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おなかいたい日々の記録

2018-07-19

[]現代語訳 文明論之概略

序文から。

「文明論」というのは、人間精神の発達についての議論である。
ただし、一個人の精神の発達ではなく、天下の多くの人の精神発達を一体として捉え、その発達について論じるものだ。だから、「文明論」のことを「集団精神発達論」と言ってもよいだろう。

 福沢諭吉はこんなに昔から日本の問題に気付いて、それを提起していたんだ!って話が読めるぞ、みたいな内容の動画を見たような気がしたので買って読んだような気がした。福沢諭吉といえば超有名な思想家であり、「学問のすすめ」「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」「慶應義塾」「一万円」というキーワードは誰も知るところなのだけど、実際それ以上のことは何も知らなかった。学問のすすめも読んだことないけど、勉強しよう、みたいな話に違いない。表題ままである。それはともかくとして、「現代語訳」というだけあって読みやすい日本語になっていて、ほとんど引っかかる事無くすらすらと読める。原文を読んだことがないのでなんともだけど、江戸末期〜明治の人である福沢諭吉の日本語はちょっと現代のそれとは隔たりがあるのであろう。

 本書から伝わる、時代を経て感覚が変わってきたのだろうなと思う点は、日本と西洋に対する認識だ。原初の初版は1875年明治8年8月20日。長く続いた江戸時代が終わり、西洋からのあらゆる思想や人物、品物がやってくる中で書かれた本なのであろう。福沢諭吉は大変その頃の日本に危機意識を持っていたことがわかる。現代の感覚から言うとちょっと偏り過ぎているきらいがあるくらいだ。とにかく西洋的なものを礼賛し、日本的な文化や思想を貶しているような印象だ。ちょっと気分が悪いくらいなのだが…それはともかくそのぐらい国の現状や未来を憂いていたという事だろう。

 正直なことを言うと、本書で指摘されている事柄の殆どにピンと来てない…。それはまぁ鈍いバカなのかもしれないし、国という単位で物事考えてない個人主義なのかもしれないけど…。福沢諭吉が危ぶんだ文明だとか独立だとかという点については、幸いなことに心配ないんじゃないだろうか。その感覚が合っているかどうかはわからないけど、もしそうだとするならば、それは先人の努力のおかげであるということか。

2018-07-05

[]聖の青春

聖の青春

聖の青春

 久しぶりに邦画。邦画は動き地味だけどドラマがあって素敵よね…。手前のバンド・ワゴンがいまいちピンと来なかっただけにこの映画は素敵。将棋の神がかって強い人って寡黙な印象…って思ったけどよく考えたらそうでも無いな。電王戦が好きでよく見ていたのだけど、ペラペラ喋る人もいた。ゲームがめっちゃ好きな女性棋士もいたな。それはともかくとして、この作品で描かれている羽生善治がとにかく寡黙で神秘的な印象。ちょっと神聖化されている感もあるが、実際にホントのところもあるのだろう。それに対して村山聖の俗っぽい感じがすごい。部屋汚いし、食事ファストフードだし。将棋に集中するために、それ以外の要素を捨てている感じ。将棋が成功してなきゃ駄目人間だ。夢見るバンドマンだ。天才とはダメ人間紙一重で生きている。

2018-07-01

[]バンド・ワゴン

 古典を観る。1953年の映画。三つ子の歌の語感が気持ちいい。

D

面白い気がするんだけど、やっぱ歌わない方がドラマとしては好みだなぁと思う。ミュージカル映画のミュージカルパートは楽しめてると思うけど、歌って問題解決してしまう展開とかがいまいち好きじゃないのだと思う。

2018-06-24

[]史上最強の哲学入門

史上最強の哲学入門 (河出文庫)

史上最強の哲学入門 (河出文庫)

 先日の東洋編に引き続き。西洋哲学編とも言うべきか。順番的にはこちらが先に出版されている。確かに東洋編で筆者が指摘していた通り、西洋では真理へたどり着く為の方法が東洋とは真逆だ。つまり東洋では「真理を得ました」という出発点から始まっているのに対し、西洋編では真理に近づくための方法を様々に思考している感じ。

 本書では4つのテーマで「真理」について解説がなされる。

  • 真理の「真理」
  • 国家の「真理」
  • 神様の「真理」
  • 存在の「真理」

 どのテーマもわかりやすく面白い…が、相変わらず哲学とは何を生み出しているのかよくわからない…。ただ国家のテーマに関してはちょっと現実社会と繋がっているような気がした。こうしてちょっとずつ理解していくものなのかもしれない。全部を一度に理解しなくてもいい…(自分に言い聞かせる)。ちなみに哲学とかなんか意味あんの?みたいな問いに対応しているのが、プラグマティズム道具主義の項目で解説されているような気がするな…と思ってwikipediaを覗いてみたけどなんかよくわからん話でやっぱり入門書のイダさを感じる。wikipedia:プラグマティズム

 よく日本人は議論が下手と言われるけれど、西洋思想と東洋思想、それぞれの特徴にその原因を求めることはできないだろうか。議論を積み重ねて真理にたどり着く西洋思想と、真理ありきでその教えを学ぶ東洋思想…!西洋人には議論が昔から根付いていたのだ!…って日本人以外の東洋の人って議論下手ですか?知らないのでなんとも言えませんね…。

 飲茶さんの本のおかげで哲学の本読むブーム来てたけど、ちょっと落ち着いた。というか違う視点で哲学を学ばないと、全然自分に入ってこないなという事に気がついた。つまり誰がどういう思想を持っていたとか、そういうのはあんまり意味が無い。現実の生活や問題を解決して、社会をアップデートするのに、哲学や思想がどんな役割を果たしてきたのかという実例をまじえた視点で理解したい。とにかく今のままだと机上の空論が過ぎて、なんもピンとこないのだ。(だから国家の「真理」はちょっと面白かった)

2018-06-21

[]ワンダーウーマン

 流行ってそうなアクション映画ばっかり観ている気がする。あんまり考えなくて済むエンタメアクション映画。精神的カロリー低くてつい観てしまうのだ。しかしこれは面白いかというとそうでもなかったような。なんだか全体的にモヤっとしている感がある。あの女性だけの異次元の世界はなんだったのだろう。ワンダーウーマンの活躍よりも、あっちの成立の方が気になるな。なぜ女性だけの国なんだろう?女性だけになったということは、なにか国の成立に男性を排除する理由があったに違いない。人には男女二種類の性別があるにも関わらず、それを排除するだけの何か重大な理由が。新しい子供とかはどうやって生まれているのだろう。神様的な超常の存在がいるようだから、処女懐胎という仕組みになっているのかもしれない。でも個人的にはもっとエグい方が楽しい。選ばれし者だけが外界へ行って男性と子を成して帰ってくる?それは割と普通。秘密の場所に実は男性も存在していて、生殖の為だけに飼われているのかもしれない。もしかしたらポリコレ棒に殴られすぎて弱者と化した男性が、炊事洗濯等の家事&育児を行って奴隷的扱いを受け、参政権も無くて愚鈍な存在として頭からすっぽり布を被ったりして妻以外の前で素顔を晒すのは規律によって禁じられ、貞淑であることが価値であると教育を受けて生きているのかもしれない。うーん、ひどい。もうやめよう。すみませんでした。