ぬばたま (ヒオウギの実)


天の河 瀬を早みかも ぬばたまの 夜は明けにつつ 逢はぬ彦星


                           万葉集 巻10ー2076



天の川の瀬の流れが速いからか、夜が明けてしまうのに、まだ織女と逢っていない彦星よ。



 ヒオウギ       アヤメ科
葉が檜扇のように重なっている形から、この名がついた。
ヒオウギの漆黒の種子を「ぬばたま」という。
この黒いヌバタマを、黒、暗い、夜などの枕詞として用いる。



ぬばたま   2006年10月21日  鎌倉市長谷 光則寺で


ひおうぎ   2014年7月24日 鎌倉市長谷 収玄寺で



           


光則寺


あまりにも酷暑の日々で、つい家に閉じ籠りがちですが、それも度が過ぎると良くないような気がして
薄曇りの24日、長谷の光則寺のヒオウギを見に出かけました。
が・・・花は終わっており・・・残念。
本堂の屋根瓦の葺き替え中で、お庭はやや荒れた様子で花も少なかったのですが
お玄関の前に置かれたウサギゴケを撮りました。
これ写すの三回目なのですが、まだ一度も上手く撮れません。白い小さいものってピントが合い難いのでしょうか。
でも愛嬌のある花なので紹介します。愛らしい容姿なのに食虫植物ですって。


サギゴケ


 


収玄寺


由比ヶ浜経由で帰るつもりで、通りがかりに収玄寺のお庭を覗きますと
鮮やかなオレンジ色の花が目に入りました。
まさか! ひおうぎ?  ひと株だけ植えてあり、花もまだ残っているのでした。


写したヒオウギ全部使ってコラージュです。


オニユリ                            


ゴシキドクダミ


江ノ電


波と戯れる子たち  由比ヶ浜


元気な女性軍団


由比ヶ浜駅近くの踏切



↓ 昼食のため、初めて入った長谷寺参道にある老舗の鰻屋さんのうな丼です。
うな重と比べるとかなり価格差があるので、うなぎ半分かな?と蓋をとると、案の定。(笑)
でも、運動不足気味の老人にはこれで十分。ご飯も少なめにお願いして美味しく頂きました。
ふっくら肉厚で甘過ぎず、香ばしい蒲焼なのでした。
今日は土用の丑の日ですね。