセプション」と渡辺謙インタビュー

[][] 「インセプション」と渡辺謙インタビュー 00:02

映画「インセプション」が話題らしい。

結局、ディカプリオは現実に戻れたの? 『インセプション』の感想&考察まとめ - はてなブックマークニュース

私も面白いと思った。テーマについては上記などでいろいろ語られているが、私としては、複数の主要人物がそれぞれキャラが立っていて、それぞれのストーリーが複数層の夢の中で交錯していくのが面白かった。ハリウッドの伝統的な映画ではバリバリの主役ばかりが目立つが、最近の日本映画や、アメリカでもお話の長いテレビドラマでは、こういった「キャラクター群像劇」のようなものが多いと思う。「インセプション」は、後者の例。私はこういう群像劇が好きだ。

特に、大富豪の息子役のキリアン・マーフィーがよかった。彼は、この「夢」を使った犯罪劇のターゲット、被害者なのだが、最初から最後まで彼は真面目で真摯で、最後は彼が一番救われるのでは?川辺で座り込んで述懐するときの表情がいい。かなりの脇役なのだが、透明感があって、とても印象に残っている。

それから、バンバン銃を撃ちまくり、派手に爆発が起こり、人がどんどん死ぬのだが、すべて夢の中の話だとわかっているので、ヘンにドライで、安心して見ていられる。設定は違うが、「マトリックス」もそんな感じだった。

そして、もちろん我らが渡辺謙。初っ端から日本語で映画が始まり、あんな顔であんなところに住んでるなんて、驚かせやがって。それにしても美しいお城。この犯罪の依頼人であり悪いヤツなのだが、自分もプロジェクトに加わって一生懸命やり、ホントに悪いのだかなんだか。最近は、ドラマでも映画でも、「悪いジジイ」「悪いオヤジ」が大好きな私としては、なかなかおいしい。

その渡辺謙に、いつものようにHollywoodNewsWireのはせがわいずみさんがインタビューした。私は英訳に協力し、一部抜粋を英語ブログ「Hoga Central」に掲載した。

no title

この映画の前、「The Social Network」という映画の予告編が流れた。以前にこのブログでも書いた、フェースブック創業者のお話「An Accidental Billionaire」の映画版である。こちらもある意味で群像劇なのだが、主要出演者がすべて、若い白人男性なので、短い予告編ではどれが誰だかサッパリわからない。みんな同じに見えてしまう。相変わらず白人優位のハリウッドではあるが、こういったキャラクター群像劇が流行ると、これまでは日陰だったアジア人俳優にも、役が回ってくるようになるかもしれない。この映画でも、渡辺謙はディカプリオに次ぐ「セカンド・ビル」(準主役、ぶっちゃけて言えば出演料が2番目)で、アジア人がオスカー級俳優との共演でセカンドビル、というのは初めてのケースである、というプレスリリースがわざわざ出されている。

日本人だけじゃなく、アジア人全体のためにも応援したい。がんばれ、渡辺謙!!

観ましたが観ましたが 2010/08/12 01:53 映像はカッコ良いんですけど、被弾しても治せない意味不明な展開、雪山での無駄にダルく長い戦闘が興ざめでした・・・。

あっあっ 2010/08/13 02:22 渡辺謙の英語の発音は聞き取りにくいものの、キャラ立ちシッカリしていて、良かったですね^ー^

2009-04-27 「おくりびと」への遠い国からのメッセージ

[] 「おくりびと」への遠い国からのメッセージ 23:27

日本では、「おくりびと」のオスカー・フィーバーは一段落していると思うが、アメリカではこれから商業公開で、先月から来月にかけてあちこちで映画祭などで上映予定があり、来週もサンフランシスコとニューヨークであるし、ここしばらくロスでも日本映画祭でやっていたはずだ。

そういうわけで、完全に手抜き状態の、私の英語による日本映画ブログ「邦画セントラル」でも、上映のお知らせがあるとなんとかそれだけは流すようにしている。アメリカでは外国映画は全く日陰の存在だが、「アカデミー外国映画賞作品は、コンスタントに数百万ドル(数億円)*1は売れる」という話なので、そのぐらいはいくんだろう。黒澤映画の時代はともかく、データのそろっている90年代以降ぐらいで、日本の実写映画で百万ドル行った作品はないと記憶しているので「Shall We Dance?」ぐらいしか思いつかないので*2 *3、たいしたものだ。

アメリカだけでなく、世界各地で徐々に公開されているようで、今日はイスラエルの人が、私のブログに感想を書き込んでくださった。その方は、72歳で、イスラエルで葬儀の仕事をされているのだそうだ。親の代からその仕事をやっているのだが、最近辞めることにしていた。ところが「おくりびと」で遺体を清める場面を見て、自分の仕事が誇るべき「聖なる仕事」であることを再認識し、仕事に戻ると決めた、ということだった。きっと、彼はすごく感動したのだと思う。そして、どこかで誰かに言わずにいられなくなって、私のブログを探し出して書いてくれたのだと思う。

