みえ教育ネットワーク

2018-09-06 マスコミも注目する「非正規の先生」

マスコミも注目する「非正規の先生」 経験豊かな講師を正規採用に!


   私たちは声をあげ続けます
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 この夏大阪で『全国臨時教職員問題学習交流集会(全臨教)』(8/10〜8/12アウィーナ大阪)がありました。

 分科会では「来年仕事があるかどうかわからないという不安の中で働く先生がいることを、正規教員は自分のこととして考えるべきだ」という問題提起があり、考えさせられました。あらためて資料を整理していたら、こんな新聞記事を見つけました。

 臨時教員の割合が全国で2番目とも言われる三重県。秋の県教委交渉で、みえ教育ネットワークは「臨時教職員の待遇改善」を要求項目のトップにかかげます。

 以下中日WEBより引用です。

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増える非正規の常勤講師 公立の小中学校

 公立の小中学校で、非正規教員として任用される「常勤講師」が増えている。教員免許を持っており、担任や部活動顧問など正規教員と同じ仕事を担うが、給与面などの処遇が低く、不安定な身分で働いているのが現状だ。中部9県をみてみると、国が定める教員定数に占める割合が全国平均を大幅に超える県もある。

◆忙しさ正規教員並み…でも低い処遇
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↑三重県の教員定数に占める常勤講師の割合を見つつ、自身の講師経験を話す男性=同県内で

 「中学校は本当に大変。二年しか続かなかった」。五十代前半の女性は四十代後半のとき、三重県内の公立中学校で常勤講師を務めた。県立高校では約二十年間、常勤などで勤務してきたが中学校は初めて。授業をしながら三年生の副担任をもち、入試の願書の書き方も指導した。

 運動部の顧問として土日は生徒を試合に連れて行くこともあった。終わると学校に残ってテストを採点したり、二百冊ものノートを確認したり。平日は職員会議などで帰宅時間は午後九時ごろになった。幼子を抱え、夜中に翌日の晩ごはんを準備する日々を送った。

 まさに「多忙」とされる正規教員と同じ。でも給与は月額二十万円台前半と、同年代の正規より大幅に少なかった。「仕事内容は変わらないのに、差があるのは腹立たしい。忙しすぎて教員採用試験の勉強の時間も取れない」と明かす。

 常勤講師の任用は本来、緊急時などに限られ、期間は地方公務員法で一年以内とされる。ただ、実際は教育委員会が年度末に一度解雇して一〜数日間の「空白期間」を設け、翌年度に再び任用するケースが多い。

 空白があると期末勤勉手当が減額されるなど不利益を被る。給与も正規より低く抑えられている上、日本教職員組合によると、十〜十五年勤務すると三十万円前後で頭打ちになる自治体が多い。そもそも、次年度も職があるかが分かるのは早くて二月末以降。雇用は安定しているとは言えない。

 同県の公立小学校などで常勤講師を十年間務める男性は「来年度も仕事があるか、二月の終わりごろから携帯への連絡を待ち始める。毎年すごいストレス」。一緒に過ごす中で児童らの特徴が分かり、「こんな教育をしてあげたい」と思っても、次年度があるか不明なままでは腰を据えて取り組むのも難しい。「子どものためにも一年で学校をかわる常勤講師は多くない方が良い。正規教員をもっと採るべきだ」と強調する。

 文部科学省の調べでは、公立小中学校の教員定数に占める常勤講師の割合は2017年5月1日現在、全国で7・4%。人数は4万2792人で、2001年の約1.8倍に上る。都道府県別では沖縄(15・7%)が最も高く、中部地方は三重(12%)が五番目、長野(10%)が七番目の高さ=表。定数を正規教員で満たしているのは東京のみだった。

 三重県教委の担当者は割合が高い理由について「2005〜2010年に公務員数を減らす動きがあった。同時に、将来の児童生徒数は減る予測がなされ、正規教員の採用数を控えたため」と説明。2011年採用分からは正規採用を百人程度増やし、「改善している途中」と話す。

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 「臨時教職員制度の改善を求める全国連絡会」会長で、日本福祉大の山口正教授(教育行政)は「2001年度以後、特に小中学校で非正規教員の増加が著しい。その背景としては、義務教育国庫負担制度の見直しや自治体の厳しい財政事情が影響している」と説明する。

 非正規は正規と同様の職務と責任を担うが処遇に格差があるとした上で、山口教授は「非正規教員の勤務条件の改善は、安定的な教育や教員全体の多忙化解消にもつながる喫緊の課題」と指摘。昨年に改正地方公務員法(2020年施行)が成立し、「今後は非正規公務員の処遇改善が問われていく。自治体には職務に見合った非正規任用制度の改善が、国には自治体で処遇を改善し正規に転換できる財政的保障が求められる」と話した。

                                    中日新聞朝刊2018年2月11日より(中日WEB)

 

