やきもの日和

凌ぎやすい秋の日々が続きます。
日曜日に一日がかりで本焼をしました。
本焼き:11月8日
今月2日に素焼をした4個の花入れを、約8時間かけて本焼しました。
備前の焼き〆で、無釉薬ですから、
釉のぶくに対する配慮がない分だけ時間が短縮されます。
電気窯での還元焼成には木炭を使いました。
ヒーター線への配慮が必要になります。
・午前6時:火入れ。300℃で通気孔に栓。
900℃までは通気孔に栓をしたまま焼成。所要時間3時間弱。
(気温や湿度によって焼成速度はその都度微妙に変わる)
・900℃で栓を抜く。木炭に着火し、窯の中は還元焼成の環境になる。

そのまま温度を上げて1230℃までゆっくり焼成。所要時間4時間半。
・1230℃で再びセラミック栓をし、そのまま1280℃まで焼成
所要時間40分。
・合計所要時間約8時間。午後2時過ぎに電源をoffにする。
 
窯開け:11月9日
窯の火を落としてから25時間後の今日の午後3時に窯を開けました。
まだ100℃強の温度を保っていました。
還元がうまく掛からず照りが出てしまったもの、
何の変化も出ず生焼けのように見えるものなど、
出来上がりは良くありません。
 何とか使えそうなものは、
胡麻様に灰が掛かった砧型の花入だけでした。
13日の炉開きには何とか間に合いましたが、
母が使ってくれるかどうかは分かりません。
 
花入前面                花入後面