夏の思い出

一ヵ月の月日は嘘のように駆け足で駆け抜けて行き、何だかぼんやりしている私がいます。茶室がボストンから戻る娘たちの寝室になるために、いつも出したままの風炉先や釜など大きな道具たちを片付けることから8月が始まりました。日頃から心がけて過ごしてい…

梅雨まだ明けやらず

7月も余すところ一週間、いつも思うことながら時は宙を舞うように捉えどころなく過ぎて消えて行ってしまいます。何もしていないわけでなく、ノートにはびっしりと予定、日記には日々のことをなるべく細かく書き残しているつもり、なのに時間の重みが感じられ…

Strawberry Moon

【 Strawberry Moon ] 昨夜は満月でしたね。梅雨の晴れ間の夜空に煌々と輝く満月を見ることが出来ました。Strawberry Moonの名付け親はネイティヴ・アメリカンの由、野イチゴの収穫時期の目安にしていたそうです。今、日本のイチゴはハウス育ち、最盛期はク…

姫沙羅の咲く頃 どうしてこんなに時は駆け足で通り過ぎて行くのでしょう。日めくりカレンダーは気が付けば十日も前の日付だったり、家計簿、日記は数日白紙だったり、これは年齢と当然関係がある事柄なのでしょう。自分で計画した事々が楽々とではなく、頑張…

雪のあした

雪は無しとたかをくくていましたが、hobby roomで土いじりをして時間を過ごし、5時過ぎにリビングルームに戻ると 外が明るい。カーテンを繰ると木々が綿帽子を被っています。 街灯に照らし出される庭はどんどん白化粧を増して、 「これは積もりそう、明日は…

雪の予報は出ているけれど

相も変わらず一日ごとに気温の上下が激しくて、体がついて行きません。昨日から雪の予報が大々的に報じられていて、外出も躊躇いがちです。でも今のところ雪は舞ってはいませんけれど。 今日は土曜日、お昼は次男がピラフを作ってくれるとか、土日の私は楽を…

冬と春との綱引きの日々

昨日、年明け以来初めて纏まった雨が降りました。カラカラだった空気が少し潤って今朝の庭は陽ざしに応える花たちがうれしそうに見えました。 2月4日、春立つ日は、次男の誕生日でした。その前日3日、日曜日にBirthday Luncheonをすることにして、朝からせっ…

今日も快晴

一月も余すところ二日、一日ごとに春の足音が大きくなってくるようです。陽ざしが出るまでは寒々としていた庭が、眩い光に照らされる頃になると 彩りゆたかな庭に生まれ変わります。花壇には日毎に色が増していますから。紅梅の蕾も少し膨らみました。 昨日…

思い出の中の佇まい

「四季折々、日本の彩」という私が管理しているフェイスブック上のグループがあります。「日本を映すもの」とそれぞれの方が感じて下さることを、思い思いに投稿して頂いています。私は毎週の茶室の様子を中心に、心に触れた「日本」を週に数回投稿していま…

睦月は駆け足

寒の入りには春を思わせる陽射しが降り注いでいましたのに、今日は底冷えのする一日となりました。午前中に買い物に行き、乃吾(ノア)からのリクエストの塩せんべいを買い込んできました。暮に送った正月料理の材料の中に入れておいた「鬼ひび」などの煎餅…

暑さはちょっと一休み

連日猛暑日を記録して、もう限界と思い始めた10日過ぎ、 台風の置き土産で急に気温が30℃を割り始めてもう一週間が経ちます。12日は夫の旅立ちの日、もうあれから丸13年が過ぎて行きました。 その日は7時過ぎに家を出て、息子たちと高尾へと向かいました。 お…

葉月の菊寿庵から

葉月のお茶の会 いま「瑠の歳時記」の目次を見て驚きました。 6月、7月の歳時記が。すっぽ抜けているのです。 書くことがないわけではない、むしろあり過ぎて 落ち着いて日記を記す時間、いやいや心の余裕がないと言った方が 正しいでしょう。 バタバタと日…

翠溢れて

皐月も末になり庭の緑は盛り上がるよう、 繁った葉に枝は重みに耐えかねうな垂れて、 勢い盛んな草花は背丈を伸ばし放題 庭がすっかり狭くなりました。 薔薇が時を得て次々に花開き、 姫沙羅の木から舞い落ちる白い小花が道に模様を作っています。 緑と彩の…

春から夏へと行ったり来たり

桜があまりに早くやって来て、3月の内に慌ただしく走り去りました。 四月は新生の月、出会いの月ですのに、ウロウロしているうちに 記録もなしに一ヵ月をやり過ごしてしまいました。 そして五月ももう10日、 庭は新緑に包まれ、 純白の花をびっしりと付けた…

あっという間に弥生は過ぎて

今日はもう3月31日、カレンダーを見る度驚き、 慌てている自分に呆れています。 今月もとにかく時間が駆け足、季節もめまぐるしく変化して 時には夏日になる日もある変動の大きさです。 早々と咲いた桜ももう散り始め、 今は海棠が真っ盛り スミレ、 タンポ…