2018-05-20 臨時教員の叫びが聞こえる

臨時教職員制度の問題を考える会アンケートに477名が回答


臨時教員の叫びが聞こえる
     
    臨時教職員制度の問題を考える会アンケートに477名が回答

 臨時教職員制度の問題を考える会/三重が県内の臨時教員にアンケートを実施しました。  

 477名から回答が寄せられ、記述欄に書かれた声のすべてが、会のサイトで紹介されています。詳しくはサイトをご覧下さい。ここでは、そのほんの一部を紹介します。

■(20代/中/期付講師) 期付と臨任では仕事の差は全くといっていいほど無いのに、月額で約2万も変わってくるのはどうかと思います。当方、今年から期付になりましたが、嬉しいと思うと同時に、今までの臨任の間は何だったんだという念もあります。もう臨任には戻れません。

■(40代/小/期付講師) 期付と臨任で給与が4〜5万/月ちがうのはとても困ります。理由がよくわかりません。退職金も次の年度、仕事がない場合、あの程度では本当に困ります。(企業の場合、失業手当があります)これにかわるようなシステムがあるとよいのですが。

■(50代/小/期付講師) 設問7(正規と臨時の給与格差)の問題が一番大きいです。あまりに差が(およそ2倍くらいですよね)やる気がしぼみます。お金に差があるなら、講師はこの仕事をしなくていい…というような点があれば、まだ納得いきますが。


■(30代/中/臨任講師) 仕事内容は同じで、“講師だからとは関係ない”といろいろなことを同じようにさせられるのに(公開授業や研修などへの動員など他たくさん)いざとなると“講師だから仕方がない”と同じ待遇が受けられない事にイラ立ちを感じます。(給与や年休、病休、産休など)

■(50代/小/期付講師) 同一労働同一賃金を望みます!! 講師は常に“やります”“がんばります”というしかありません。“以前病気で休んだから無理はできないな〜”“担任はしたくないな”“それはできません”と大変な仕事から逃げる正規職員がどんどん増えています。担任を持たず定時に帰る正規教員。対して残業毎月80時間以上で働く講師。給料は半分・・・最近「やってられないな…」と思うことが増えてきました。

■(50代/中/期付講師) 現在担任を持っています。責任ある仕事を任され嬉しい反面納得できない面もあります。正規採用なのに担任も持たず、休みがちな方がいます。その方より仕事量ははるかに多いはずなのに、その方より給料ははるかに少ないというのは全く納得がいきません。

■(30代/中/臨任講師) 3月には「仕事があるかどうかもわからない」と生活があることを何も考えてもらえないような対応をされることもあり、1週間やそこらで新しい職が見つかるとも思えず毎年生活をおびやかされ、ビクビクする事も多いです。講師だって同じ人間で生活もあるということがきっと正規の方(教委の方)はわかっているようでわかっていないのだと思います。正規の方で休みをとりまくったり、働かない人達もたくさん見てきましたが、その人たちより待遇がわるいのは納得いきません。

■(50代/中/期付講師) 管理職の対応が学校により差を感じます「臨時で来てもらい助かるありがたい」という対応と「臨時なんでしょ」という使い捨て感覚を感じる時もあります。

■(40代/支援/臨任講師) 研修に出たかったのに「正規の人用の研修だから。」と断られたことがとても悲しかった。その後、同僚が口添えしてくれて出られましたが。又、別の研修でも「講師は別枠だから研修費は出ない。」と言われて自費で出ました。これも、後日校長が自ら動いてくれて研修費は帰って来ましたが…(ありがたかった。)私は、まわりに恵まれましたが、そうでもない人もいると思います。研修に自由に気軽に出られるようにしてほしいです。

■(40代/中/非常勤講師) 非常勤が時給で働いていることを知らない方もたくさんみえます。授業以外のことも当たり前のように頼まれるので辛く思うこともあります。非常勤でしか働けない事情もあるのに「帰ったら時間がたくさんある」と思われているようでしんどく思うこともあります。

■(20代/中/非常勤講師) 非常勤講師ですが1学年(全部)を受け持っています。そうなりますと、テストの作成と採点等、成績処理があるため時間外で業務が発生してしまいます。その時間についての補償はないため日頃しんどく感じてしまいます。仕方がないことでしょうか?

 以上紹介したのは17.<待遇についての要望>と18.<職場で困ったこと・つらかったこと>に書かれた意見の一部です。

 他に 19.<任用について困ったこと・つらかったこと> 20.<採用制度についての要望> 21.<その他どんなことでも>と続きます。

 臨時教職員制度の問題を考える会は、「この『アンケートのまとめ』が、三重県教育委員会,市町の教育委員会,学校の管理職をはじめ、学校で働く教職員の方々,マスコミ関係の方々など多くの方の目に触れることによって、臨時教職員の抱える苦しみと、『臨時』の濫用による教育の歪みが少しでも改善される助けになることを願います。」と述べています。詳しくは下記サイトをご覧下さい。

臨時教職員制度の問題を考える会のサイト
 http://86himawari.blog72.fc2.com/blog-entry-243.html#more

2018-04-22 新学期を迎えた組合員の近況

ニュースで心をつなごう……みんな 生き生き!!

