『金魚屋古書店出納帳 1 』芳崎 せいむ2003/04少年画報社

現在は『金魚屋古書店』として「IKKI」連載。作中に古い名作が頻出しますが、それだけではありません。

自分の小学校の頃、ジャンプやマガジンは学校には持っていけなかったけど(通学路に書店がなかった)単行本はもう、持ち込み三昧でした。放課後こっそり残って会議室の隣で皆でまわし読みした。
『ときめきトウナイト』『キャプテン翼』『シティーハンター』『うる星やつら』『エイリアン通り』『パタリロ!』『日出処の天子』『ポーの一族』『ゴージャス・アイリーン』『さすがの猿飛』『アリオン』『マリオネット』『ナウシカ』『童夢』『チョコレート・パニック』『AKIRA』…教室に漫画を隠していない日なんてありませんでした。

この『金魚屋古書店出納帳 』は2巻まで出てますが、読んで、あの頃、批判なんて一切せずに、ただただ、面白くて、読みたくて、誰のでも関係なくて、純粋に物語を待っていた頃を一気に思い出して、なんて自分は幸せだったんだろうと読みながらうるっと。(泣き虫っていうんですか)

そして、今でも漫画が好きな事にも。

小説の『死の蔵書』とはちょっと違うんです。
集めるよりも、読みたくて、購入するってことなので。
この漫画読むと、バンバン知合いの子供でも漫画を読ませたくなりますが、FSSとキスケさんとデスノート位しか最近買ってないので、目黒図書館でも行っておいで〜で終わるかも…。

そして、もっともっとぶっ飛んだ漫画が出てきて欲しい。大繊暮人も対談で話してましたが新人な程小さくまとまると。好きなもの描けないからかなー。
ジャンル一つとっても、格闘なら『空手バカ一代』〜『バキ』。バレエなら『昴』位ぶっ飛んでくれないと!現実にのローザンヌには「重力の魔女」はいませんでしたが、現実と比べずにやってほしいのです。史実漫画が読みたいのではない。荒唐無稽上等!

横山先生の『三国志』がなければ、ゲームの三国志もなかったかもしれません。
その位、横山先生の漫画は凄くて各家庭にあった気がする。今もあるのでしょうか。
『バビル2世』といい、このジャンル問わず描く力を継いでいってほしいです。