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麻生雑記

11/02 (Mon)   突撃!となりの町づくり

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明日は文化の日でお休み、ということで、今日を有給にして四連休にしている人もいらっしゃるのでしょうか。今朝はいつもよりも電車が空いていて、本を読むのも楽でした。


現在は南條範夫先生の『古城物語』を読んでいます。古本で探していて、先日ようやく見つけたものです。神保町あたりで一生懸命探しても見つからなかったのに、近所のブックオフにポン、とあったという罠(笑)。状態はよろしくないけど、まあ我慢できる範囲だったので、買いました。


『古城物語』は、その名の通り、日本各地の名城にまつわる、ちょっとオドロオドロしたお話の短編集です。春日山城と謙信公も出てきますが、このお話のテーマはズバリ、「なぜ謙信は生涯不犯だったのか?」です。


これについては多くの研究がなされていますが、謙信が熱烈に傾倒していた飯綱信仰が女性との交渉を禁じていたため、というのが一般的な見解です。あとは、ガチで女嫌いだったとか、はたまた謙信は実は女性だったとか、いろいろと憶測が飛び交っているのは広く知られているところです。


南條先生の解釈は……ちょっと謙信スキーには衝撃的な設定かもしれません。でも、文章になんとも言えず寂寥感があって、孤独な軍神の内面を抉るようなお話の作り方は流石お見事です。南條先生はこれとは別に『上杉謙信』という小説も書いてますけど、こちらは若き景虎の実らなかった恋のお話で、残酷イメージの強い南條先生の作品の中では割と叙情的です。


さて、本の話題はこれくらいにしておいて、大河の感想を。先週はあまりに忙しくて感想も書けなかったのですが、今週はガンバリマス。


とは言っても、今週も殿はほとんど出てこなかったわけですが。菊姫が亡くなってから景勝様はすっかり意気消沈しているご様子。玉丸くんとのほのぼのとしたシーンが見られるのは一体いつになるのか。「蜜柑ありがとう」の手紙のエピソード、ドラマでもやってくれないかなぁ。やらないかなぁ。ムリだろうなぁ。


ええと、ドラマの感想を書くんでした、そうでした。先週すったもんだがありましたが、ようやく本多正信の次男を婿に迎えた直江家。この本多政重(米沢に来てからは景勝様より偏諱を賜り、直江勝吉と称しました)という人はなかなかの曲者で、いろんな家に仕えては出奔するを繰り返しています。



徳川秀忠の家臣を斬って出奔。

大谷吉継に仕える。

宇喜多秀家に仕える。西軍として関ヶ原に出撃。

敗戦後、福島正則に仕える。

前田利長に仕える。

直江家に婿入り、上杉景勝に仕える。



一説には、父・本多正信の命を受け、有力大名の家中を探っていたとも言われていますが、これってものすごく信憑性がある説だと思います。だって西軍で戦ったのに、その後サクっと許されてるんだもん。これは何か裏があるのが当然に思えます。


それも兼続は見越した上での婿取りだったのでしょうか。上杉家の内部事情も包み隠さず勝吉に教える兼続。上杉家の帳簿も気軽に見せてしまう兼続に、家臣たちは「徳川に上杉の内情が筒抜けになってしまうのでは……?」と不安を隠せません。帳簿を一見した勝吉、財政が思ったほど悪くないことに驚きます。転封以来、家中一丸となって国づくりに励んできた賜物かのう、と嬉しそうな兼続ですが、勝吉は当然このことを本多正信に報告しました。そしてそれはもちろん家康の耳にも。


存外上杉が持ち直してきていることについて思案気な家康。征夷大将軍になったとはいえ、まだ大阪には豊臣秀頼がおり、天下人の座は未だ完全に掌中にはありません。上杉以外の大名たちも密かに力を蓄えているのではないか?と思ったからでしょうか、豊臣ではなく、徳川こそが天下人であることを示すべく、家康は行動を急ぎます。征夷大将軍の職を息子・秀忠に譲ることで、権力が徳川に代々引き継がれていくのだということを天下に示そうとしたわけですね。


しかし、どうしてこう徳川を悪者っぽく描こうとするの、このドラマ(笑)。とくに榊原康政が黒すぎるんですけど……。榊原さんは上杉家との取次役だった人ですけど、ここまで高圧的だったかなぁ、と。こういう押せ押せキャラは井伊直政のものじゃないのか(笑)?


婿入りして以来、兼続に方々へ引っ張りまわされる勝吉ですが、なかなか周囲に打ち解けず、お松ちゃんにも素っ気無い態度。政略結婚とはいえ、縁あって夫婦となったのだから勝吉と絆を持ちたい……と願うお松の乙女心が切ないです。美男美女夫婦だったらしい直江夫妻の娘ですから、きっと美人だったんじゃないかと思うんですけど、このドラマでは性格もいい娘ですよね。


そんな中、領内の猿尾堰が決壊。治水が進まねば開墾もままなりません。そこで兼続は「とある方」に治水の教えを請うことを決めます。その「あるお方」とは……。


伊達政宗(笑)。


政宗はもともと米沢生まれ。秀吉に領地を没収されるまで米沢城住んでいました。この土地のことを誰よりも知り尽くしている彼にお知恵を拝借しようというわけですね。早速仙台に赴き、政宗に会う兼続。政宗は、「直江山城ともあろう者が、治水の話だけしにきたのかよ。天下に興味はなくなったのかよ?フーン、つまんねぇの!」という態度。このDQN、まだまだ天下を狙う気マンマンのようです(笑)。