 みえ教育ネットワークニュース4月号の紙面より 
 「みえ教育ネットワークニュース122号」(4月18日)には新学期を迎えた組合員の近況が投稿されています。組合員は各地に散らばっていますが、ニュースで心をつなごうという試みです。抜粋して紹介します。

    楽しいよ!一年生担任  N・Jさん
 4月1日の異動で、新卒の新採さん2人を迎え、職場はより若くなりました。
 担当学年は、去年と同じ小学校1年生です。入学式に掲示する名簿作り、下校の計画、教材の注文など、今年は入学式まで5日間もありしっかりと準備ができました。

 入学式は、6年生の児童が荷物を所定の場所に入れるのを手伝ってくれたり、式場の席まで手を引いてくれたりして、本当によく助けてくれ無事終わりました。

 引き継ぎ事項のある児童が多く、子どもたちに会うまでは、自分が1年間やっていけるのか不安でいっぱいでしたが、子どもたちの顔を見たら、かわいいなと思えて安心しました。

 初めの1週間は、1年生にとっては初めてのことだらけで大変でした。入学式後、1日目のメインイベントは、下校です。誰がどのコースで帰るかしらべて表にし、フリーの先生にも引率をお願いしできる限りの準備はしましたが、やはり手違いがありました。上り坂を1時間も歩いてもうへとへとです。大人でも大変なのですから、子どもはなおさら大変です。励ましながら歩きました。

 次の日のメインイベントは、初めての給食です。この日は、子どもたちの好きな麻婆豆腐だったので、助かりました。ご飯が茶碗に盛りつける日で、しかもスプーンだったのでラッキーでした。

 お皿に盛りつける日で、しかもお箸だときれいに食べるのが大変なのです。初日から、残さずにぜーんぶ食べてなかなか元気のあるクラスだと思いました。飲んだ後の四角い牛乳パックを、開く作業もコツが必要で大変です。フリーの先生が、支援に来て下さって本当に助かりました。

 3日目、いよいよ国語と算数の授業が始まりました。発表する内容は、教科書を見ればわかることなので簡単ですが、発表の仕方・友達の発表の聞き方を指導していきました。

 日本語がわからない子が、一人いるのですが、スペイン語で「これなんていうの?」と聞いて、発表する姿がすごいなあと感心しました。

 今はまだ、知らない者どうし名前もわからない、といった感じですが、仲を深めて学び合える集団にしていきたいなと思っています。

    校長交渉もスムーズに  N・Yさん
 いよいよ新学期が始まりました。今年度は学部異動と、初めて分掌の部長が回ってきて、年度末から今までになく忙しくなりました。

 とにかく会議が多く、資料を作るだけで時間がかかります。そして、新しく担当する子どもたちのことも。採用は3年目ですが、講師時代を含めると同じ学校で9年目となるので、いろいろな仕事を任されます。初めて経験することが多くて戸惑っています。

 さて、新しい子どもたちとの出会いです。最初の一週間は、こちらの様子を見ている感じでした。お互いのことがわかるまでは、もう少し時間が必要ですね。

 校長が代わり、職場交渉をしました。要望書の内容をよく理解し、「お互いに気持ちよく仕事できる職場にしよう。」と前向きな話し合いができました。

      退勤は毎日8時を過ぎるけど  Oさん
 今年度、私にとっては最後の異動でした。定年退職まであと3年だからです。年をとってくると異動はきつく、できれば今の学校で最後まで勤めたいとまで思っていました。

 例年のごとく(いいえ例年以上に)慌ただしい春休みを乗り越え、ドキドキ、ワクワク感と少しの不安で4月2日を迎えました。

 新しい職場は前任校の半分の規模で2クラスずつです。職員会議の雰囲気はなんと落ち着くこと。数が少ないだけで落ち着くのです。前任校の大変さを改めて感じました。 会議の議論も提案に対して前向きに支えようという雰囲気があり、とてもいいです。始めてきた私が発言しても受けとってくれる雰囲気です。ほっと一安心でした。

 校長と職場交渉もしました。その場ではきちんと受け取ってもらえたと思います。
 保護者に配る「異動のお知らせ」のプリントに講師と教諭の違いが書いてあったので、職員会議で「同じ仕事をしている先生だから、講師と教諭の違いを保護者に知らせる必要はない」ことを伝えました。校長は「今年度は印刷をしてしまったから、来年度から考慮する」と答えました。私もこれで納得するしかなかったですが、考えは受け止めてもらえたと思っています。

 担任は1年生です。これもまた不安材料でした。「初めて1年生を担任する先生と2人でお願いします」と言われていたからです。地域のこと、学校のしくみなどわからないことだらけですが、とっても素直で娘のような相担に恵まれ、何とかやれています。

 クラスの子どもは33人です。1年生の33人は多いです。子どもたちはひらがなが書けない、十分に読めないのが当たり前の時期です。教師が全てやっていかないといけないので一番忙しいときです。

 退勤時刻はいつも8時を過ぎてしまいます。周りを見渡すと、残っているのは1年生の2人と教頭という日が多いです。「働き方改革が必要やでな」と言う声が飛び交っています。超過勤務を減らそうと考えている先生が多いことも嬉しいです。
 まだ始まったばかりですが、これからの日々が楽しみと思える毎日です。

    職場変わってうれしい出会い  Dさん
 4月に職場を変わりました。職員室の中に昔の教え子と保護者がいました。
 休み時間に若い女性が近寄ってきて、「先生、私K中学校で教えてもらったHです。覚えてます?」と行ってきたので、「ごめん、はっきり覚えてない。」と正直に答えたら、「私、すっごく覚えてます。あの『空中ブランコ乗りのキキ』はめっちゃおもしろかったです!」と1年生の最初にやった教材名を上げてきました。

