辰年を迎えて

 高窓が白んでいるのに気付いて慌てて時計を見ました。
6時半。
「一年の計は元旦にあり」と云いますのに、
早速寝坊をしてしまいました。
予報によれば今日は曇りとのこと、
でもこの明るさはお天気の兆しのようです。
予想通り7時前に遠くの家の屋根の上に
雲を分けるようにして、初日が射しました。
今年の明るい一年を心から念じながら、
雲間に広がり行くピンク色の光を見つめておりました。


 昨夜は休んだのが2時過ぎていましたから、
皆の顔が揃ったのは8時過ぎ。
昨日作った料理を皆で大皿に盛り合わせました。
飾り付けがまちまちなのはそのせいです。






お重も大盃も今年は出さずじまいとなりました。


 朝食が遅かったので、直ぐにお昼が来て、次はお3時と
体は殆ど動かさず、口だけは始終動いているような
怠惰な一日を過ごしています。
既に体が重くなっているのをしっかり自覚しながら。


 年賀状に一枚ずつ目を通してみれば、
しばらくお会いしていない方々とのあれこれの場面が
蘇ります。
こうして時間はゆるゆると流れて、
元旦の一日はもう黄昏時を迎えようとしています。