お盆

 蝉が盛大に鳴いて、
太陽がギラギラしていて始めて
お盆の時期だと実感します。

 昨日の夕刻、外が暗くなり始めた7時前に
御ガラを焚いて、盆様を迎えました。
迎え火はあまり勢いよく焚けませんけれど、
盆様は勝手知ったる門口を間違えることもなく
ご到着のようです。
東の間に盆棚を作り、簡単な盆飾りをしました。


半日遅れでお盆入りしたボストンの娘との
skype会話の時に、ノアと作った
盆飾りを見せてくれました。
「ファームのナスがあまりに巨大で、
キュウリは短くて太っていたので
パプリカで作ってみた」とのこと。
あまりに可愛いので写真を送ってもらいました。


 
 トウモロコシのひげを尻尾にして、
キュウリとナスで馬と牛を作るのは
昔からの習慣でした。
祖父母の家のあった信州の
宗派を越えた盆行事だったようです。
夕暮れには村中の人が、御ガラを持って、
村を流れる小川に集まり、
御ガラの火をかざして流れを照らし、
盆様をお迎えしたものでした。
子供の頃に楽しみながら参加したことは、
時期が来ると自然にその気になっています。
そして、子供の頃から馴染んだ
こうした日本の行事や習慣の心を、娘もまた息子に
楽しみながら伝えているようです。



 お花に充ちた東の間は、

何やら賑わっているように感じられます。