 また、印刷室にいたとき、介助員の女性が入ってきて、恐る恐る「先生、私S中学校で息子がお世話になったOです。覚えていらっしゃいます?」と言ってきました。「ああ、よく覚えてますよ。テニス部でずっと一緒だったし、たしかダンスもやってましたよね。」と答えたら、「ええ、そうです!」といっぺんに笑顔になって「いまはN大学の4年生で○○の方面に就職するつもりだと言ってます。

 そうそう、同じテニス部のK君は〜」と話が止まらなくなりました。どちらも大変嬉しい気持ちになったひとときでした。
                           抜粋引用 以上

2018-03-05 NHK News Upより

投票用紙を持つ手が震えた


投票用紙を持つ手が震えた

  憲法9条改正賛成か?反対か? 

  真剣に考える人々


 2月15、16の2日間、インターネットなどの呼びかけで集まった男女14人が参加し、憲法9条について議論して最後に国民投票をするという企画がありました。主催したのは「国民投票のルール改善を考え求める会」。NHK News Upがこの模様をていねいに報じています。

 私たちは安倍首相による憲法9条改正に反対し、「安倍改憲NO!3000万人署名」を集めていますが、署名活動の中では、さまざまな国民の意見にぶつかります。まじめに憲法を考える人々の意見に耳を傾けることは、とても大事です。

 以下、「NHK News Up」2月21日より引用して紹介します。

・・・・引用開始・・・・

News Up  
憲法9条ガチで議論してみた 国民投票 あなたはどうしますか?


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 戦争をせず、戦力を持たないことを定めた憲法9条。それを変えるかどうか、私たちが判断する時が来るかもしれません。今の国会でその改正議論が本格化する中、先週、東京都内で賛成、反対の立場の市民が集まり、いわばガチンコで議論しました。2日間に及んだ議論から見えたものはいったい何だったのでしょうか。(社会部記者 中島俊樹)

有権者も無関心ではいられない
 2月15、16日の2日間、東京 永田町の参議院議員会館にインターネットなどの呼びかけで集まった男女14人。年齢は18歳から73歳。大学生、主婦、自営業などさまざまです。

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 議論のテーマはずばり憲法9条をどうするか。
 2日間、合わせて6時間半にわたって議論し、最後に投票を行います。主催したのは、憲法や国民投票を研究する市民グループです。

 中心メンバーのジャーナリスト今井一さんは、狙いについて、「本質的な議論がないままものすごいスピードで手続きが進み、投票日を迎えてしまうことが懸念されます。国民投票が行われるのなら、主権者がよく勉強し、よく話し合って選択するのが大切だと思います」と語りました。
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 9条 何が問題なの?
 憲法9条をめぐる議論はおよそ70年前の制定直後から続いています。
 そもそも9条の何が問題になっているのでしょうか。

(憲法9条)
1 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。

2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。


 多くの場面で問題になってきたのが2項の「戦力を保持しない」という規定です。政府が「必要最小限度の実力組織」と位置づける自衛隊が、憲法が否定する「戦力」に当たるのかどうか、長く論争が続いてきました。

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 国会議員も登場
 参加者は議論に先立って、各党の国会議員から憲法と自衛隊のあり方について意見を聞きました。

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 自民党の衆議院議員、船田元さん。安倍総理大臣が提起した、9条の1項と2項を残しながら自衛隊を明記する案を主張しました。「自衛隊が憲法のどこにも出ていない状況を甘んじて見過ごすわけにはいきません。2項を外した方が整合性がとれると思いますが、2項を残した方が、国民の理解が得やすい」

 立憲民主党の衆議院議員、山尾志桜里さん。自衛隊の明記には反対し、その活動や規模を制約するよう改憲すべきと提案しました。「自衛権を制約することを、国民の意思で明らかにすることが大切です。必要最小限の範囲で自衛権を行使するとはっきり書くことで、憲法解釈が壊されることを防ぐ」

 共産党の参議院議員、山添拓さん。9条を変えてはいけないと訴えました。「9条の平和主義は理想で、現実とは距離があります。だからといって現実に合わせて憲法を変えるのでしょうか。戦争できる国づくりは許せません」

自衛隊 憲法に書くべき?
 議論が始まると、自衛隊の明記についてさまざまな意見が飛び交いました。

 18歳の男子学生。安倍総理大臣が提起した9条の1項2項を残して自衛隊を明記する
考えに賛成すると発言しました。
「自衛隊が戦力かどうかとか、いろいろ解釈でもめるのは本当に“うざい”。ちゃんと自衛隊はこうだよと書きたい」

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 この主張に対し、20歳の女子学生から反対の声が上がります。「うざいからとおっしゃっていますけど、皆さんも将来的に、戦争に行かなければならなくなるかもしれません。そういう状況に近づけていると思いませんか?」

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 その言葉にしばらく首をひねった男子学生。こんな言葉を返しました。
「たぶん、その通りだと思う…。でも戦争に行かせようとしてるかどうかは分からない」

