2016-10-01から1ヶ月間の記事一覧

 村の合唱

田舎の村の合唱クラブ「扇町コーラス」は31年の歴史を刻んでいる。昨日、町の芸能祭で合唱を発表した。総勢19人。 この春、これまで11年間指揮してきた82歳の平林さんが引退し、代わってコーラスメンバーの大友さんが指揮をすることになった。まった…

旅人の夜の歌

日野原重明さんが先日書いておられる記事は、安曇野の鳥居山荘での集いの話だった。 毎年そこで開かれる名古屋聖書研究会の「夏の集い」に、日野原さんは今年も参加しておられた。山荘での集いの夕食に大好きなトウモロコシが出た。日野原さんは塩を少しふっ…

 野村哲也先生

野村哲也の名前を見つけたのはこの夏だった。野村先生はこの二月に逝去されていた。同姓同名の人がいるかもしれないが、たぶん間違いないと思う。大阪教職員互助組合の退職者向けの通信誌が定期的に送られてくる。そこに大阪府の教職員だった人の訃報欄があ…

 初霜

秋休みで孫娘が来て一週間暮らしていった。小学校二年生、いまどき秋休みが一週間もある学校って、珍しいだろう。授業数を増やせ増やせの号令と企業の超過勤務・異常残業と重なるものがある。異常残業で自殺した若い女性社員がいたましい。 日本はどこか変だ…

 大峰高原の大カエデ

有明山のふもとにサワラの巨木の群生林があると聞いて、孫のホノちゃんを連れて家内と馬羅尾(ばろお)高原へ行ってみた。松川村のちひろ美術館から山へ入っていく。この夏に息子や孫たちとキャンプに来たところよりも、もっと奥に入った有明山麓と聞いてい…

 大川小学校の、悲劇のなかの謎

直接その人に会ったわけではない。震災後にときどき放送されたドキュメンタリー映像で知った人だけれど、その人がどういう人か、映像から伝わるものが大きかった。 その人は中学校の国語の教師だった。あの3.11の大津波によって、小学生だった娘を亡くしてい…

 小さき命

台風が過ぎた今朝は青空が広がっている。久しぶりに常念山脈の稜線が見えた。 昨夜、風のいちばん強かった時は、午後10時頃だった。ごうごうと吹き荒れ、家がかすかに揺れた。南風が強く、ドーンドーンと家の外壁に打ち付ける何かの音が聞こえた。風の息切…

 無知から来る差別

街頭やインターネットで、「朝鮮人のババア」、とののしられた在日朝鮮人のご婦人が訴えた裁判で、大阪地方裁判所は、 「差別を助長し、増幅させることを意図したものである。人格権を違法に侵害するものであり、人種差別撤廃条約の趣旨に反した侮辱行為であ…