艦隊これくしょん -艦これ- 陽炎、抜錨します! 第2巻 築地俊彦 イラスト:NOCO ファミ通文庫

陽炎型1番艦、陽炎が主人公のシリーズ。そして、前回は触れ忘れたが、影の主役は高雄型重巡洋艦2番艦の愛宕さんだろう。
今回も、陽炎を中心とする横須賀鎮守府の第十四駆逐隊の奮闘の物語。
第十四駆逐隊の面々と信頼関係を築いた陽炎であったが、そこへ呉鎮守府よりかつての盟友である陽炎型2番艦の不知火が一時的に転属してくる。
かつての同僚の来訪に、無邪気に喜ぶ陽炎に対して、なぜか釈然としないものを覚える第十四駆逐隊の面々。
不知火もまた、陽炎が新たな仲間たちと信頼関係を早々に築き上げたことに対して感じ入るところがあり、ついには不知火と曙の決闘という形に発展してしまう。
陽炎を巡る私闘の最中、各鎮守府を巡る世界情勢は急速に悪化していた。
E海域と名付けられた海域に出現した新規の深海棲艦に苦戦を強いられる横須賀鎮守府
大規模な攻勢作戦が行われるも、みるみるすり減る資源と高速修復剤。
本作戦のために呉鎮守府から召集された不知火もまた、E海域へと突入していくが、陽炎のもとに不知火がMIA(戦闘中行方不明)になったとの報が届き・・・。
さすがの築地俊彦節が炸裂する本シリーズ。
刊行ペースさえ順調ならば、怖いものは一切なし。
駆逐艦好きや高雄、愛宕好きな提督には文句なしにオススメできるシリーズ。