人の命に関わる判断
 白熱した初日の議論。参加者はあす9条改正の賛否について立場を決めて投票しなければなりません。

「まだ判断できない」とつぶやいた49歳の女性が初日の議論を終えて語った言葉が印象的でした。

「戦争になった時に何が起きるかを具体的にイメージできません。戦争になれば実際に殺す人がいて、殺される人がいるかもしれません。それを受け止めるだけの覚悟が自分にあるかどうか・・・。あと1日考えて見たい」

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 一方、当初は自衛隊を明記することに賛成だった18歳の男子学生は「まだ判断できない」と、立場を変えました。その理由については「もともと、9条についての知識がないまま来ていたので、この場に来ている人たちの意見を客観的に聞いて、後で決めたいと思います」と述べました。
 2日間、合わせて6時間半に及んだ議論を終え、参加者は投票に臨みました。

投票で震えた手
 「自衛隊を明記すべき」かどうかで揺れていた18歳の男子学生。最終的に「明記すべき」と書いて投票しました。

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 私が驚いたのが彼が投票用紙を持つ手が震えていたことです。
「自信がなかったからだと思います」その理由をこう素直に打ち明けてくれた学生。
そしてこう続けました。
「本当の国民投票がくる前に最低限の知識は身につけたい。結果がどうなっても、自分はこれに投票したと自信を持って言えるようになりたいです」

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 判断に迷っていた49歳の女性は9条を維持する選択をしました。「憲法は国民が国に求めるルールだと思う。自分だけではなく、若い世代や、これから生まれてくる人をイメージして、今の有権者としての責任を果たしたいと思った。本当に国民投票があるとしたら真剣に考えないと怖いですね」

議論の先に見えたのは
 取材をした14人が最後にそろって語ったのは、「今回が模擬投票でよかった」、という言葉でした。

 国民投票は自分たちの代表となる議員を選ぶ選挙と違い、国の未来を左右する判断に有権者が直接関わることになります。その1票を投じる責任の重さをみんなが理解したのだと感じました。

 もし国会で憲法改正の発議がされれば、国民投票はその2か月後から半年後の間に行われることになります。国民投票に備えるには、憲法についての立場や主張の違いを超えた幅広い議論が必要だと今回の取材で実感しました。私たちもその議論に役立つ情報を有権者にしっかりと届けたいと思います。
          
 ・・・・以上、引用終わり・・・・

2018-03-02 2018春を呼ぶ!みえ教育ネットワーク

記念講演には名古屋大学準教授の内田良先生


2018春を呼ぶ!みえ教育ネットワーク

教育研究集会開催


 「2018春を呼ぶ!みえ教育ネットワーク教育研究集会」が、2月10日(日)10時から津市河芸公民館で行われました。

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 記念講演には名古屋大学準教授の内田良先生をお招きし、ブラック部活や教員の多忙化の実態、その解決の方向について縦横に語っていただきました。

 みえ教育ネットワーク教研集会の記念講演は、そのときどきの教育課題を検討し、毎回全国レベルの講師をお招きします。今年も参加者の期待に違わず、すばらしい講演でした。翌日の伊勢新聞がこの様子を一面トップ記事で報道しました。

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 オープニングは「亀山絵本と童話の会」のみなさんによる紙芝居、午後は2つの分科会が行われました。




参加者感想より

○ 講師の方がミュージシャンみたいで、どんな話が聞けるかと期待するというより、どんな人かと期待しました。期待通りの話でした。(市民の方)

○ とってもわかりやすく心に残る講演でした。「目からウロコ」話「うんうんそのとおり」の話が満載でした。参加して良かった〜。退職した私にとっては、教育だけでなく、日々のいろんな運動にも参考になりました。ツイッタ―での広がり、署名も集められる・・・すごい。やっぱりコツコツとおかしいよねを発信する。自分の頭で、偏見でなく、物事を考える・・など(内田先生ステキでした。ファンになりました!)

○ ネットやテレビ新聞で見ていた内田先生にお会いできて嬉しかったです。自分が日頃思っている事を、実際のデータで示して頂いて「やっぱりー。」という感じでした。データがあってこそ世の中に訴えられるので、力強い味方だと思いました。正規の教員を増やす方向にもっていけたらいいなと思います。

○ (オープニングの紙芝居)内容が「仇討」(※関の小万が父の敵を討つという地域に伝わる話)ということで今の時代では考えられない事が昔はあったんだなと思いました。大型の絵本が手作りで芸術性も高くすばらしいと思いました。

○ (「道徳」分科会) 道徳の教材、使い方が難しいですね。実際に使う日がくるかどうか分かりませんが、意見や価値観の押しつけにならないよう子どもたちが様々な意見を出し合えるような場を作れたらと思います。

○ (「学び合い」分科会) 「学び合い」というのは実践論ではなく、理論ということで実際の授業のイメージがわからないでいましたが、今回ジャンプの課題を実際に解いてみることでイメージができました。すごく面白くてこれなら学力が低い子も高い子も飛びついてくるなと思いました。

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2017-12-22 学校が危ない!