如月は長くて短い月

寒い寒いと思いながら過ぎて来たように感じるこの一ヵ月、 でも振り返ってみればいろいろなことがありました。 一月は何やらよそ行きの月、はじめてのことが多くて 非日常の日々だったような気がします。 それに引き換え二月は少し落ち着いて自分を取り戻し…

睦月の事々

年明けから一ヵ月は目まぐるしく走り去って、 後一日を余すだけとなりました。 師走も駆け足と記していますから、 この2か月はひたすら走り回っていたことになります。 とは言っても12月の音楽不足を補うべく、1月は4回もコンサートに 行く時間は捻出出来た…

師走の日々は駆け足の日々

師走と言えばいつでも気忙しい思いで明け暮れしますけれど、 今年はそれが例年をはるかに上回って、いろいろな事柄を なおざりにしたまま、突っ走った一ヵ月だったように思います。 瑠の歳時記を訪う物理的な時間というより精神的なゆとりが持てぬまま 今日…

小春日和

朝夕とても冷え込んで、楓の色着きが促されています。でも昼の陽ざしの穏やかなこと、庭に出れば日ごとに進む楓に 寄り添うように、一重の山茶花が可憐な花をみせています。 赤い実を楽しむ鳥たちの声も長閑です。 本当に厳しい寒さと忙しさががやってくる前…

炉開き

季節が速足で進んでいます。 楓の枝先に紅がチラチラと見え始め、 気が付けば、はなみずきは裸木になっています。 一日庭に出なければ、咲いていた花が姿を消し、 山茶花が咲き始め、 柊にも、もう白い花が咲いていたりします。 冬が至る所に顔を出している…

秋日和が続いて

5時、タイマーのベルに起こされた時は正面の小窓はまだ真っ暗、 徐々に白んでくる5時20分、ようやくベットから抜け出して 階下の床暖房を入れます。 少し眠気の覚めてきた頃からヨガ、ストレッチ、スクワット、 6時になると息子が起きてきます。 これが毎日…

台風一過

大型で非常に強い勢力を持ったと表現された台風21号 10日余りも日本に影響を及ぼし続けた挙句に日本列島をほぼ縦断して 日本海の彼方に去りました。 東京は23日の9時過ぎにはまばゆい光が戻り、何事も無かったように 碧い空が広がったのでした。 川に流され…

秋霖の日々に夏の恋しく

重い空、降り続く細雨、碧い空を恋うる思いが募ります。 暮の茶室の引っ越し(母の茶室から私の茶室へ)の準備は 山ほどあるのに 心も体も動いてくれません。 庭を眺めれば、秋明菊がうな垂れて、 ホトトギスが涙をいっぱい湛えています。 でも雨の日の紅薔…

もう神無月

時の流れに追いつかず、 月日はあっという間に飛んで行ってしまいます。 「瑠の歳時記」を繰ってみれば、前回ここを訪れたのは7月半ば、 呆れたり慌てたりしています。 怠けた分の月日も少し遡って記して行かねばと思いつつ、 用事にかまけて、筆が少しも進…

文月も半ばを過ぎて

梅雨はどこをさ迷っているのか、東京には雨らしい雨もないままに、 7月も半ばすぎとなりました。 連日真夏日、猛暑日が繰り返されて、草木も人々も元気がありません。 でも今朝のこと水撒きとゴミ捨てを兼ねて外に出ましたら、 意外に風が涼しくてほっとしま…

ボストンは夏に早変わり

瑞々しい緑が大地を覆っていた期間はあっという間に過ぎて、今はもう夏を思わせる、深い緑の季節になりました。 このところ連日華氏90度以上30℃前後のお暑い日々です。 娘の長男Noahが10歳になりました。 小学生の間は親が誕生会を準備して、子供の友人を招…

若みどりまばゆいボストンから

先月27日にボストンへやって来ました。 成田から13時間、時差13時間のこの地は、ちょうど日本の裏側、しばらく時差に悩まされましたけれど、ほぼ一週間たってようやくしゃんとしたところです。 着いた翌日28日には、近くの観光地Cape Codに出かけました。 当…

皐月の日々に

5月の初めには、ポヤポヤと芽吹き始めたばかりだった木の芽が 勢いよく広がって、2週間の間に淡みどりが深緑にと変わっていきました。 渡しの季節、 春は影を潜めて、庭はもうすっかり夏の雰囲気になりました。 5月の茶室は冬の炉点前から夏の風炉点前へと模…

初夏の気配が漂い始めて

気が付けば今日は22日、四月も残り少なです。 季節があまり大きく動くので、木々や花々の変化に気を取られて、 やることもせずに外ばかりに気を取られていたような気がします。 今日は曇り、気温も平年並みとか、午後から雨のようです。 気温が当たり前にな…

ソメイヨシノに出会えた日

冷たい雨が降り続いた後、昨日は明るい日差しが訪れました。 とはいっても風の中には、まだちょっとかすかに冬の気配も残ります。弟夫妻と世田谷に住む叔母(母の妹)を見舞う約束が以前からありました。 世田谷は桜と名の付く地名が多く、さくらに会える期…