それでも、なんだかんだで器だけはデカい政宗。「まあ、気が向いたら詳しい者を派遣してやってもいいかもしれねぇけど!」というツンデレ全開ですが、言外に「力を貸してやるよ」と言ってるのがバレバレ。いつぞや菊姫危篤のときも助けてくれたしな。ま、DQNなんだけど根はいい人っていう設定なんですかね、ムネ王子。


一方、年の瀬になって米沢には病が流行していました。運悪く罹患した兼続の次女・お梅が看病の甲斐なく亡くなってしまいます。そして、ついにはお松自身も病に倒れ、実にあっけなくこの世を去ってしまったのです。


立て続けに娘を亡くし、悲嘆に暮れる直江夫妻。残された長男の竹松が、ひとり庭で涙を零しているところへ勝吉が現われます。以前、勝吉は、自分が直江家に来たことによって廃嫡された竹松に、「わしが憎くはないのか?」と問いかけたことがあります。その時、竹松は微笑んで「よいのです」と答えていました。ですが、今、姉たちの死を受けて悲しむ竹松は、「わたしだけは、生きて、生きて、父上と母上のお傍にいなくては……」と幼いながらにも決意を語るのでした。いやー、『天地人』の最大の功績は、こども店長を発掘したこと、これに尽きるよな。ちょっとセリフいうだけで涙を誘う子役って、なかなかいないでしょう。


お松が亡くなったことで自分の利用価値も無くなったと悟る勝吉は、「自分が直江を去るので、家督は竹松に」と兼続に向かって進言します。そんな婿さんに対して兼続はお松が死の直前まで縫っていた小袖を手渡します。青地に縞模様の小袖を握り締め、はらはらと涙を流す勝吉。彼も色々と大変な立場だったのです。そんな彼を伴って兼続は米沢郊外の鉄砲鍛冶場を訪れました。


逼迫する財政をなんとかやりくりし、着々と鉄砲を作って軍備を増強していた上杉の強かさに驚く勝吉。「私が父にこのことを報告すれば、上杉は謀反の嫌疑をかけられるかもしれません。なぜ私に明かしたのですか?」と勝吉は兼続に問います。兼続は微笑むと、「それは、そなたがわしの身内だからじゃ」と言い、この先も自分の息子として上杉にいて欲しいと語りました。


この後、兼続は出奔した実弟・大国実綱の娘・お虎を養女に迎えた上で勝吉に嫁がせます。勝吉はしばらく上杉家に奉公した後、再び前田家に戻ることになるのですが、米沢を去った後も兼続とは交流があったようです。ちなみに竹松くんは本多正信の媒酌でお嫁さんをもらっていますし、兼続が見込んだとおり本多正信とのつながりを大事にしておいてよかったのかもしれませんね。


ようやく勝吉との絆も結ばれつつあるかと一安心していたら、突然早馬で報せが。なんと、伊達政宗が兼続に会いにやってきたというのです!「だれか派遣してやってもいいんだからね!?」とツンデレっておいて、自分で来ちゃったという……。今週の一番の爆笑ポイントでした。


赤崩山から米沢を眺める政宗。笠も黒塗りでビシっとキメキメ、相変わらず身だしなみには力が入っています。息せき切ってやってきた兼続に「待たせおって……!」と文句を垂れ……っつーか、お前さんが突然来たんだろうが(笑)。


米沢城を見ながら、「石垣も櫓も低い!」とブーたれます。でも、寺や商家の配置や川との位置関係を見て、「オレの故郷をこんなに変えやがってよ!でも、ま、これはこれでひとつの天下を成してるんじゃねーの!」という褒め方が政宗らしいです。どんだけツンデレキャラを通す気なんだ、この政宗は。


政宗に褒められてとても嬉しそうな兼続。よく、講談なんかでは仲が悪いイメージの二人ですが、まあ、あんまり信憑性ないですからね。それに、やっぱり兼続は陪臣なわけで、大名である政宗にはそう失礼な言動は取れなかったと思うのですが……兼続も結構DQNなだけに、なんとも。


この後、政宗が米沢城で饗応されたかどうかが、とても気になります。わざわざ遠路はるばる来てくれたわけですから、このまま帰すわけないですよね?景勝様も当然出てくるわけですが、こういう「不意のお客様」とかって、景勝様が一番苦手とするものなんじゃないかと思うのですが。しかも相手はあの政宗だし……。落水の時のように、「わしは喋らんぞ!」とか言い出すんじゃないかと思うと、また妄想の翼が広がります……。だれか同人誌にしてくれないかな。


さて、来週はどうやら大阪の陣の前夜の模様。そして、とうとう、遂に!景勝様が「謙信公の遺言」の真実を知る……のか!?どうなる、どうなる、景勝様!?最近全然出てきてくれないんで、来週はかなり期待しています。


いろいろ文句を垂れてはきましたが、今月いっぱいで終わっちゃうと思うと寂しいですねぇ。『坂の上の雲』も楽しみですが、うーん、もうちょっと回数を伸ばして、合戦シーンや政治的駆け引きなんかもいっぱい盛り込んでもらいたかったなぁ……とは思います。今更ですけど。