2018春を呼ぶ!みえ教育ネットワーク教育研究集会


学校が危ない!
ブラック部活・長時間労働 我が子や先生は大丈夫?f:id:mie_net:20171222205324p:image:w150:right


2018春を呼ぶ!
みえ教育ネットワーク教育研究集会
記念講演は、あの内田良先生
とき 2018年2月10日(土)
10:00〜
ところ 津市河芸公民館


 1年間で部活動を休むのは、わずか数日だけ。朝練・放課後、さらに土・日も。時に、学業よりも熱意が注がれる中学、高校の過酷な部活動・・・。 内田良さんは新刊「ブラック部活動 子どもと先生の苦しみに向き合う」(東洋館出版社)で、過熱化した背景に学習指導要領の改訂があると指摘。「週に3日、土日は禁止」などの総量規制で「ゆとり部活動」を提言しています。

 部活指導に悩む教師や、我が子が心配な父母、学校教育に関心のあるすべてのみなさんに聞いてほしい講演です。当日内田先生の書籍販売もあります。

 日程など詳しくは下記要項をご覧下さい。

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2018年 春を呼ぶ!みえ教育ネットワーク第13回教育研究集会

<集会テーマ>
子どもたちの豊かな成長と
  教職員のいのちと健康を守る学校づくりを
    〜子どもと先生の苦しみに向き合う〜
記念講演

 学校の日常を「見える化」する
 〜部活動改革から働き方改革まで〜


 講師 内田 良さん
プログラム
10:00〜 オープニングf:id:mie_net:20171222232412j:image:w200:right
 絵ものがたり「関の小万」
   亀山絵本と童話の会のみなさん
   挨拶・基調報告

10:30〜 記念講演
「学校の日常を『見える化』する」
〜部活動改革から働き方改革まで〜

12:00〜 質疑 諸連絡
★共済加入の訴え
    (昼食・休憩)

13:30〜 分科会
   (1)学び合いで子どもはどう変わる?!
     実践レポート 小学校と中学校から  
   (2) 新しい道徳教科書をどう使う?
     服部厚子

2018年2月10日(土)
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 10:30〜16:15
 津市河芸公民館
    津市河芸町浜田742番地

講師紹介
<うちだ・りょう>さん
名古屋大学大学院准教授
(教育社会学)
1976年、福井市生まれ。名大経済学部を卒業後、名大大学院教育発達科学研究科で児童虐待を研究。2012年度の中学校武道必修化を前に、死亡事故が多発していた柔道事故防止を啓発した。
 14年から年間約8500件の事故が起きていた組み体操事故の危険性も訴え、16年に文部科学省が注意喚起を促すなど大きな話題に。

主催;みえ教育ネットワーク <連絡先> 大原敦子 津市寿町7-50 みえ平和と労働会館 059-223-2615

2017-11-26 「外国語の学習は早いほどよい」は本当か?

小学校英語の早期化・教科化は大問題


「外国語の学習は早いほどよい」は本当か

 みえ労連・みえ教育ネットワークが10月に実施した14市教委との懇談では「小学校英語」が話題となりました。「時間数が増えるが、それをどうやって生み出すか苦慮している。15分×3のモジュールもありかなと・・・」「先生も児童も負担は大変だ。」「来年度から先行実施。先生方の負担を減らすために教委として15時間の指導案を作成中」などの苦労が語られました。「クレスコ 2017年12月号」で江利川春雄さんが小学校英語の問題点を鋭く指摘しています。以下引用します。

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  改定学習指導要領 外国語の問題点
          江利川春雄(和歌山大学) 

小学校英語の早期化・教科化は大問題

 改訂学習指導要領の外国語(実質は英語)に関する方針は、明治以降の150年に及ぶ日本の英語教育史上、特筆すべき大改悪と言えよう。

 その第一が、理論的・実践的な根拠も、人的・予算的な準備もなしに、小学校の外国語活動を3・4年生に下ろし、外国語を5・6年生で教科化したことである。この方針は、2013年4月の中央教育審議会答申には盛り込まれておらず、決定過程に外国語教育の専門家は参画していない。ところが、翌5月に安倍首相の私的諮問機関である教育再生実行会議が方針化し、翌6月の「第2期教育振興基本計画」で閣議決定された。官邸主導の典型で、恐るべき暴走である。
 
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 「英語学習は早く始めるほうがよい」という主張は、学問的な根拠や実証データが乏しく、幻想にすぎない。英語圈で暮らした子どもでさえ、帰国すると数力月で英語を忘れてしまう。日本では日常生活で英語を必要としないうえに、英語と日本語とは言語の特徴が大きく異なる。

 そのため、文字によって読み書きの練習を重ね、文法学習によって文の仕組みを理解しないと定着しにくい。文法の理解に必要な抽象的思考力は中学生の頃から顕著に発達するので、小学校で1年かかった英語力は、中学生なら数力月で獲得できる。そのため、本格的に英語を学んだ子と学ばなかった子との差は、中学2年生頃にはなくなってしまう。

 近年の各種の研究結果をまとめると、以下の5点が指摘できる。
(1) 小学生の外国語の発達は、中学生に比べ 遅く非効率で、特に文法の習得でそれが著しい。まして、週1〜2時間の時間数では 効果は期待できない。

