忙中閑 いつの間にか日が過ぎて

毎日何かわさわさと時間を過ごし、気が付けばもう師走も末、
焦りのようなものが心をよぎります。
日曜日とて、今日は息子が帰宅しています。
でも日頃忙しい彼等には日曜日は休息日、
まだ当分は起きてきそうもありません。
外は曇り、午後から雨の予報です。
庭の山盛りの落ち葉を、片付けてほしいのですけれど・・・。


日頃こまめに部屋も物も整理整頓しないものですから、
娘たちが帰国となると、俄かにあちこちの汚れや乱雑さが気になります。
気忙しいのは、日頃の心がけの悪さへのお仕置きでしょう。
とはいうものの、やらねばならぬことよりも
やりたいことに心が向くのは、私の習性のようです。


一つ事が片付くと、塩羊羹で一服、
さてと次に動き出すのは「ねばならない」ことではなく、
庭に出て赤い実の写真を撮ったりすることです。
寒さをしおに紅を増す、もみじと木の実、草の実、
愛おしいではありませんか。
紅葉は最後の一本を残して、すっかり裸木となりました。

そしてドウダン躑躅も最後の輝き、

縁起の良い木の実は、南天(難転)

万両(お金に縁が出来そうな)

草の実は万年青(いつまでも若々しいですね)

吉祥草(良いこといっぱい)

十両(ささやかな幸せ)

庭にこれだけ縁起物があると、守られているなあと強気になります。


9日にはトリフォニーホールのコンサート「日本の心の歌」で
鮫島有美子、福島明也が歌う
「花、荒城の月、宵待ち草、浜辺の歌、赤とんぼ、ふるさと等々」
で心を潤し
18日にはサントリーパイプオルガン演奏で、
ラベルのボレロに心を躍らせました。

どちらも、親しい友人たちとの会話と昼食のおまけつき、
「忙」よりも「閑」が勝っているようにも思いますけれど。
でも、でも、ホビールームは食品庫兼食器置き場へと変身させましたし、
娘たちの寝室もちゃんと整えました。


ガラス拭きやレールの掃除は未完ですけれど、
無事に新年を迎える目鼻は付きました。