とろろそば

暑い夏とろろそばはのど越しも良く疲れを取ってくれる。

山には山の里には里の芋がある。里というのは人が住むところ、山は人が住まないところという意味がある。
もともと人里で作る栽培種の芋を里芋といい、山野で採れる自然種の芋を山芋と称していたようだ。山芋にしても里芋にしてもあのぬめぬめした食感が魅力だ。この山芋をすりおろしたものをとろろといいとろろそばは健康にも良く、のど越しも良い。

とろろに使うヤマイモにはデンプンの分解酵素である「アミラーゼ」が豊富に含まれている。この消化酵素により消火を助け胃腸を強化してくれる。又糖尿病や腎臓にもよく、代謝を高め、冷え性、低血圧、ノイローゼそして精神不安定に効果がある。

このアミラーゼは、デンプンを糖質に分解してくれるので消化吸収を助ける。しかも、すり鉢ですったキメ細かいとろろは、細胞が破壊されて細胞の中に閉じ込められていたアミラーゼが、外に出やすくなる。

他にも、とろろにはビタミンB1ビタミンC、カルシウム、カリウムとビタミン類やミネラル類が豊富に含まれる。この中でもとくにビタミンB1は、疲労回復にも効果のあるビタミンだ。

そばには、抗酸化物質として有名なポリフェノールの一種であるルチンが含まれています。ルチンは毛細血管を丈夫にしてくれるという働きある。さらに、そばにはコレステロールを排出してくれる食物繊維が豊富。
とろろそばは比較的低カロリーだが、栄養素としては糖質が主体なので、食事のバランスとしては野菜類やきのこを合わせて取りたい。

又、蕎麦つゆは塩分が多いので、塩分を排出する効果のある海藻をあわせて取りたい。