機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還 第8巻 Ark Performance 角川書店

機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還(8) (角川コミックス・エース)

機動戦士ガンダム MSV-R ジョニー・ライデンの帰還(8) (角川コミックス・エース)

ミナレット」の手がかりであるザンジバル級サングレ・アスルをめぐって、ジャブローでは激戦が繰り広げられる。
ゴップ地球連邦政府議長に引き抜かれたヴァースキー大尉と、次期首相と目されるオクスナー・クリフが後ろ盾となる民間軍事会社テミスが、一進一退の攻防を展開する。
一方で、ゴップ議長とオクスナーもまた政治的な駆け引きを繰り広げていた。
ゴップ議長は、オクスナーが隠し持つ切り札と、オクスナー自身の考えが、以後の人類に益しないものであれば、この段階でつぶす算段でいる。
オクスナーが隠し持っていたのは、1年戦争時代の遺物、生物環境兵器「アスタロス」であった・・・。
環境改善プラントのエピソードは、ガンダム外伝を知る者には、かつての「コロニーの落ちた地で」のアスタロスを想起させたのだが、ここへ来てまさかの真打登場に驚愕した覚えがある。
また、「ギレン暗殺計画」のときもそうであったが、やはり政治的な背景や戦いを描くのが非常にうまいと思う。