(2) 外国語学習に対する意欲は、小学生では 一般に高いが、中学・高校へと進むにつれて低下し、小学校で学習を開始した効果は ほとんど見られなくなる。

(3) 英語教育をおこなう環境が未整備の小学校では、莫大な予算と人員確保が必要だが、その措置が不充分なため、教員の負担のみが増え、小学校教育全体を劣化させる。また、入試に英語を課す私立中学校が増え、塾通いが過熱し、英語格差が早期化するなど、子どもと家庭の負担も重くなる。

(4) それでも実施するなら、国語教育などと連携し、ことばのおもしろさ・深さ・恐さに気づく「ことばの教育」に力点を置くべき。

(5) 効果が見られないなら、早急に廃止・縮小し、限られた予算と人員を中学校に振り向けるべきである。

 問題山積にもかかわらず、政府が小学校英語の早期化・教科化を進める一因には、財界からの要請に加えて、国民の間に賛成意見が根強くあることへのポピュリスム的な迎合がある。

 『日本経済新聞』(2016年2月14日付)の調査報道によると、英語教育の早期化に賛成する人は78%で、特に小学生の親世代が多い30代女性では9割を超えている。その背景には、「外国語の学習は早いほどよい」という思い込みの浸透がある。そのため、この問題では、保護者に対する粘り強い啓発活動が必要になる。

中・高生の負担増と格差拡大
 小学校英語の早期化・教科化は、中学・高校の英語教育に深刻な影響を与える。学習すべき英単語は小学校で600〜700語程度と定められたが、非現実的である。中学校では現行の中2レベルからとなり、小学校の単語数に1,600〜1,800語が加算され、合計2,200〜2,500語となる。現行の1,200語程度と比べ、生徒が接する単語数は実に2倍になる。仮定法が入るなど、学習内容も高度になる。

 高校ではさらに2,000〜2,200語程度を追加し、卒業段階で4,000〜5,000語程度に引き上げられる。これは、現行と比べて3〜7割も増加し、国立大学上位校の入試問題の水準に匹敵する。

 しかも、中学・高校とも、学問的・実証的な根拠もなしに、英語の「授業は英語で行うことを基本とする」と定めてしまった。これでは、英語がわからない、嫌いという生徒が急増するだろう。
 こうした無謀な方針は、2013年4月に自民党の教育再生実行本部が打ち出した「結果の平等主義から脱却し、トップを伸ばす戦略的人材育成」、つまり上位1割ほどの英語ができる「グローバル人材」育成に重点化するという格差政策の一環である。

 私たちは、子どもの実態と教育要求を第一に考え、教員の裁量権と教育の自由の原則に立って、新学習指導要領を批判し、実践的に乗り越えていく必要がある。

主体的・対話的で深い学び?
 某市の教育委員会が、私が登壇するイベントの後援をキャンセルした。私が小学校英語の早期化・教科化に反対しているかららしい。私は根拠に基づいて意見を述べている。
 
 行政は根拠に基づいて私に反論すべきだろう。没「主体的」に国策追随に走る忖度体質。異なる意見とは「対話」しない。これでどうして「主体的・対話的で深い学び」の旗を振れるのか。振るのは尻尾ばかりなのか。

 だからこそ、私たちは教え子を再び戦場に送らないために、職場の仲間や地域住民と、主体的・対話的で深い運動を進めていこう。 (和歌山大学教育学部教授)
 以上、引用終わり

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江利川先生には2017年2月4日「みえ教育ネットワーク教研集会」で講演をしていただきました。

2017-11-09 教員の負担減らしたい

土曜授業の見直し、部活動の制限・・・教育委員会との合意広がる


みえ労連/みえ教育ネットワークが14市教育委員会と懇談

 みえ労連/みえ教育ネットワークは10月24日〜11月9日にかけて三重県内の14市教委を訪問し懇談しました。

 事前アンケートに基づく懇談内容は多岐にわたりますが、「教職員の過重労働軽減」は大きなテーマであり、土曜授業の見直し、部活動の休養日設定などでは教育委員会と組合との立場を超えて共感的な話し合いが出来ました。

 ある市では教育長さんが出席し「土曜授業は教員・子どもの負担大きい。これまで(県のガイドラインを受けて)年間8回実施していたが、近隣市町とも相談し年間3回に見直すことにした。」

 「中学校の部活動はものすごく負担が大きい。下校するまで何もできない。もっと国や県が考えるべき。総量規制は必要だ。そうでないと『うちの先生サボっている』と見られる。」などと語りました。

 私たちは名古屋大学・内田良準教授の「部活動は週3日でいい」などの見解も紹介しながら、「総量規制をいっしょに実現しましょう」と話しあいました

 そんな中で三重県教育委員会の「県部活動ガイドライン策定委員会」が8日、「中学校では週2回以上の休養日」などとする中間案を出しました。注目すべき動きです。以下伊勢新聞より引用します。

    **********以下伊勢新聞11月8日付より引用***********

 部活休日、中学で週2 三重県教委中間案、高校は週1以上

 教員の長時間労働を是正するために公立中学・高校の部活動の運営を考える「三重県部活動ガイドライン策定委員会」が7日、津市栄町1丁目の県職員研修センターであり、県教委が中学で週2回、高校で週1回以上部活動の休養日を設けるよう求める中間案を示した。委員からは「現状に合わない」「柔軟に運用できる文言にすべき」などの意見が相次いだ。最終案をまとめ来年度から運用を始める。

