マリア様「を」見てる

四国にある某国際美術館へ行ってまいりました。
 この美術館は名画を陶板によって複製しているのですが、単なる複製で終わらずに、
 その名画が安置されている現場の環境をも再現しているのが自慢です。
 入って真っ先にイタリアのシスティーナ聖堂を再現した空間にミケランジェロの「最後の審判」が展示されておりまして、
 「マリア様がみてる チャオ ソレッラ」にて志摩子さんが涙したあの空間を疑似体験できたというわけです。
 本物ではないわけですが、本物に限りなく近い空間において、
 なんとなくではありますが志摩子さんが涙したという気持ちに触れることができたような気がします。
 全ての名画から何かを感じ取るということはさすがにありませんでしたが、
 それでも一部の絵画からは、なぜかこう、いつ涙を流してもおかしくないような、そんな訴えてくるものがありました。
 もう一つの目的であったミケランジェロの「聖家族」も無事に目にすることができまして、
 「BITTERSWEET FOOLS」で描かれていた表現とは、こういう意味だったのかと実物を見て、初めて納得することができました。
 一日では見て回れないほどの数がありまして、急ぎ足の鑑賞だったわけですが、それでも実に充実した休日出勤でありました。