遠く日本の映画が、もう一つの遠い国イスラエルの人にこんなふうに受け取られ、それがアメリカにいる私の辺境ブログにひっそりと出現するって、なんだか不思議な出会いのような気がしてしまった。いろんなメッセージがいろんな形で、いろんな人に届くものなんだなー、と、ちょっと遠い目になった。

*1:劇場売り上げのみ

*2:少し前に調べただけなので、違ってたらご指摘歓迎。アニメでは、ポケモンやジブリなどが数千万ドル規模まで行った

*3:ご指摘いただいたので調べたら、おっしゃるとおりShall We Danceは900万ドルぐらいでした。桁をひとつ間違って記憶していました。ご指摘ありがとうございます。

ウッチィウッチィ 2009/04/27 00:46 いつも楽しく読んでます。
確かshall we ダンスの日本版が、
そちらで100万ドル超えてるはずです…。
http://www.boxofficemojo.com/movies/?id=shallwedance97.htm
この映画は日本代表に選ばれれば、
外国語映画賞は確実と言われてました…。
まぁわかんないですけど。

2009-03-29 「トウキョウソナタ」の黒沢清監督がいいこと言った件について

[] 「トウキョウソナタ」の黒沢清監督がいいこと言った件について 10:31

香川照之、小泉今日子、役所広司などが出ている日本映画「トウキョウソナタ」が現在米国で公開中。といっても一度に2スクリーンぐらいの限定公開だが、カンヌをはじめ各地の映画祭で好評を得ていることもあり、アート系映画の好きな人たちはよく知っている。先週サンフランシスコでのプライベート・スクリーニングでは、小さいながら劇場は超満員で、はいれない人もいたようだ。

いつものように、HollywoodNewsWireから素材の供給を受けたので、黒沢清監督のインタビューを英語記事にして「邦画セントラル」にアップした。

Hoga Central Newstand -

Page not found - Hoga Central Newstand

記事は英語になってしまっているが、ご勘弁。

この映画は、会社をリストラされたお父さんが、家族にその事実を伝えられずに毎日会社に行っているフリをし、小学生の次男はピアノを習いたいのに「ダメ」とお父さんが言い張るので隠れてピアノ教室に通い、長男は突然アメリカ軍にはいると言い出し、家族をなんとかつなぎとめようとするお母さんがついにその役割に疲れてしまう・・・といった、家族の「ミスコミュニケーション」とその再生の物語。日常的でありながら、突拍子もない設定も突然登場する、不思議にリアルで不思議にファンタジー的なお話で、特にキョンキョンが泣き崩れる場面など、すごく共感してしまった。役者さんたちがみんなすごくよい演技をしているとも思った。

インタビューの中で、とても共感する部分があったので、少しだけ抜粋をご紹介したい。

Q:今の日本についてのどんな意見をお持ちですか?

KK:日本だけに固有の状況というのはなくなっていて、必ず世界全体の動きと連動していると思います。今、本当に何かが大きく変わりつつあるかなという気がします。いろんな点で不安定で混乱していると思いますが、(中略)映画を志している若い学生たちと会って話していますと、ああ、この若者たちは本当にしっかりしているなと実感します。世間で言われているような何か意志の弱い、頼りない人たちでは決してないというのを実感しています。(中略)ただ、彼らが考えている未来というのは、たぶん大人のぼくたちがかつて理想としていた未来の姿と随分違う未来を彼らは思い浮かべ、そこに向かって一生懸命努力をしているので、それはどうなるかすごく楽しみですが、ぼくらが思ったようにはたぶんならないでしょう。でも、その思ったようにならないことこそが、今の混乱した変化、嫌でも変化している日本を予想できない彼らの未来の姿がぼくにとって希望のように思えてならないですね。

映画の人というのは、ハリウッドもそうだけれど、いわゆる「マスメディア」機構と「コンテンツ産業」という意味では同じなのだけれど、ちょっと違う気風がある。世間の大勢に合わせる(場合によってはそれを作り出す)ことが重要なマスメディアと比べ、(大ヒットを狙った大作でない)中小規模の作品を作る人たちは、世間の大勢とちょっと違う視点で表現しないと面白がってもらえない。そんな目線がこの発言にも感じられる。日本のマスメディアの言う、口当たりのよい「今どきの若者は」批判を否定している。

そして、この話は、先日私がJTPAの対談の中で話したことと共通する。先がどうなるかわからない世の中だからこそ、試行錯誤が必要だし、その過程で失敗もあるだろう。その先に出現するものは、おそらく現時点では思いつかないようなものになるはずだ、と私も思っている。

その昔、子供のころ、マンガなどに登場する未来の世界というのは、自動車が空を飛んだり、空中にチューブが張り巡らされてその中を高速列車が走っていたりした。私は「東名高速道路」が開通したときのニュースをリアルタイムに聞いたのだが、そのとき私は、本当にそんな「透明」な高速道路ができたのか、と思ってワクワクし、実際にはただのアスファルトだったのですごくガッカリした。

未来は、大人の思っているようにはならないのだ。

ご興味おありの方は、是非英語の記事をお読みください。