 策定委は市町教育長会や校長会、体育文化団体、PTAなどの代表ら13人で構成。県競技力向上対策課の職員がオブザーバーとして参加する。開催は全3回の予定で、年度内の策定を目指している。今回は9月の初会合以来2回目の会合となった。

 中間案では部活動の休養日や活動時間の設定を各校に要請。1週間に休養日を中学校で2日、高校で1日以上設定し、休養日のうち1日は土日とすることを求めた。平日の活動時間は中学が2時間以内、高校が3時間以内とし、休日はいずれも4時間以内と定めた。

 県教委の中間案に対し、県立四郷高校長の阿形克己委員は「土日に遠征試合や大会が入っている場合があり、土日に必ず休養日を設けるのは難しい。部活動が進路決定に絡んでいるのも事実」と指摘した上で「実態を踏まえると柔軟なものにすべき」と述べた。

 一方、四日市市教委教育長の葛西文雄委員は「学校で5日制が始まったころに部活動も週に1回は休もうということになったが、いつの間にか活動時間が以前よりも増えていた」と分析。「これまでの流れをしっかりと受け止めた上でやっていく必要がある」とした。

 県教委は委員の意見を踏まえて中間案に修正を加え、12月中旬から1カ月間、意見公募を実施。その後第3回の策定委を開く。

 *********** 以上引用終わり ***********

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      ↑ 中日新聞11月8日

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      ↑ 伊勢新聞11月8日

2017-10-17 掲載拒否は「不公正」 日本の民主主義は死んでいない 

梅雨空に 『九条守れ』の 女性デモ


 この俳句を「公民館だより」に載せるのはいかがなものかと考えた公民館長がいた。しかし裁判長ははっきりと次のように言った。

        掲載拒否は「不公正」 

 こんなことで裁判までしなければならないのは困った時代になったものだと思う。しかし判決は「公民館側が『思想や信条を理由として掲載しないという不公正な扱いをした』」と断罪した。まだ日本の民主主義は死んでいない。

 以下10/13 朝日新聞デジタルより引用します。

「九条守れ」俳句訴訟、掲載拒否は「不公正」 地裁判決 

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 集団的自衛権の行使容認に反対するデモについて詠んだ俳句を「公民館だより」に掲載することを拒まれたのは、憲法が保障する表現の自由などに反するとして、作者のさいたま市の女性(77)が、公民館を所管する市に慰謝料を求めた訴訟の判決が13日、さいたま地裁で言い渡された。

 大野和明裁判長は公民館側が「思想や信条を理由として掲載しないという不公正な扱いをした」などとして原告の訴えを一部認め、市に5万円の支払いを命じた。

 判決などによると、女性は2014年6月、集団的自衛権の行使容認に反対するデモに参加した経験から「梅雨空に 『九条守れ』の 女性デモ」という句を詠んだ。所属するサークルの秀作は地元の公民館だよりに掲載されていたが、たよりを発行する三橋公民館(さいたま市大宮区)が「世論を二分するテーマのため、掲載できない」と拒否。

 女性は表現の自由に反し、掲載を期待する権利を侵害されたなどとして、句の掲載や損害賠償200万円の支払いを求めて提訴していた。

  大野裁判長は、不掲載の判断をした公民館長らが過去に教員だった経験から「教育現場で憲法に対する意見の対立を目の当たりにして辟易(へきえき)し、一種の『憲法アレルギー』のような状態に陥っていたのではないかと推認される」と指摘。

 憲法に関連する文言が含まれた句に抵抗感を示し「理由を十分検討しないまま掲載しないことにしたと推認するのが相当だ」とした。

2017-09-09 教室のエアコン設置すすむ 

〜三重県内29市町アンケート調査〜

   
小学校100% 2010年5市町 → 2017年12市町
中学校100% 2010年5市町 → 2017年13市町

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 みえ労連・みえ教育ネットワークが行った三重県内全29市町へのアンケート調査で、普通教室のエアコン設置が去年に引きつづき進んでいることがわかりました。

 エアコン100%設置の市町は小学校12市町(去年9市町)、中学校13市町(去年11市町)です。

 9月7日付の中日新聞は、2年前に全教室にエアコンを設置した伊勢市明倫小学校を取材し、「以前は暑くてつらかった。今は授業にも集中できる」という子どもの声や、「ここ数年、猛暑で校舎内は危険なほど暑くなる。冷房のおかげで、体調を崩す子がいなくなった。アトピーの子も多く、汗をかく環境は酷だ」という校長先生の声を紹介しています。

 私たちは毎年行う市町教育委員会との懇談で、この問題を取り上げてきました。多くの市町でエアコン設置が進みつつあることをうれしく思います。とは言え、三重県全体ではエアコン設置は34.4%で、全国41.7%に及びませんし、滋賀県77.9%と比べると大きな遅れがあります(文科省調査/9月7日「中日新聞」)。
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↑「中日新聞」9月7日記事

 三重県知事や三重県教育委員会は、学力テストで全国平均云々を言う前に、子どもの学ぶ環境を整えることが先決ではないでしょうか。